ニューヨークでのコロナワクチン（ファイザー社）接種体験（１回目）

先日、ニューヨーク在住の大江千里さんが、モデルナ社の新型コロナワクチンを接種された体験* をシェアされていました。ワクチン接種に対し少し不安だった私は、その記事を見つけ、このワクチン接種の機会にとても感謝の気持ちでいっぱいになり、穏やかな気持ちで会場に向かいました。

*NY在住の大江千里が明かす、不思議な感覚を生むコロナワクチン接種体験https://www.newsweekjapan.jp/ooe/2021/02/ny-3_2.php

2021年6月末までに日本に6000万人分供給される** というファイザー社のワクチン接種体験をシェアします。

**NHK NEW WEB - 新型コロナ「ファイザー」と「モデルナ」のワクチンの特徴は より引用https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201117/k10012716811000.html?utm_int=detail_contents_news-related_003）

2021年2月9日現在、ニューヨーク州では、フェーズ1A及び1Bの段階で、ハイリスクに晒されている病院関係者、高齢者施設在住者及び職員、COVID-19関連の最前線で活動する職員、65歳以上の市民、警察官や消防士、12学年までの学校の教員、公共交通機関の従業員、ホームレス・シェルター滞在者及び職員、レストランや食料品店の従業員、チャイルドケアワーカーなどにワクチンのオファーをしています。https://covid19vaccine.health.ny.gov/phased-distribution-vaccine

週末にはニューヨークで今年2回目のスノーストームがやってくるという週の木曜日（2月4日）、ティーチングアーティスト（バレエクラスのピアニスト）としてパートタイムでの雇用契約をしているアートスクールから、P-12（= 幼稚園から12年生（高校3年生）までの教育機関）の教員枠でワクチン接種の資格が取れたという連絡が来ました。指定されたニューヨーク州のウェブサイトで予約を試みるものの、4月末までの予約はいっぱい。近い日にちの予約が取れるのは、マンハッタンから電車で 8時間、車で 5時間くらいの場所。諦めかけていた土曜日（2月6日）、明日が大雪だからキャンセルが出るかもと予約のウェブサイトへ行き、1時間半くらいの時間を費やしていたところ、奇跡的に次の日の日曜日（2月7日）の予約が取れました。

日曜日（2月7日）の朝、いつも通り、朝早く起きて教会にオルガンを弾きに行き、特に週末はよくダイヤが乱れるサブウェイの乗り継ぎも、大雪にも関わらずとてもスムーズで、ワクチン接種会場の Javits Center というハドソンヤードの大きなコンベンションセンターに着きました。会場はとても広く、とてもオーガナイズされていて、11:45am の予約で、接種後の15分の観察期間も含め、30分ほどですべてが終了しました。会場で働いている人たちが、「よく来たね！あなたがワクチン接種を受けられることを誇りに思うよ！」と声をかけてくれ、その人たちがこの大切な仕事を通してニューヨーク市民の命を守る勇姿にとても感動し、精一杯の笑顔で「ありがとう！」と返しました。

注射器は、手のひらのいちばん下から中指の先くらいの長さの短いものでした。利き手と反対側の手にしてもらいました。鈍痛が数日間続くと聞いていたからです。ワクチン接種は、一瞬でした。正直、ワクチン接種の機会への大きな喜び、感謝の気持ちをどう表してよいのか、このありがたい現実に自分の気持ちが追いつけていないような感覚でした。本当にありがたい。今、私ができることをして、これからもニューヨーク市民の一員として、安全なコミュニティーを守る役割を果たしたいという気持ちになりました。

さて、気になる副作用ですが、ワクチン接種から 2日が経過した今日（2月9日）、とても元気です。音楽家として、人の心を癒し、活力を与え、人の生活を豊かにする音楽を、安全に世界中に届ける為に、私ができることの１つを無事に終えた充実感でいっぱいです。

ワクチン接種（2月7日）の 5時間後から接種した腕が筋肉痛のようになり、鈍痛が時間の経過とともにどんどん酷くなり、腕が固まってしまうような感覚になりました。夜はアイシングをしながら、早めに寝ました。夜中に起きてしまうような痛みではありませんでした。

十分に睡眠をとり、次の日（2月8日）、大学の in-person バレエクラスにピアノを弾きに行きました。9時から 12時まで 2クラス、ワクチン接種の腕の痛みを忘れて、とても楽しくダンサーとコラボレーションをしました。インストラクターにワクチン接種のことを言うと、彼女も土曜（2月6日）にファイザーの 2回目のワクチン接種をしたと言っていました。彼女はしなやかに腕を高くあげてとても美しく踊っていたので、「腕を上げても痛くないの？」と聞くと、「2日目がしんどいけど、腕を意識的に上げたりエクササイズをしていくうちにすぐ上がるようになるよ。どんどん良くなるよ。」と言っていました。

その日（2月8日）の夜も一晩、アイシングして寝ました。

そして、今朝（2月9日）、起きたら、すっかり鈍痛は消えていました。

私はファイザーのワクチンなので、自動的に予約が更新され、3 週間後にまた 2回目のワクチンを受けに行きます。

科学の力を信じ、ワクチンを受け、マスクを着用し、安全な距離を保って人と接する、コミュニティーを愛する、そしてこのワクチン体験を通し何かを学んだ私自身と私の気持ちの変化を愛し、次の人生のチャプターへ、感謝の気持ちとともに、大きな一歩を踏み出せていけたらと思います。