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金暎淑キムヨンスク「三島でアップデートする」(6日目)

三島滞在6日目です。

今日はお昼からの予定だけなので、それまではnoteをまとめたり、溜まっているテキストを書く。

今回、個人的な目標値を設定することなくこのアートワーケーションに参加してみたのだけど、今思うのは、この間の「旅人」という肩書がとても心地よかった。

それは三島という宿場町の温かさも大きな理由なんだろうけれど、たとえばよそ者は歓迎してもらえない土地柄であっても、または人のいない自然だけの場所であっても、「旅人」の視点や姿勢は、生きていくうえでのテクニックではないかと思う。

旅とは、生活の場から離れて身体を移動させることであり、その移動という実体験を発端にして新しい視点を得るのだけれど、この旅人の視点を、日常生活の場でも持つことができれば、どんなに日々が豊かになるだろう。それは誰もができる事だけれど、ちょっとだけ難しい。

その視点をアートで導くことが、アーティストの一つの可能性だと、改めて認識する。

今日、蓮馨寺でのコンサートにお誘いいただいたのですが、お寺の住職さんがお話する姿を見て、ふと考えたことが、もし自分が何百年前に生きていたら、私は何を職業にしていたのだろう?と。

最近、10月に始まる中央線芸術祭で、一緒にグループ展を企画している日本画家の越智波瑠香さんの作品や人柄を見ていて、彼女はきっとどの時代に生きていても画家なんだろうなと思わせる方で。対して自分は、絵師や職人ではないだろう、いったい何をしていただろう・・・?

これは考えると面白い問いかけなので、同じ三島の旅人でアートプロデューサーの橋本誠さんにも質問してみた。

すると、興行師か、それから、薬売りのようだと言われたことがあるそうで、それは言い得て妙だなと思いました。

自分が生きる舞台背景を変えると、仕事や生き方の本質的なところを見つけなければならないので、これは中々面白い遊びです。もう少し一人で続けてみようと思います。

今日もスタートだけが決まっていて、流れに身を任せる一日でした。最終日に相応しい、不思議な人の繋がりを感じた一日でした。

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とても趣のある建具が素敵な山本ミシン商会の建物。

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前日に、三島の街づくりに熱心なこちらの代表が、何かを察知して(!)旅人の我々に声をかけて下さり、お知り合いになったのですが、今日も偶然に再会し、建物の中を見学させていただきました。