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関根愛「十月三十一日」(4日目)


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《今日の朝ごはん》
海苔巻きよもぎもち二つ

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《今日のお昼ごはん》
*はぐくみ農園の無農薬紫黒米入りごはん
*青のりと野菜の味噌汁
*きくらげと*はやとうりの中華蒸し炒め
キャベツの胡麻めかぶ和え
じゃがいもと長ネギのノンオイルフライ
(*は南伊豆産)

朝は青野川沿いに歩いて伊豆漁協の直売所まで。9時に空くからその前に川べりで朝ごはん。海苔をまいたよもぎもちを二つ。おいしかった。そのまま向かおうと思ったけどあまりに日差しが心地良かったので友人に長いこと借りたままの「方丈記 現代語訳」を読む。短いので一気に読んでしまう。借りてからずっと読まずにいたが、今日ついにここで読むためにとっておいたとしか思えないほど今じぶんが感じている現実と内容とのシンクロ具合にしずかに感動する体験となった。直売所では何か買いたかったけれど、地物はひとりで食べるにはもったいない高価な伊勢海老、あわび、さざえが中心だったので見送ることに。朝に行けば道の駅で手ごろで食べやすそうな魚があったからそれを今度買おうかな。帰りもまた川沿いを歩く。青野川はほんとうに青いから名前の由来がそうなんだろうけど、海へと交わる手前はなんともいえない青色をしている。にごっているわけでもないし、でも透明できれいというのもでもない。どこかの海がこういう色をしているような気がするけどどこのかはわからない。でもこの日本昔話みたいな風景の川の色はこれ以外には思いつかないなっていう青だ。

全体的に白っぽくなっちゃったけど、今日のお昼も南伊豆産の食材で。やっぱりお米おいしい。このすぐ近くで育って採れた紫黒米はエネルギーがある。今私が浴びているのとおなじ太陽や風を浴び、私が踏んでいる土や葉で育っているこの身近さの感覚がエネルギーのつよさにつながっているのかもしれない。この紫黒米、よく見たら昨日食べた玄米麺と同じはぐくみ農園のじゅんぺいさんが作っているお米だった。縁があるものに惹かれるんだな。