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恋人に対して実は1番求めているもの

 突然ですが、付き合う相手にぜひとも揃っていてほしい条件を3つ挙げてみよう。

 まず1つ目は「わたしが素を出せること」。家族や親友に対するときと同じ感じで好きに話せて、わざわざ “デート用の服” とか準備せずとも気軽にラフに会える人。

 2つ目は「一途でいてくれること」。別に好き好きオーラ全開のゾッコン・ベタ惚れじゃなくても良いが、異性として目を向けているのは常にわたしだけであってほしい。
 その点について信用できる相手であれば「幼馴染の女の子とメシ行ってきます」も承諾できる。

 そして最後は「育ちが良さげで品があること」。食べ方をパッと見たときの印象とかすごく気にする。大盛りのカレーをぐちゃぐちゃ混ぜて “ハブ!” という効果音がよく合いそうな大口で食らう人には品がないなと思う。

 食べる行為には人の本能が出るそうだ。そしてテーブルの前での相性は、ベッドの上での相性にも直結しているという。
 オスっぽい食べ方が苦手なわたしは、お相手のオスの本能がむき出しになった激しい夜も正直あまり好きではない。


 以上の3点を文句なしに揃えた異性が、同時に2人いたとする。だけどわたしは片方の男を相手に選んだ。彼らの違いは何だったのか。

 その答えが「恋人に対して実は1番求めているもの」なんだという。

 わたしはここに「インドア派」を当てはめた。先の3つをどんなに満たしていたとして、毎週毎週「会いたい、どこかに出かけよう」なタイプはまず生態が合わないからだ。

 休日だろうが平日だろうが、なるだけ家で過ごしたい。1つの部屋でキーボードを叩く音とページをめくる音が淡々として、たまにお互い些末な言葉を交わすばかりの昼間が好き。特別なお出かけは月に1度で満足できる。


 これは久々に会った男友だちが飲みながら教えてくれた心理テストだ。だけど意外に、わたしの場合はむしろものすごく当たっている。

「理想を3つ挙げてみて」と言われたときは、少し夢見がちになりながら指折り数えていくだろう。でも「実際に選ぶなら」と現実的に突きつけられると、やはり着眼するべきところが変わってくる。

 なかなか面白く、そして核心に迫る問いだと思った。

 わたしが自分の素を出せ、一途でいてくれて、育ちが良さげで品がある。そんな人とただ穏やかに付き合いたい。

「別に理想は高くないけど叶えるのは難しそうね」とよく言われる。残念ながらごもっとも。


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