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濵田竜也-遠さが反転する黄金比を探した旅(7日目)

遠いところから来て、遠い場所へ帰る、復路。滞在7日目。朝7時にホストの土屋さんが迎えに来てくれるとのことで、巻く。なんせ昨夜は深澤町長と役場の八木課長や佐藤くん、渡辺さんや土屋さんと遅くまで飲み、松崎町のコノサキを語ったのだったから身体と意識は分離ぎみ。それに敬愛するイルカ氏を食す文化に驚愕。笑

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ホストに身を任せた今回の旅では、車を持たず、ゲストハウス大安吉田にあるママチャリとギア付き自転車、土屋さんの軽トラや他の人の車にお世話なった。愛機たちと共にした「振動」が幼き頃や若き世代の自分と共鳴した。同時にとっても疲労が溜まり、

和ハーブのワークショップに急きょ参加した日は疲労回復の薬を開発しよう!と本気で考えた。笑

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(ママチャリ)これでスーパー買いに行った日は寝落ち。ヘトヘトでブレブレ笑

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(土屋氏軽トラ)悪路を上下左右に揺られながら修験道の修行場に行った。たどり着く前と下山の時も修行。

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(ギア付き自転車)ゲストハウス近くの温泉に向かうも休館日。集落のおじさんに休み!とドヤされ狐につままれた気分で帰った。ウケる笑

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松崎町に滞在中ずっと晴れていた。いつもプロデュース側で仕事する僕は雨男、本気になったプロジェクトはまあまあの確率で悪天候だった。本気の人達が迎え入れてくれ、ゲストとして来たことで何かが反転した感覚を覚えた。

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7日目の朝、台風の影響か、送ってもらった隣町・下田は雨。下田から熱海まで伊豆半島の東を北上。時折差す日差しも束の間、役行者が幽閉されたと言われる伊豆大島もどんより雲に覆われて視えず。

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良い視点場と、天気の具合、時間帯、季節。あいにく今回は楽しみにしていた富士山の眺めは感じれなかった。また冬に来い、ってことだろう。

けど、富士山みたいなデザインの風景には出会った。写真にはおさめられなかったけど海から垂直に立ち上がる虹も観た。真っ黒に焦げた田んぼの勇姿もみた。

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外からのチカラが必要なんです、と熱く語る深澤町長の昨夜の声を忘れないうちに、遠さを超える術を身につけまた来たい。

芸術か美術か妖術か知らんけど、大先達たちの案内で過ごした7日間の中に黄金比があるはず。またきます、松崎町。