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京都芸術大学附属高等学校 広報インタビュー映像のすべて!〈制作の裏側〉

「生徒のみんなに聞いてみました!」

この記事では私たち【MICS】映像表現部が制作した京都芸術大学附属高等学校 広報インタビュー映像「生徒のみんなに聞いてみました!」の裏側を詳しく取り上げていきます!


Works Project|京都芸術大学附属高等学校

中学生の皆さんや保護者の皆様向けの映像ですが、この記事は多くの方に楽しんでいただける内容となっているはずです…!!

制作した映像はショートバージョンのみご覧いただけるので、是非ご覧ください!フルバージョン(本編)は京都芸術大学附属高等学校 学校説明会にて上映公開中です。


※この記事は高校によるプロモーションではありません。


企画から撮影まで。

高校からの企画提案

高校とのミーティングの様子

京都芸術大学附属高等学校からの依頼が受け、制作プロジェクトを「Works Project」としたMICSは、高校とのミーティングを重ねていきました。ミーティングでは、高校の今までの方向性やこれからの方向性などを共有したのちに、どのような映像にするかを検討しました。

今回の依頼内容は「学校説明会で待ち時間を有意義な時間にしたい」「入学後を想像してワクワクしてもらいたい」という目的・目標があり、MICSはこの目的・目標を中心に考えながら映像企画を深めていきました。


映像テーマについて

「入学後を想像してワクワクしてもらいたい」という目標に対してMICSは「リアルを知ることで、より鮮明に入学後を想像することができるのではないか」と考え提案しました。そして、この「リアルを伝える」を実現するための方法として在校生へのインタビュー方式が良いと判断し、より深く制作が進んでいきます。

リアルを伝えるためには、インタビューの質問内容も幅の広い自由に答えることができるものが必要だと判断し、MICSの担当メンバーで“質問内容”や“入学前に不安だったこと”を話し合い共有しながら質問を考えていきました。様々な質問が出た上で、最終的には大きく5つの質問に絞られました。


映像構成について

映像の構成としては大きく2つの案がありました。

①学校生活の様子とインタビューの声
②インタビューを中心とした映像

上記の2つの構成がありましたが、よりシンプルにリアルを届けたいという意思から②を選択することとなりました。これにはもう1つ理由があり、①の“学校生活の様子”を映像としてお届けしようとすると必ず演技する必要があり、どうしてもリアルから離れてしまうのではないかという懸念から②を選択しています。

最終的にはインタビュー映像を中心にオープニングとエンディングにBロール(学校の様子をお伝えする映像カット)を入れ、フルバージョンにはQ3とQ4の間に写真スライドショーを入れています。


映像デザインについて

実際のデザイン案をまとめた書類

映像のデザインにも工夫しました。MICSとして初となるインタビュー映像であり、学校説明会用の映像だったため、主に“テキスト(文字)”で映像作品の映像デザインとは異なるものがありました。映像作品のテキストは映像の邪魔にならない配置やサイズでデザインされているものが多くMICSもこだわりを持って検討してきたことですが、今回のインタビュー映像では全く異なるアプローチからデザインする必要がありました。

質問の数字(Q1・Q2など)を大きく表示し、質問が切り替わることを明確に提示した上で質問の文章を表示することや、この表示の間は背景が白一色になるなどシンプルかつ見やすいことを配慮してデザインしました。また質問の文章はインタビュー映像の最中も下に表示し続けることで途中から試聴される方でもわかりやすくなるように工夫しています。また、全体を通して必要な情報を的確にお伝えするため無駄な文字を省き、大きく表示することで教室後方からなど遠くからご覧になる方にも配慮しています。

フルバージョン(本編)には字幕を入れていませんが、ショートバージョンには字幕を表示するなど、バージョンによっての違いも存在します。


音楽の制作について

今回のインタビュー映像のために、MICSはBGMを1から作曲しました。BGMは質問に答える生徒の皆さんの声に干渉しない音であることが重要であり、学校の雰囲気や映像の雰囲気にマッチするものが求められました。案として2つのBGMを作曲し、何度も修正を重ねた末に完成しました。


