カメラによる見守りの賛否について
おはようございます!
今日は【11月13日発行シルバー新報6面-訪問介護と連携して見守り 映像で確認、早期対応可能に-】についてです。
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↓今回の記事のまとめ↓
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☑️独自開発した映像認識技術を用いた介護用見守りカメラを製造、販売するラムロックは10日、全国介護事業者協議会と共同で行った実証実験の結果を公表した。
☑️『みまもりCUBE』という商品は画像認識カメラ、マイク、スピーカー、携帯電波の受信機能を一体化した商品で、インターネット回線を必要とせず、設置したドアなどから見守り、声かけや画像をメールで事業所に送付するなどの機能が搭載されている。
以上のまとめを踏まえて私見です↓
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▽カメラによる見守りの賛否について
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今回は介護現場のICTに関する記事です。
カメラによる見守り、人型の介護ロボットなどいわゆる介護ロボットの活用は、人権やその風貌から賛否が分かれやすいところだと思います。
否定的な意見は、『監視するのは人権侵害だ』『温かみがない』などの意見で、全くその通りだと思います。
しかし、カメラなどの技術が必要な人は施設でも在宅でもいらっしゃるのが現状で、検証や実験を繰り返し、賛否両者の落とし所を見つけるべきだと思います。
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『基本と例外』という考え方
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『基本と例外』という考え方があります。
どんな制度や法律でも『例外』というものがあり、例え人を殺めてしまったとしても正当防衛であれば法律の範囲内です。
『例外を認めない』ことってそんなにないですよね。
なのでこの『基本と例外』という考え方は色んなことに使えると思います。
今回のカメラによる見守りも『基本はダメですけど、例外はありますよね』という議論からスタートすればいいと思います。
その例外の"条件"を話し合えばいい訳です。
例えば、『身体拘束』も基本はしてはいけません。ただし、条件が揃うと例外として行うことができます。
条件としては
①切迫性
②非代替性
③一時性
この3つの条件を満たせば、例外として身体拘束が認められます。
カメラによる見守りの条件を考えると
①補助的であること
(カメラの監視がメインではなく、人による監視がメインで補助的に扱われること)
②データの機密性が確保されていること
(データの漏洩がないことや見ることができる権限が明確に分けることができること)
③一時性であること
(昼間はオフにするなど、オンオフの切り替えができること)
この3つの条件が適当だと思います。
今後、ICTの発展は介護現場のチカラになってくれます。
上手く活用したり、早期に導入するためには議論を重ね、条件を明確にするなどの下準備が必要です。
身体拘束も色々な歴史の中で確立されてきました。
カメラによる見守りや他の技術も歴史を作り、確立するのは今の責任です。
議論から逃げるのではなく、一人一人が考えていくことが大事なのかなと思います。
では、いってらっしゃい!
#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報
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