現地調査編

駆け出し作家のイベント出展①現地調査編

こんにちは、ガールズイラスト創作作家のmicophy(ミコ)です。今回は、イベントに初出展した時のことを記事にしたいと思います。

イベントに出展しようと思った理由

19年の春に、友達と展示を開いたことをきっかけに創作活動を始めたのですが、無名なのもありほとんど見てもらえず。
頑張って描いたものが見てもらえない。それがどうにも悔しくて、絵の勉強をしながらもっと見てもらえるような活動を積極的にしたいと思いました。
micophyという作家を知ってもらうこと、自分を発信することを目標とし、デザインフェスタ(以下デザフェス)に初出展することを決めました。

19年は、青海展示棟という東京ビッグサイトの分館?にあたる建物で夏にもデザフェスが開催されました。毎年春秋開催のため、夏に開催されたことを今知った!なんて方もいるかもしれません。それもあってか本来のデザフェスほどの人の入りではありませんでしたが、初心者にはちょうどいい場だったと思います。

以下から、イベント初出展にした準備からレポートまでの流れを自分の記録用として残します。
内容を読み進めて「んなこと言われんでもわかってるわ!」と思われる方もいると思います。そこは記録としての一個人の感想・意見としてご了承ください。イベントに出展してみたい!と思っている方の参考に少しでもなれば幸いです。一緒に頑張りましょう!!

書いていたら大変長くなってしまったので、記事をわけて投稿します。まずは①現地調査編です。

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①現地調査編:スペースについて

設営の話をする前に、スペースについて少し触れます。
こういったイベントに申し込むとスペースという自分のエリアをもらえます。しかし本当にそれだけで、机や椅子を使う場合は、オプションとしてレンタルの申し込み&レンタル料を支払う必要があります。一方でフリーマーケットのように、地べたに布を敷いて出展されている方もいます。
これらは販売物、展示物によって設営方法も変わってきますが、今回は私の実録のため、ポストカードやイラスト集、レターセット、キーホルダー数点といった比較的軽くて小型なラインナップで出展する前提で話を進めます。
私の場合は机と椅子をレンタルしました。机のサイズも数種あるので、自分の販売物の量に見合うサイズを選びます。確かデザフェスは大中小のようなサイズ感で用意されています。
サイズの選び方として、量を把握できてない場合は中が無難だと思います。大は小を兼ねると言いますが、大はスペース目一杯のサイズになるので、スペースが狭くなり若干動きにくいのと、机が埋まらなくてスカスカになるというリスクがあります。実際出展してみて、中でも結構スペース間が狭いなぁという印象でした。
椅子に関しては、自宅から簡易的な椅子を持っていくということも可能ですが、長時間座っていても苦にならないことを考慮しましょう。

②現地調査編:調査の理由と視点

設営スペースの写真はネットでもたくさん見ることができます。人の数だけ設営も様々なので、いろんなバリエーションを一通り見て勉強。私はそれまでにも何度かデザフェスに行ったことがありましたが、あくまでも客サイド。いざ他のスペースと同一空間になった時、どのような設営がいいのかを研究するため、同年春のデザフェスで現地調査に行きました。
ネットでの設営画像検索と現地調査は勉強になりますので、もし機会があればやってみてください。

そもそも、設営がどれぐらい大事なのか。
昨今はデザフェスの認知度も高まり、ハンドメイドブームというのもあり、とにかく人が多いです。通路が満員電車のようになるので、そんな戦場の中でどれだけ目立ち、見つけてもらい、自分のスペースに足を向けてもらうか。
もちろん販売する物のクオリティーや、SNSなどでの告知も大事です。しかし告知に関しては、この情報という荒波の中、ある程度の知名度・ツテがないと広く見てもらうのは難しいです(展示をした時に痛感しました)。現にデザフェスにはプロとして活躍されている方や、趣味の一貫の出展でも一定数のファンを獲得されているいわゆる”大手”の方もいます。またこれは一朝一夕で手に入れられるものでもありません。
だったら初心者だろうと大手だろうと関係なく、同じ舞台に立てる現場=設営に重きを置くべきです。初心者は特にいいものを作ろうと意気込み販売物にばかり目が行きがちですが、それと同じぐらい、もしくはそれ以上に、設営は大事だということを頭に入れておくべきだと思います。

③現地調査編:設営の3つのポイント

現地調査では主に①遠目から見たお店全体の見た目②商品の出し方・展示方法(レイアウト)を見てきました。私なりに分析した結果、押さえておくべきポイントだと思ったこと+それをもとに実践したことなども含め記載します。

