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団地を活用した小多機の運営

おはようございます!

今日は1月1日発行シルバー新報⑤面
〜団地で小多機、経営ノウハウ継承〜

についてです。

【今回の記事のまとめ】

☑️神奈川県藤沢市にある約260世帯のUR都市機構の団地の6階の一室に、小多機『ぐるんとびー駒寄』がある。リビングには折込チラシを読む人やスパゲティを食べる人、ソファでくつろぐ人がいて、ゆっくりと時間が流れている。
☑️利用者はもちろんスタッフも10人ほど同じ団地に住んでいる。利用者とシングルマザーが部屋をシェアしている場合もあり、多世代交代交流の場としても機能している。

以上のまとめを踏まえて私見です↓



今回は団地で経営する小多機に関する内容です。

小多機とは小規模多機能型居宅介護のことで、分類としては地域密着型です。
訪問、通い、泊まりの機能を一つの拠点で運営する独特の事業で、支払いは要介護度によって定額制となり、何回泊まっても、何度訪問してもらっても支払いは変わりません。

損か得かは利用の頻度によりますが、訪問、通い、泊まりに限度があるため、利用者間で“譲り合い”が必要です。
その調整が難しいことはありますが、経営としては、収入が安定しやすい事業かなと思います。

今回の小多機は、団地で経営されていますが、スタッフもその団地に住んでいることが多く、個人的には、仕事以外の日も利用者さんや同僚と顔を合わせてしまう職場環境は好きじゃないなと思います。

しかし、社会資源としては最強です。

団地は自治会と同じような規模ですが、『自治会でしたいと思うような支え合いを、介護保険制度に則って行うことができる』なんてすごいですよね。

小多機の支払いは発生しますが定額(自治会費と考えると高いですが)で、支えるスタッフ(自治会役員みたいな感じ?)は介護職員として給料が発生します。

団地内で“地産地消”の運営を行うことができます。

記事にもありますが、ここで働くスタッフの方はこの経営ノウハウを受け継ぎ、他の場所で独立を目指す人が多いようです。

よっぽど採算がとれるんでしょう。(団地に20〜30人要介護者がいればできる!?)

団地などで自助・互助では上手くいかない自治会は、小多機として”共助”を提供する、というのは、モデルとしてこれから増えていくように思います。

それぞれの地域や自治会によって、介護保険や社会資源の使い方は違います。
まさに『地域包括ケアシステム』ですよね。

小多機・看多機の報酬は上がることが予定されています。これからも期待ですね。


では、いってらっしゃい!



#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報

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