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連ちゃんパパはクズなのか

クズすぎると話題の漫画「連ちゃんパパ」

 連ちゃんパパとは、ありま猛の漫画作品である。 概要. パチンコ漫画雑誌『パチプロ7』にて連載されていた。紙の単行本は発行されていないが、電子版をKindle、マンガ図書館Zなどで読むことができる。 あらすじは. パチンコ狂いの妻が突然の ...(ニコニコより引用)

 そんな連ちゃんパパが無料で全巻読めるよってことでTwitterで取り上げられ、その内容が話題になった。

クズ行為の数々

 一番取り上げられていたのが、借金している人間の子供が虐められるようにしむけ、返済しないと行けない状況に追い込み他人の返済金を横取りしてパチンコに行く。と言う話だろう。詳細は漫画を読んでみよう。

他にも、教え子の同情を買い、金を用意させパチンコに行く。息子を金で売る。息子の担任をレイプする。流産に安堵する。などなど。この辺りがTwitterでも炎上していたクズ行為だ。

田舎では普通論

 クズだと話題になり数日、「こんなのは田舎では普通」と言う人が散見されるようになった。自分も地元は人口5000人程の村に住んでいたし、田舎出身の自信はある。田舎あるあるは確かに分かる。しかし、そこは少し話が違うと思うのだ。連ちゃんパパを理解するには「田舎だから」だけで片付く話だけではない。

連ちゃんパパを理解するには

 読者の感想に、一番影響するのは生活圏の違いだと思う。連ちゃんパパを理解するには(しなくてもいいしする必要もない)パチンカスとマイルドヤンキー、田舎、昭和脳あたりの概念が必要になると思う。

 大前提として、連ちゃんパパのクズ行為の数々、これらは全部「やんちゃ自慢」で括れる。つまり「オレこれこんな悪さしちゃってさ、へへへ」って言う自慢話の総集編である。物語が、「アハ」や「ハハ」と連ちゃんパパの笑いで締め括られるってのも、自慢話=笑い話=持ちネタ=ギャグ だからだと理解できる。クズ行為の自覚なんかなくて、連ちゃんパパの世界にとって全てギャグになるのだ。

 このやんちゃ自慢はギャグである。って言う一連の思考回路が結構重要で、これ知らないと連ちゃんパパがサイコパスにしか見えない。

 そして連載してる雑誌がパチンコをする人たちに向けられてるってのもある。やんちゃ自慢ともう一つあるのが、クズ自慢だろう。これは自虐しつつ自分よりクズな人間を引き出して安心したい。って言う思考がある。

 パチンコにハマる人間はクズを自覚している。マイルドヤンキーや田舎コミュニティでは良くある話で、俺の方が、俺の方がもっと!っと相手の話より自分の話の方がすごいと、どんどん上げていくのだ。

 また、昭和の時代と令和の時代では、認識そのものが違う。犯罪を犯罪と認識していない世代が存在するのだ。それはセクハラやらパワハラで度々話題になるのを見ても明らかだ。顔見知りの女性を強引にセックスまで持ち込んでも、腹パンで流産させても、それがニュース沙汰にならない生活圏が存在する(した)と言うのも事実なのだ。

まとめ

 連ちゃんパパの物語構成は、この辺に集約してると思った。読んでみると分かるが、テーマも題材も、連ちゃんパパの性格も全部一貫してる。

 連ちゃんパパによるクズ行為。一つ一つの行為は「田舎ではよくある話」なのだが、それを集約して一人の人間が実行していることで、ここまでクズ極まりない状況に陥ってしまったのだ。つまり連ちゃんパパはやんちゃ自慢の総集編なのだ。一人のキャラクターの人格として楽しむ事は、令和の時代にはあまりオススメしない。


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