①立体的な設営で高さを出すべし

販売物、平面で置くか?立体で置くか?ここから設営は始まっています!!
遠目から見てもらうためには当然そのまま平面に積み上げただけでは見えません。この点に関して、デザフェスではオプションとして囲うように壁を作ることができますし、取り入れている方も大多数で、実際有効だと思います。
ただ壁だけで万単位のお金がかかるので、有効とはわかっていても私は今回取り入れられませんでした。ですので机の上だけでも立体的に見せられる道具、たとえば有孔ボード、イーゼル、スマホスタンド、皿立てなどを積極的に活用しました。
ここで重要なのは、①持ち運びに適したサイズもしくは折り畳めること②それなりの安定性があること
折り畳む=かさばらないようにすればするほど、販売物もより多く持って行けます。上記は一部の例ですが、いすれも100均で購入できるので、私もよりいい物を求めて足繁く通ったものです…笑
特にスマホスタンド(もしくはタブレットスタンド)は薄型にできるだけでなくイーゼルよりもかさばらないのでオススメ。
他にも私はスリッパ立てシェルフなんかも使いました(いずれも折り畳み式)。使えるものはなんでも使うが私の信条。
ただし安定性には気を付けてください。特に高くすればするほどぶつかる可能性もあるので、ついうっかりお客さんの方に倒れてしまったor倒されてしまったなんてことがあったら大変です。

あとは単純に、雑貨店、本屋さん、アクセサリー屋さんなど、お店のディスプレイを見るのも勉強になります。
余談ですが、私は本屋さんと雑貨店を経験したことがあるので、その時の知識や経験もちょっとだけ活かせたと思うのが、一商品につき陳列は一箇所でもなくて良いということ。つまり、複数箇所に点在させて、商品数を多く見せる。特に初心者の場合、スペース販売物が少なすぎてスカスカ…なんてこともありえます。その時はこの方法で少しでも人目に触れる面積を増やしましょう。

②ポスターなど大型掲示物をうまく使うべし

ポスターはA4もしくはA3の紙をつなげるでもいいと思います。もう少し予算が割ける場合は、外注してタペストリーや手ぬぐいにするなど布媒体に印刷すれば①使いまわしがききやすい②紙ほどシワになりにくく持ち運びも楽というメリットがあります。この方法は次回やろうかなと検討しています。とにかく大きく、遠くからでも見えるように見せること。
サークル名はもちろん、細かい物を販売される方は目玉になるような商品をきれいに撮影したものを使用することをおすすめします
特にアクセサリー系に関しては、出展も多ければデザフェスの中でも特に人が殺到する競争率の高い場所。個性を出すのが難しく、設営が甘いと一目も見てもらえないこともざらです。またスペースに人が複数訪れた場合、人の壁ができて販売物が見えなくなった時の保険的役割としても、スペースの顔としてポスターの使用を強くすすめます。
あまりに大きかったり、より効果を発揮させたい場合はやはり壁が必要になってきますが、私はA3ぐらいのボードに、スペース名と自作のマークを貼ったものを使用しました。(次の記事で詳しく書きます)どう立体で見せるかの問題さえクリアすれば、A3ほどの軽いボードなら壁を用意しなくても使えますし、畳まなくてもキャリーになんとか収まるので、この方法もおすすめです。
ただ、こういった掲示物で注意しなくてはいけないのが消防法。簡単に言うと、燃え広がる可能性があるものをスペースに置いてはいけない、といったような規定です。例えば、レンタルした机の上に布をかける場合、不燃のものにしないといけないといったルールがあります。イベントによってもその厳しさや範囲などは様々なので、よ~く確認してください。

③スペースナンバーを見えるところに入れておくべし

スペースナンバーとは、自分のスペースの居場所を示す住所のようなもの。告知では非常に重要なものですが、現場に掲示することを重要視する出展者はあまりいないように見えました
しかし昨今は、あらかじめパンフレットでスペースをチェックし、効率よく自分の目当てのスペースを回る方も少なくありません。この方々にとって、今自分がどのスペース付近を彷徨っているのかはかなり重要な情報です。実際私もやったことがありますが、あまりにも数が多いので結構迷います。イベントの規定として、地面にスペースナンバーが貼られていますが、地面なんて満員電車状態で見るのは困難なことも。
これを逆手にとって、自分のスペースを地図の中の目印にしてもらうのは有効かと思います。この時、スペースを掲示する場所はなるべく目線に入るところにするのがポイント。つまり目印代わりにしてもらうついでに目線を自分の販売物に持って行こうという魂胆です
ただのランドマーク代わりにされてしまうこともあるかも知れませんが、スペースに目を向けられないよりいいと思います。また、実際自分のスペースナンバーをしっかりと掲示している出展者さんは、親切だなぁと思いますし好感が持てます。
ただスペースナンバーは出展イベント毎に書き換える必要があるので、掲示方法は工夫が必要です。一番手軽な方法は色紙サイズほどのホワイトボードを立てかけるなどでしょうか。
余談ですが、ホワイトボードはお手洗いや買い物などで離席する際にも使えるので大変便利です(今回の出展で持って行かず、離席する際困りました…笑)

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以上で現地調査編は終了です。続いて設営デモストレーションの話を投稿しますので、そちらもよかったら合わせてご覧頂けたら幸いです。

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