MARI「みのりある循環。(菊川市滞在まとめ)」
であう。しる。つながる。めぐる。つたえる。まもる。
循環する。循環させる。
「循環」を強く感じた旅でした。
菊川市での1週間の滞在。
初めて知ることになったせんがまちの棚田と菊川市名産の深蒸し茶。
NPO法人せんがまち棚田倶楽部さんがホストになり、私たちMAW旅人を迎えてくれました。
※MAW:マイクロアートワーケーションのこと。
クリエイティブ人材が旅人となり、静岡県内各地に1週間滞在して、交流するアーツカウンシルしずおかの事業です。普通に固いまとめ文ですが、
毎日の記録(記事最後に添付)とともにご参照いただけたら嬉しいです。
菊川市は、静岡県西部に位置する自然豊かなお茶の一大名産地で深蒸し茶発祥の地。
市の中心には菊川が流れている。東側の牧之原台地には、「日本一の大茶園」が広がり、北側には、国の「つなぐ棚田遺産」に選定された「千框」(せんがまち)の棚田がある。
駅前には住宅地が広がり、少し行くと美しい茶畑や田園が広がっていてとても自然豊か。歴史ある城館や神社仏閣もあり、食べ物も美味しい。車があれば、静岡市や浜松市にも近くてとても便利。温暖な気候でとても住みやすい街と思いました。
「特に何もないから観光地としては、集客できていなくてどうすれば良いのか」
「深蒸し茶発祥の地なのに、うまくPRできていないおらず、隣の掛川市の方が有名になっている」(掛川市は新幹線の駅もある)という話をよく伺いました。
せんがまちの棚田のことと茶草葉農法についてはぜひ多くの人に知ってもらいたいと思いました。
せんがまちの棚田は、米を作るということだけが目的でなく、棚田を茶草場農法で行うことで里山の循環を作り、豊かな生態系を育み守っている。里山は、人と自然の共生が大切で、里山の生態系と人がうまく関わることにより維持していくことができる。そして、棚田に関わる関係人口。
NPO法人せんがまち棚田倶楽部、棚田女性部、静岡大学棚田研究会地元の小学校、企業、オーナー、学生さんたちが関わり合い、良きように循環している。
「多数の棚田の復活及び保全活動を行うとともに、この活動を通じて、社会教育、環境教育、棚田文化の伝承、地域振興に関する活動を行っている」とあるように、知育、食育の場でもある。次世代に様々なものを残す場所として、棚田があるということにとても感銘を受けました。
この棚田の活動はずっと続いて欲しいし、色々な方に知ってもらいたいと強く思いました。
何より、棚田を残したいというNPO法人の方の熱い熱い想い。
熱い思いが人を動かしていく。
核となる想いがあるから全てははじまり、繋がっていく。
その土地で地域に根ざして生きること。
その姿は穏やかだけど力強くて。
ひとりひとり日々の生活を大切にしつつ、できることをして関わっている。
そこから生まれる良き循環。
本当に素敵だと思いました。
どこで何をして、誰と生きるか。
その土地で何をなすべきか。
街で育ち、ふわふわ旅人のように暮らしている私。
私もできることを一つずつしていき、
良き循環を生み出していきたいと思いました。
縁のある場所にしか行けない
縁のある人(こと)だから出会う。
意味のないことなんてない。
そんな言葉も頭の中に浮かびました。
最後の意見交換会の時
「菊川市および棚田が私たち旅人の目にどのようにうつったか」「今後、どうなったら良いか」というテーマがありました。
お茶についてと棚田について、もう一度考えてみました。
1週間の滞在で考えてみたものなので現状に即してない部分があるとは思いますが、参考になれば幸いです。良きように循環することを願って。
◉お茶(お茶を飲む人が減っている。ペットボトル化。茶の価格が下がったことにより維持できない)
急須を作っている窯元さんとコラボして、急須でお茶を飲むことを推進する。
菊川駅前付近などで気軽にお茶が飲める場を作る。例えば、ワーキングスペースきくるなどでお茶を出したり、和菓子店などでいらした方にお茶出す(補助金など活用)
掛川の「Chabacco」に菊川茶も入れてもらう。
海外向けに発信する。
◉棚田(後継者問題と人手が足りてない。)
地域おこし協力隊や補助金利用して、きちんと雇う。
核となる人(意思を継ぐ地域の方や静大棚研の方など)を育てる
大学の教授などと共同研究する。
開墾地の活用として、他の農作物を植える、陶芸用の窯を作る
キャンプ、宿泊所、カフェ、などが棚田のそばに作る。
また良きアイデアが思いつきましたら、お伝えしたいとおもいます。
謝辞
菊川市に行き、皆さんと過ごしたこと。
棚田やお茶のことを知ったこと。
良き循環を感じたこと。
一緒の旅人の菅原さん、ちぇんしげさんと過ごせたこと。etc.
私にとって本当に良い経験良き刺激となりました。そして楽しい日々でした。
参加しなければ、もしかしたら一生来ることがなかった場所かもしれない。
知り合うことも、知ることもなかったのかもしれない。
たくさんの良きものをいただきました。
旅をしながら、私は何を提供できるのだろうと考えていました。
何かを提供できたのだろうか。
NPO法人せんがまち棚田倶楽部の皆様、静大棚田研究会の皆様、棚田のオーナーの皆様、アーツカウンシルしずおかの皆様、参加させていただきましてありがとうございました!
MAWはとても良い企画と思います。参加できて感謝。
今回関わってくれた皆様にとても感謝しています。
関係人口の1人として
また棚田に伺いたいと思います。
◉1週間の記録note
①夕方に菊川駅に着く。
お茶畑が広がってる、もしくはお茶畑があるはず、と思っていた。
駅前で見た景色は、住宅街で少し驚いた。
徒歩圏内の散策。
和菓子屋でお菓子を購入。
②1日皆さんと過ごす日
同じ旅人の菅原さんとちぇんしげさんと合流。
せんがまちの方に棚田に行き説明していただき、その後、棚田や街を案内してもらう。たくさんインプットした日。
③④旅人各自自由に動く
2日間自転車をレンタルして菊川市を散策した。
⑤⑥せんがまち棚田倶楽部の稲刈り参加
秋晴れの中、美味しい楽しい2日間でした。
⑦色々と思いながら、昨日の分のnoteをかき、出発。
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