撮影について

撮影当日の撮影セット
メインカメラ(Sony FX30)
サブカメラ(Sony α7III)と設定をするリーダーのYusei

映像撮影にはSonyのシネマカメラであるSony FX30を使用し、サブカメラとして
Sony α7IIIを使用しました。マイクはSennheiser MKE600というマイクを使用しています。

今回撮影してわかったことは、インタビュー映像であればやはりピンマイクを使用することが好ましそうです。性能の良いガンマイクを使用しても距離が離れてしまうと音質の劣化は想像以上でした。それと今回は機材の関係上仕方のないことでしたが、やはりカメラは統一するべきですね。色も質感も全然違いますから…

リーダー Yusei


写真チーム|Sony α7IIIを持って撮影するKaren M

Webサイトやサムネイル・記事・SNSなど、写真もとても重要な要素です。今回は写真チームの複数人で撮影し、この記事でご覧いただいている写真も全てこの写真チームが撮影したものです。

記録チーム|内容を記録するサブリーダーのRyunosuke

撮影後の編集や構成を効率化するために、内容の記録も欠かせません。時間を計測しながら内容を記録する記録チームは裏側で重要な役割となりました。

確認しながら撮影を進めるリーダーのYusei

今回は撮影の進行もMICSが行いました。映像・写真・録音・進行など様々な要素が交じり合う撮影は想像以上に大変なものです。今回は12人の在校生インタビューを2日間かけて撮影が行われました。

映像にバリエーションを持たせるために撮影は2箇所で行われました。実際にはもっと様々な場所で撮影したいと考えていましたが、12人の在校生を撮影するというスケジュールを効率よく進めていくために、撮影は2箇所に限定されました。


撮影後から公開まで。

映像編集について

撮影が終わると編集作業に取り掛かります。映像の編集はPC上で行うものだけでなく、撮影したデータのどの部分を使用するか=カット作業を行う必要があり、このカット作業は京都芸術大学附属高等学校の広報さんにお願いしています。使用箇所が定まるとMICSのPC上での編集作業が始まります。

今回の映像もMICSが使用してきた編集ソフト「DaVinci Resolve Studio」を使用しています。今回の映像では比較的シンプルなタイムラインとなりましたが、色を整え作る作業であるカラーコレクション・カラーグレーディングには時間を要しました。

色に関することではトピックすべきことがあります。それはフルバージョン(本編)とショートバージョンで色が異なるということです。フルバージョンは20分以上の映像となっており、長時間視聴することを前提として色を少し薄く設定しています。反対にショートバージョンは1分にまとめているため、インパクトや綺麗さを重視して色をフルバージョンより濃くしています。

映像編集も高校と何度も共有しながら、修正を重ねた末に完成しました。


映像の公開と上映

この広報インタビュー映像「生徒のみんなに聞いてみました!」は、ショートバージョンのみSNSにてご覧いただけます。(2023/11/07 時点)フルバージョンは京都芸術大学附属高等学校 学校説明会にて上映しているため、是非ご覧ください。

(フルバージョンもいずれ京都芸術大学附属高等学校のSNS・HP等での公開を予定しています。)


最後に

いかがでしたか?京都芸術大学附属高等学校の同好会として活動する【MICS】映像表現部の活動の裏側を知っていただけたかと思います。

今回の「生徒のみんなに聞いてみました!」を制作するために、多くのMICSメンバーや高校関係者の皆様、そして在校生の皆さんに協力していただきました。そして次の世代へと繋げていくためにMICSの考えたことや想いが映像に反映されています。このような映像を中学生の皆さん、そして保護者の皆様にご覧いただけることを嬉しく思います!

長い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。それでは!


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▼MICSのHPで詳しく


▼京都芸術大学附属高等学校 HP



▼MICSの最新映像作品「夜のあと」


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