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竜とそばかすの姫を見ました

noteは久しぶりのおしるこです。好きなものはインターネットです。よろしく。

突然ですけどちょっとインターネットについて語らせてくださいね。好きだから。

ここからクソデカ文字になるまで読み飛ばしていいですよ。中身無いし。
細田守監督は2000年に『ぼくらのウォーゲーム』、2010年に『サマーウォーズ』でインターネットについて描いてきているのですが2021年の現在、インターネットの姿はすっかり様変わりしてしまいました。
確か2010年っていうとまだ2ちゃんねるとかの掲示板(今は5ちゃんねるですね。揚げ足を取ろうとする悪意が見えたぞ)の影響力がそれなりに大きかったイメージがあります。というか東日本大震災あたりが転換点になって、そこからはTwitterとかのSNSがメインストリームになってきた、って感じなのかな。
あとアメーバピグとかが流行っていた時期かなと思います。時系列違ったらゴメンなんですけども、正直OZはアメーバピグの影響受けてると思う。
あと2ちゃんねるとかだと携帯からの書き込みができたんですけど、携帯からの書き込みって簡単にわかるんでバカにされてたりしましたね。携帯からの書き込みと言えばアレですね。『くぅ疲』。

インターネットについて語りすぎ!!!!

日本のオタクの話は長すぎる!!!!!(米倉涼子)


あなたは読み飛ばしたかな!?

閑話休題。
金曜日、つまりは公開初日なのですがインターネットが好きなので竜とそばかすの姫を見に行きました。
なのでその感想について書こうと思いま〜す(国母和宏)
あ、ネタバレあるよ。











まずこの作品の特徴は僕なりの言葉で言わせてもらうと、『今のインターネット』だと思います。
サマーウォーズではインターネットの象徴としてOZが出てきましたけど今見るとOZってどうですか?正直「昔考えたインターネットだな〜」ってなっちゃうんですよね。
OZのおかしな点としては行政からゲームまでほとんどの機能がたった一つのインターネットサービスに集中している上にアカウントの権限が強すぎるんですよ、明らかに。それこそ作中で言われていたように「もしアメリカ大統領のアカウントが乗っ取られたら核の発射ボタンが押される」って控えめに言って激ヤバですよね?セキュリティが完全だから安全とかじゃなくて、そもそもの構造として欠陥を抱えているわけです。
比べてU、竜とそばかすの姫の世界のインターネットですが実はUはOZほど大したことはなくて、この世界におけるインターネットサービスがそれなりに分散していることが作中で暗に示されているんですよ。そう言った意味でSNSがTwitter Instagram、YouTubeとかに分散している現代にかなり近いなと感じたんです。
あと、今のインターネット社会は『1億総メディア』なんて言われていたりしますがまさにUはソレですよね。誰もがインターネット世界では発信権を持ってて、故に諍いが起きてしまうのが如実に表現されていたと思います。
そして匿名性というのもだいぶキーになっていると感じました。Uの世界ではアンベイル、即ちアカウントの所有者が誰なのかが割れるっていうのが分かりやすく表現されていましたが現実でもありますよね。それこそ瞬殺のコルバルトとかね。
個人的にはジャスティンがかなり今のインターネットの象徴っぽく見られました。「正義という建前があるなら何をやってもいいのか?」という問題の提起だとは思います。Twitterでもいますよね〜〜正義を盾にして誹謗中傷する人。批判とかならまだわかるんですけどあの人たち普通に全く関係ない人格否定とかもしますからね。
そして冒頭のすずが幼少期からスマホでピアノを触っていたところ(明らかにガレージバンドだった)で衝撃を受けちゃいました。もう脱帽ですよ。あの些細な描写であの世界の高校生は幼少期からスマートフォンが当たり前にあったんだなぁって観客に示しているの、凄くないですか?
まぁここまでつらつら語ってきたけど、もし細田守が10年後くらいにまたインターネットを題材にした作品を作ったらこのインターネット描写も古く見えるのかな〜……。悲しいね。

細田守作品らしさというのが今作は良い形で出ていましたね。高知の自然だったり入道雲だったりクジラ。
そしてCV:佐藤健の仮想世界では最強の男の子(14歳)ですよ!!令和のカズマ君か?細田守やったなぁ!

カズマたんの指をチュッパチュッパ!

ちょっと残念な点としてはベルと竜の交流にもうちょっと時間を割けなかったかな〜という感じがあります。でも尺の削りしろがないっぽいのでどうしようもなかったんじゃないですかね……。シンエヴァがおかしかっただけ。
あとしのぶ君はなんだったんだ。なんかちょっと浮いてる感じがしちゃって。カミシンとかは良いキャラクターしているんですけどね……

とまぁ感想は概ねこんな感じなんですけども簡潔に言うと「インターネットが好きなら見に行って損はない」って感じですかね。細田守が今見ているインターネットを知ることができるよ。

どうしよ、オチとか思い浮かばねぇや

映画見終わった後に見つけたヒカセイ兄弟と不二家がコラボしてゲーセンのプライズになった画像でも貼るか。

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