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愛のしるし

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たくさんの「スキ」をもらった文章。下のほうにも良いやつがたくさんあります。
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2021年7月の記事一覧

自分のことは自分で守ろう

 新しいことにどんどん挑戦していく勇気。自分の意見をしっかりと主張する勇気。失敗してもめげずに次の1歩を踏み出せる勇気。  大人になっていくにつれ、とりわけわたしが今佇んでいる年代なんかはそういう勇気が求められる。企業が欲しがる人材とかもだいたいそのへんなんだろうな、と頬杖をついて想像する。  でもそれだけじゃ生きていけない。それがあるなら社会の中で必要とされず死にゆくことはないだろうけど、自分の中がだんだん壊死してしまう気がする。  頑張る頑張れ頑張りすぎて、いつの間

恋人に対して実は1番求めているもの

 突然ですが、付き合う相手にぜひとも揃っていてほしい条件を3つ挙げてみよう。  まず1つ目は「わたしが素を出せること」。家族や親友に対するときと同じ感じで好きに話せて、わざわざ “デート用の服” とか準備せずとも気軽にラフに会える人。  2つ目は「一途でいてくれること」。別に好き好きオーラ全開のゾッコン・ベタ惚れじゃなくても良いが、異性として目を向けているのは常にわたしだけであってほしい。  その点について信用できる相手であれば「幼馴染の女の子とメシ行ってきます」も承諾で

「やっぱりわたしは文章なんだ」と実感する

「言葉で言い表せないもの」はたくさんあるんだと思う。だけどわたしは自分が伝えたいことを、たぶん言葉でしか言い表せない人間だ。  そう悟ってからもう3ヶ月も経つらしい。相も変わらず、わたしはやはり頭の中に浮かんだモノを表現するなら圧倒的に「言葉」である。文章として書くのが1番合っているなとつくづく思う。  絵を描くのも曲を作るのもダメだった。模写は人様にお披露目できる腕前だけど、イチから自分の絵は描けない。既存の曲を音楽ソフトで再現できてもオリジナル曲は作れない。  これに

どんな道でも「頑張ること」が正しいんだよ

 この時間からnoteを書く日はまあだいたい集中力が切れかけているし、内容もあまり浮かんでいない場合が多い。  そういうときはWordやnote、はてなブログやドキュメントなど、各所に散った過去の執筆データをあさる。何かしらネタになるものがあれば良いと。あわよくばそのままコピペで使いまわせるものはないかと。  Evernoteというメモアプリのごみ箱に、大学2年生の頃に書いたレポートが1つ残っていた。テーマは「大学進学を選ばなかった者の軌跡と将来像」。なるほど如何にもわたし

「失恋したとき聴きたい曲」って頼りにならない

 WEBライティングをしていると、ネットにおける “万人ウケ” の重要性は避けて通れない道である。  誰もが読みやすい平易な表現。言葉には装飾を施さない。小学校で習う「スピーチ原こうを作ろう」みたいな単純構造。  体裁もそうだが、中身もなるべく万人ウケするほうが良い。8割の人がおよそ8割くらいの気持ちで「ああ~なるほどね」と思えるものを。  3割の人にクリティカルヒットをかましとところで、半数以上に響かなかったら価値は下がるのだ。  だからネットによくある「失恋したとき聴

今も昔も綺麗なままで咲いていて

 同窓会にはまともに行ったことがない。  当時から今もずっと変わらず付き合いのある親友がいて、彼女が参加し、そしてわたしもちょうど故郷に帰省していたタイミング。  かつ元恋人やいじめっ子などが参加しないと確定しており、「行っても良いか」という気が少し芽生えた会。  そんな会しか参加をしないものだから、成人の日の小学校の同窓会しか今まで行ったことがない。  高校時代のメンバーたちは年に1~2度開催しているみたいだったが、いずれの場合もわたしの中の「行く」の基準は満たさなかっ

雑記:夏の逍遥

 人差し指を突き上げたなら、そのまま夏色を穿てそうな青天だ。こんなに天気の良い日は散歩がしたくなる。  今日着る服や傘の携帯、出かける時間を空の目視で決めるわたしに、気象予報士は必要ない。「東京都心は今年1番の暑さです」など、どうせひと月もしないうちに更新されるに決まってる。  道路に出るとこれぞ梅雨明け、ようやく夏の気温が街に熟れていた。涼しい場所から出た瞬間の “もわっ” としているあの感じ、あれを好きだと思える仲間はほかに何人いるだろう。  夏が「ようこそ私の中へ」

全力で推したいただひとつのゲームの話

 スマホゲームはだいたい何をやっても続かない。プレイしながらふと我に返った瞬間「わたしは何のためにこんなことをしてるんだ……?」と思ってしまって、急にゲームをしている自分が馬鹿馬鹿しくなる。  という書き出しの記事を、4月に書いたことがある。  その感覚は今でもさほど変わらない。仮にプレイするとしたなら、あまり頭を使わずできる「放置系」が好きだと思う。  属性とか戦略とか難しいことを考えたり、オンライン対戦で間接的に他人と関わらなくちゃいけないゲームはだめだ。息抜きに遊ぶ

星も色気も短冊も

 色気に欠いた七夕である。昨日と変わらずほぼ1日中文章を書く。集中力が途切れてきたら、食料の買い足しを兼ねて散歩に出る。  通りすがりにある幼稚園ではついこの前まで笹の枝葉を配っていた。年少さんから年長さんまで、各クラスに割り当てた後の残りだろうか。  せっかくなのでもらおうかと思ってやめたが、こんなに色気のない七夕になるくらいなら、たとえ緑1色だけでも添えておけば幾分マシだったのかもしれない。  コンビニであまり暑苦しくなさそうにみえる菓子パンを買う。帰ったらさて何を書

至高/嗜好のツナミに呑まれ

 娯楽を両立できないことがここ数年の悩みである。  ひとり暮らしを始めてから創作・ゲーム・アニメ・漫画など、今まで興味のなかった娯楽を楽しむようになった。  だけどそのうちどれか1つがたまに全盛期を迎えてしまうことがあって、そうなるとほかの娯楽に一切手がつけられなくなる。ハマるとどこまでも深めたがる性格がゆえ、空いた時間は全部それだけに費やしてしまうからだ。  どうぶつの森の新作が発売されたときは朝から晩までせっせと島中を駆けまわった。小説を書いていた時期は半年間ほぼ毎日

愛してくれてありがとう、と思うから

「文章力のウンヌンについて、友の言葉は信用しちゃあいけないよ」  あなたのことをよく知る人なら、当然あなたが何を書こうとしているのかを察そうと努力してくれる。それがどんなに言葉足らずの稚拙な文章だったとしても。  だから友に言われる「文章書くのが上手だね」はあまりアテにしないほうが良い。もしもあなたが井の中の蛙になりたくないのなら。  確かに理屈というか、論理はよく分かる。人が親しい相手に向けて下す評価は、必ずしも完全に客観的なものではないということだ。 「これはあの人が