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「初めて」に挑戦するために事前準備をしっかりしたら自信に繋がった話│グラレコしました

先日、人生で初めてグラフィックレコーディング(グラレコ)を人前に立って、模造紙に描きました。このnoteは、人生初の「グラレコをするために準備したこと」「体系的な学び方ができたかも…という考察」が書いてあります。

グラフィックレコーディングってなに?

グラフィックレコーディングとは、会議やトークショーをリアルタイムでイラストや文字で描きあげていき、可視化することです。

会議の流れをリアルタイムでまとめることによって、その場で会話内容を振り返ることができます。

会議中に、
・参加者で会議の内容を振り返れる
・自分の考えが議題に沿っているか確認できる

ので、ファシリテーションの有効の手段として注目されています。ちなみに「グラレコ」というのは、このグラフィックレコーディングの略語のことです。

最近知ったのですが、どうやら自分のために話や考えをグラフィックにまとめることもグラフィックレコーディングの1種なんだそうです。(本を読んで知りました)

iPadと模造紙のグラレコっの違い

私自身は今までiPadでは、講習会や勉強会などのまとめを描いてましたが、人前で模造紙で描いたことはありませんでした。

なにが違うのかというと、

<描く目的の違い>
iPad=自分のため=気になった箇所のみOK
模造紙=会議のため=基本すべて記録する
<デバイスの違い>
iPad=描き直せる、レイヤーがある
模造紙=描き直せない、1枚絵で簡潔

とグラレコを描く目的から、デザインの考え方、必要なレイアウト技術もまったく違います。iPadから模造紙にシフトチェンジするために、準備したことをまとめていきます。


0.宣言│やったことないことを「できます」と言い切った

準備ではないんですが、グラフィックレコーディングの機会をいただいたということは、声をかけていただいたということでもあり、まずはその方に「できます」と宣言しました。

どこかで、やったことでなくても「できます」と言ってしまうと仕事が舞い込んでくる、と聞いたことがあり、今これでは!と思い、言い切ってみました。

「よく言い切ったな~」と思いますが、追い込まれると頑張れるタイプの人種なので言い切ってしまってよかったな、と思っています。

(あ、でも依頼者の求めるレベルとあまりに乖離してしまうのは困るので、経験がないことはしっかり伝えました)


1.情報収集│できる人に勉強の仕方を聞いた

「できます」と言ったはいいものの、そもそも「模造紙ってどこで買うの?」「ペンはなにがいいの?」みたいなレベル。ぴよぴよの完全にひよこちゃんです。

「どうしよ~~~~」と1分悩み、自己流で始める前に、基礎は知っておくほうがいいのでは?と考えた結果この3つを実践することにしました。

 ・経験者に聞く
 ・教科書を読む
 ・実践する

まず1つめの「経験者に聞く」のは、すでにグラフィックレコーディングで活躍されている方に(お会いしたことが1、2回しかないにも関わらず、)TwitterのDMで「実は今度人生ではじめてのグラフィックレコーディングがあって……」となにを準備したらいいか相談してみました。

▼グラフィックレコーダー まりんさん

▼スポーツグラフィックレコーダー ののさん

このお二方に、練習のために「どこで模造紙を買うのか」から本番の「紙面レイアウトのコツ」まで教えてもらいました!突然のDMにも関わらず、先輩たち優しかったです……。ほんとうにありがとうございます。

まりんさんには、
 ・ペンの使い方
 ・レイアウトの仕方
 ・アイコンを事前に決めること
など、描く前からできる実践的なことを教わり、

ののさんは
 ・初めてやるにあたっての心得
 ・買うべきペン・模造紙
 ・ちょっとした小技(ポストイットが必需品)

など、初めての人こそ躓きがちな情報を教えくれました。

「模造紙はセリアがいいよ~」って教えてもらわなかったら、模造紙の買う場所すらわからなかったのは、内緒のはなしです。


2.体系的な基礎学習│本を読む

そのうち書評を書こうと思っているのですが、「グラフィックレコーダー」という教科書を読みました。(今までは完全自己流だったので)

