チームを作る時に知っておきたい知識(ダンバー数)
立て続けに書きたいことを書いているおがかつです。
さて、今回はチームの人数についてです。
人数によってチームの結束力が変わってくるというお話です。
最近、チームの編成について考える機会があり、チームが機能する要素について改めて考えてみました。
チームが機能するために必要な要素として円滑なコミュニケーションがあります。
円滑なコミュニケーションには前の記事で紹介したタックマンモデルや2:6:2の法則も大切なのですが、今回はチームの人数について整理していきます。
結論からいうと5人~7人を一括りのグループにしてチーム編成していくとコミュニケーションが円滑になりやすいです。
チームなどの集団の人数による関係性の特徴をまとめたものにダンバー数というのがあります。
ダンバー数は1990年代にイギリスの人類学者のロビン・ダンバーさんによる群れの研究に基づいて集団の人数の特徴をまとめたものです。
①密な関係性を必要とするものは5人程度
②信頼関係を築けるのは15人程度
③多少危険な場所にも一緒に旅に出て安全なのは50人程度
④共同体で一緒に生活できるのは150人程度
⑤出会って会釈する程度の人は500人程度
⑥人間が顔と名前を覚えられる限界は1500人程度
となっています。
例でいうと
①は家族とかが5人程度のくくりに入ってきます。スポーツでは監督、コーチとかのスタッフは5~7名くらいが多そうです。
すごく密なコミュニケーションがイメージできます。
②は1部署の人数や競技にもよりますが試合の登録メンバーでだいたい15名くらい。
信頼関係がないと成立しません。
③学校の1クラスが30~40人程度、バスツアーの大型バスで50人弱くらい
一緒に修学旅行とか旅行に行って安全なレベルがこのくらいの集団ですね。
④1学年4クラスで150人くらい
3年間なり6年間、学校生活ずっと一緒に過ごせるメンバーだとこのくらい。
⑤大学の学部で多いところで500人くらい、少ないところでも150人以上はいるのでこの範囲
たしかに会ったらあいさつか会釈くらいはしそうな間柄。
⑥人生を通して顔と名前が一致なのでイメージしにくいですが、限界はここということです。
そうするとどのくらいのつながりが必要になるかによって人数を考えた方がよさそうです。
チームを動かすメンバーは5人くらいが良さそうです。
関係性の数で考えると分かるのですが、1対1のコミュニケーションの組み合わせで5人だと10通り、6人だと15通り、7人だと21通り。
21種類もの人間関係があると糸が絡まりそうですよね。
組織が大きくなると人も増えますが、1つ1つの単位人数を考えていくと円滑に進むようになるということも言えます。
単純に「全員で共通認識を取るために分けない!」としてしまうと物事一つ決めるにしても関係性が多すぎてしまい糸がからまってしまいなかなか解決に至らないということですね。
従業員含め40人で3部署あるとしたら
1部署15名まで、各部署の管理をして3部署の情報共有をするメンバーが各部署2名で計6名。各部署の中に2~3チーム各5~7名
とかで分類していき、各階層ごとの単位人数をコントロールすると丁度良い人数をキープできそうです。
自分が以前働いていた場所でもトラブルが起きたりとか意思伝達がうまくいかないところってこの数の問題もあったように感じます。
例えば、〇〇委員会といっても人数が多いので各メンバー主体的な参加が少ない。
でもこの〇〇委員会の中で役割が分かれて5人ずつくらいのチームで動き始めるとそこからは動きが良くなる。
というようなことが起きていた気がします。
今回はメンバーの人数を考えるとどうやら良さそうだ、というお話でした。
読んでいただきありがとうございました。
皆様のお役に立てたらうれしいです。
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