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[Qux]DIY MUSIC on DESKTOPの機構(サーボスイッチング)まわり解説

全体総まとめ&他のメンバーからのシステム構成(AbletonLive+m4lまわり/RasPi+Pythonまわりなど)はこちらから!!

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こんにちは。心はいつまでも18歳(本当は21歳)、モハです 。

noteでは演劇のことばかり書いていますが、メイカーグループQuxで電子楽器の制作・販売・ライブパフォーマンスといったことを2年半くらい続けています。

先日、Maker Faire Kyoto/Tokyoのスピンオフ企画、"DIY Music on DESKTOP"にてライブをしました。
私からは、町田に構築した現場で実際にシンセを操作するために作った、サーボモータにつける機構周辺について記録しようと思います。

演奏のライブアーカイブ映像こちらです!!

実現したかったもの

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全体のシステム構成図

メンバー4人がそれぞれ遠隔地から一つの楽器群を操作するのが今回のライブのミッションでした。Quxの楽器たちは基本的につまみやスイッチを操作する原始的な仕組みになっているので、それらのインターフェイスをアクチュエータで操作する機構が必要になりました。


作ったもの

①サーボモーターで可変抵抗を回す機構(通称rotater)
②サーボモーターでタクトスイッチを押す機構(通称pusher)

それぞれ基板上にある部品をサーボモーターで操作できるように、Fusion360でモデリングし、Ender3でひたすら3Dプリントしていきました。

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どうなったか

ユニットとしてはだいたいこれが完成形(ここから多少の変更はあり)で、これをひたすら量産していったんですけど…

ひたすら…

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発狂しそうになる加工・取り付け・配線…


ふりかえりと反省

今回このような遠隔での操作体勢が作れたのは、3Dモデリングソフトと3Dプリンターが家に居てくれたのが大きかったです。実は3Dプリンターを購入したのは4月くらい。しばらく父のおもちゃになっていましたが、6月半ばくらいには昼夜問わずフル稼働でした。ありがとうEnder3。

問題は私自身のスキル不足による、プリント後の手加工時間・工数でした。3Dプリンタの精度が良くなく、6mmくらいの円をきれいに印刷できないので、いちいちハンダゴテで柔らかくして曲げたり、ピンバイスで穴を開けたり…(その過程で指をざっくり切ったり…)

そこらはこれからの自分に期待するとして、このような込み入った作業でも素人メイカーでできる!というのがわかったのは良かったのかなと思います。


改めて、ライブ運営の皆様、演者の皆様、そして見ていただいた皆様、ありがとうございました!またどこかで!

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