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いろんな生き方があって良いと思うの

 新しいアルバイトを探すのは1年9ヶ月ぶりのことだった。自分の思う理想の働き方を手に入れるためには今の職場を少し離れる必要がある。
 ひと月前から妙にシフトを削られるようになったのは何かの偶然だったのだろうか。その間わたしはnoteと原稿に力を入れつつ、条件に合う求人募集もたくさん漁った。
 先月末には無事に新しい職場が決まり、この間の初出勤の感想も不慣れにしては悪くなかった。仕事を覚えることができたらソワソワとした緊張感も次第に解けていくだろう。

 アルバイトにしろ社員にしろ、希望の労働条件を明確に定めておくのは何より大事なことだと思う。
 わたしの場合、毎日午前から昼過ぎまでは在宅時間にしたかったから、早くても15時くらいの出勤で許される職場が良かった。そして23時に眠るので遅くても21時には家に着いていたい。
 過去の経験を顧みるなら出勤は週2日だけが1番良い。さらに翌日に疲れを残さないよう、体力と気力の消費はなるべく最小限で済むところ。
 もちろんこれは「執筆業務である程度は稼げる現状」を前提とした条件だ。もしもそっちがなくなったなら当然外で働く時間は長くする。稼ぎ口を複数持つに越したことはない。

 わたしの周りには大学を出て新卒入社の道を行かずに、他のやり方で頑張っている人生の先輩がとても多かった。
 高卒で働きまくって起業してエ?みたいな額の大金を稼いでいる人、製菓の学校を出て以降カフェの開業資金をずっと貯め続けている人、俳優として下積みながらアルバイトもそれなりに楽しんでやっている人。
 ああ、在学中のアルバイトで出会った社会人とそのまま結婚した女の子はただただ羨ましかったな。

 今わたしがこうして就活をせずに過ごしているのも、迷わずこの決断に至れたことも、そういう人に出会えていたおかげだと思う。正社員じゃなきゃウンタラカンタラ言う人も未だ多くはいるが、その先に目指すものがきちんとあるなら何でも良いじゃん。
 自分の人生にとって「正しい」と思う方法が間違いだなんてことはない。何せ選んだ本人が「正しい」と信じているんだから。

 今のところ「在宅で文章を書く」選択に後悔しているのは、もうめちゃくちゃ腰が痛くなることくらい。ズボンを脱ごうとして「あでででで!」と声が出たのなんて初めてです。何か良さげなクッション買って対策します。


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