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昨日の日経新聞朝刊(2022.8.23)は、中国に関する記事が興味深い!

昨日の投稿では、昨日の日経新聞 社説の「男性の育休取得をもっと」についてお話ししました。

この投稿では、「日本は世界一 男性が育休を取れる国」であることを紹介しました。

この他、昨日の日経新聞記事には、日本と中国の微妙な関係が、面白いように分かる記事が3つありましたので紹介したいと思います。

1.米中の緊張高止まり 「中立」台頭、危うい3極化 ウクライナ侵攻と世界(中)【日本経済新聞2022.8.23朝刊1面、電子版】

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この記事では、アメリカ ペロシ下院議長の台湾訪問より、アメリカと中国は長い対立のトンネルに入り込んだと述べています。

ウクライナ侵略の結果、世界秩序は米欧日などの西側陣営、中ロ陣営、中立パワーの3極体制に移ったとのことです。

中立パワー: トルコやインド、南アフリカ、サウジアラビア、ブラジルなど、その行動基準は民主主義の価値よりも、自国にとって得か損かであり西側陣営にも中ロ陣営にも所属しない国々。

特に、近年、アメリカの指導力が衰えて来たため、西側陣営では、アメリカの日本への役割期待が徐々に高まっています

【コメント】

こういう世界情勢では、東アジアでは、日本は韓国とも協力して、西側陣営として中国に対して、ある程度強硬な姿勢を打ち出す必要があります。

日中関係は、そういった対立の構図の中にあります。


2.日中、国旗・握手なき高官協議 国内反発を警戒か 首脳会談への難路映す【日本経済新聞2022.8.23朝刊4面(総合2)、電子版】

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8/17に日中両政府が高官協議を開催しました。

先日、アメリカ ペロシ下院議長の台湾訪問を受けた直後の日中外相会議が中止となったばかりという状況での開催でした。

この協議は、7時間も掛かったようですが、両国が公表した画像は、距離を置いて棒立ちする写真だけで、背後に国旗もなく、発表は会談の翌日となったようです。

【コメント】

中国は、習主席の総書記3期目がかかる党大会を秋に控えており、政治的な失敗が許されない状況です。

また、今年は、日中国交正常化50年というタイミングでもあります。

現状は、先程お話しした3極化や西側陣営と中ロ陣営の対立の最中ですが、有効的な写真撮影はなくとも、対話は本当に重要だと思いました。


3.習近平氏、岸田首相にお見舞い電 新型コロナ感染で【日本経済新聞2022.8.23朝刊4面(総合2)、8.22電子版】

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この記事は、習国家主席がコロナに感染した岸田首相に「早い回復を望みます」とお見舞いの電報を送ったというものです。

さらに、李克強首相(中国ナンバー2の実力者)も岸田首相宛に電報を送ったとのことです。

【コメント】

先程の2つの記事では、日中間に緊迫感が漂っています。

しかしながら、この記事では、中国ナンバー1、2の実力者が岸田首相に電話や電報でお見舞いをしたということで、緊迫した状況の中でも友好的な対応をするところがいいなと思いました。

政治的な対立があろうとも、こういう友好的な関係は続けて欲しいですね。

こういった積み重ねが、紛争を阻止したり緩和したりできると思います。

中国は、遠い昔から戦略的であり、有効的な行動の中にも色々な企てがあるかもしれませんが、今回のお見舞いは歓迎したい気持ちです。


4.さいごに

私は大学時代に第三外国として「中国語」と「韓国語」を学びました。

その頃は、まだ日韓関係も良く、発展途上の中国にも援助を行い、関係が良好でした。

将来は、日中韓で協力して、アメリカやEUを凌駕する巨大経済圏を作り上げて、世界の発展に寄与するような関係になればと思い、両言語を学びました。

確かに経済圏としては、巨大なものが出来上がりましたが、ここまで中国や韓国、そして北朝鮮と仲が悪くなるとは思いませんでした。

そんな状況の中で、3番目に紹介した記事で、少しだけホッとした気持ちになりました。

悲しい歴史もありましたが、中国と韓国そして北朝鮮は、日本と本当に長い付き合いをして来た隣人ですので、より友好な関係になって行くといいなと思っています。

                              以 上

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