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幕間のうたた寝

 そもそもこうしてnoteをひらくこと自体が久しぶりである。8月10日の更新以降、この場所は少し夏休みをとっていた。

 きちんと検査をして、マスクをして、消毒をして、新幹線の中から夏の雲を眺めて、実家へ帰省。
 普段のひとり暮らしと違ってそれなりに賑やかな中、自分の内側をひらいてツラツラ何かを書き記すのは、正直難しいと判断したわけである。

 今も、そしてあとしばらくもまだ故郷にいるけど、それでも書こうと思ったのは本当に気まぐれだ。昨日配信、ヨルシカの新曲「老人と海」を聴いたこと。ただそれだけがきっかけだった。

僕の想像力という重力の向こうへ

 サビの短いワンフレーズが、わたしの中へ猛烈に「書きたい」の衝動を連れてくる。

 “夏休み” と銘打ちながらも原稿はしっかりやっていたから。何なら仕事としての文章しかしばらく書いていなかったから。各所の短編小説たちは読み漁っていたけど、本当にそれだけだったから。

 心を濾過して、何でも良いから仕事以外の純粋なものが書きたくなった。

 とはいえ眠気がひどかったので、20分ほど少し目を閉じリスタート。
 目が覚めたなら、帰省のたびに「美咲、美咲」とくっついてくる弟を「今日またちょっと仕事するからあっち行って(嘘)」と引っぺがす。
 そうして今、ようやっと静かにnoteを書けている。


 毎年夏に帰ってくるたび、京都の駅に降りた瞬間「何で帰ってきたんやろ」と後悔させるふるさとです。暑すぎて。
 でも今回は大雨のせいか、この1週間でたったの1度も「暑い」と思ったことがない。快適なのは間違いないけど、これはこれで風物詩に欠けているので何か違う。

 甲子園をラジオ代わりに垂れ流しながら、足りない夏の埋め合わせ。たった今、京都国際 勝ちましたね。


 夏のヨルシカ、ママの作るたまご焼きとおんなじくらい信頼してる。素敵な午後をありがとう。


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