グラフィックレコーダーとグラフィックファシリテーターの違いが目からうろこでした。


3.課題の洗出し│イベントとグラレコの「目的」を事前に確認

今回私が模造紙グラフィックレコーディングをすることになったきっかけは、建築キャリアサロンというコミュニティで知り合った、渋谷さんにお声がけを頂いたことでした。

これは言ってしまっていいのか分からないのですか、私自身がグラフィックレコーディングの効果を実感したことがなかった ので、

そもそも依頼主の意図、イベントの意義を知っておく必要があるなと思い、事前にメッセージで質問をさせてもらいました。

渋谷さんからの要望は、非常に明確で大変助かりました。

聞いたことにより、私の課題が明確になりました。「キーワード」「議論の流れ」の可視化をできるようにならなくてはなりません。

なので事前練習では、この2つを意識して行います。

また渋谷さんにお願いをして、登壇者のかたのパワポも事前に拝見させていただき、本番前に話の流れを掴ませてもらうことで、「議論の流れ」についていけるようにしたのです。


4.実践編│めっちゃ練習した

なんとかセリアで適当に買ったペンと模造紙で、練習出来る道具は手に入れたので、まずはともあれグラフィックレコーディングをしてみることに。

・動画を探す
・書いてみる
・記録としてTwitterに投稿
・客観的にフィードバックをする

の繰り返しを3セットしてみました。

初回は本当にぼろぼろ。ペンの使い方と、話の拾い方がわからず、一人模造紙の前で置いてけぼりになるという。

ちなみに、初めてのグラレコする人は、30分くらいの動画がいいです。10分プレゼンって良いプレゼンではあるのだけど、できすぎているので逆にスピードをもとめられて難易度高いのです。

1回目、2回目を終えたあとに、一人で見直しをしてみます。

まずはやってみたことから「できてないこと」「気づいたこと」「できたこと」を抽出。そして、3回目は振り返りを意識しながら、1時間の講義に挑戦しました。

ここまで来て、ようやくイラスト(グラフィック)を取り入れることができました。なんとか、色も描きながら入れられるように。

まだまだ改善する余地はあるのですが、私が今回準備できたのはここまででした。

ちなみに、イベント前日に新宿の世界堂に買いに行ったというのも秘密の話。ののさんいわく、ペンは裏写りがしないプロッキーがいいそうです。


事前準備→アウトプット→フィードバックの繰返しが1番早く習得できる方法な気がする

今回は「準備」のフェーズを、私が生きてきた中でもかなり念入りにしてみて気づいたことがあります。(にしても、ここまで意識して自発的に準備をしたのは初めてかもしれないです)

それは、初学のことを習得するには体系的に行うことが効果的ではないか、ということです。

①基礎知識
②経験者の話
③実施目的の把握
④自分のレベルを把握

「②経験者の話」は、経験者にも「初めて」のときがあるので親身になってくださり、経験から得られる情報は濃度が高くて、非常にありがたかったです。

あとは「③実施目的の把握」したうえで「④自分のレベルを把握」すると、2つのギャップから練習方法や意識すべきことが見えることに気づけました。

この経験=グラレコのゴールを決めて、そこに向けてチャレンジする。しかもそのチャレンジが少し手を伸ばせば、手に入れられることだったのは、非常に幸運でした。

もちろんグラフィックレコーディング自体は、満点ではないですし、プロから見たらまだまだひよこです。でも、なんとか合格点には達せたのではないかなぁ。と思っています。

初学ので60点をとるために、協力してくださる方にお願いをして情報を集め、頭を使って基礎知識をインプットをする。得た情報を元に手足を動かしてアウトプット、そしてまた課題を見つけていく。

「自分のレベルにあった①~④の繰り返しが、学ぶ方法の1つではないか」と気づけたことが大きな学びでした。

グラフィックレコーディングはMPの消費量がやばいことを知りました│余談

ここまでやって、「わたしは本番に強い」と自分に言い聞かせて、向かってなんとか描ききりました!

\2時間で5枚描いた~~~/

描きおえての感想は、へろへろ!体力というよりも、脳みそに汗をかいて、MP(精神力)を消費した感が半端なかったです。

でもね、渋谷さんにごちそうになったビールが美味しかったこと。グラフィックレコーディングのフィードバックはまた別の機会に書こうと思います。

\ありがたさしかないです/


渋谷さん、グラフィックレコーディングの機会をいただき、ありがとうございました!まりんさん、ののさん、突然の相談に親身になっていただいて本当にありがとうございました!

4月のときの悩みを見返していて、少し感慨深くなりました。


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もし建築系のディスカッションにグラフィックレコーディングを取り入れたい方がいたらぜひご検討ください!

しばらくは経験を積むフェーズなので、建築の集まりの飲みに連れて行ってくださったらお引き受け致します。


\私のiPadグラレコはこちら/



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