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「PDCAサイクル」に関する本5冊を厳選して紹介します!

「PDCAサイクル」に関する本は、これまで数多く読みましたが、本日は、私にとって非常に役に立った本5冊を厳選してご紹介します。

「PDCAサイクル」は知らない人は、まずいないフレームワークですが、有用だと分かっていても使っていない人、分かったつもりで使っているけど全く成果が出ていない人が大勢いるのではないでしょうか。

実は「PDCAサイクル」を有効に使いこなせている人は、むしろ非常に少数派だということが現実のようです。

変化の激しいVUCAの時代には、「PDCAサイクル」は、最早通用しないと言う人もいますが、本日紹介する本の手法を知れば、そんなことは決してないことは一目瞭然になると思います。

ご紹介した本から、皆さんが自分にあった「PDCAサイクル」の基本書を見つけて下さい。

基本書に従って「PDCAサイクル」を実践すれば、新たな発見や思ってもいない成果を体現することになります。


1.【第5位】最短で目標を達成する! PDCAノート(岡村拓朗 著)【自己評価3.2点】

臨機応変度★★☆☆☆ お役立ち度★★★★☆ 手法の新規性★★☆☆☆

この本では、ノートを使ってPDCAサイクルを回す方法を紹介していてます。

闇雲にPDCAサイクルを回すのではなくゴールを明確にすることの重要性を強調しています。

この本で紹介している7つのフレームは、「PDCAサイクル」のお手本の活用法だと思いました。

❶やりたいことリスト ❷やらないことリスト ❸ビジョンと目標

❹年間計画(目標、目標達成のポイント、手順)

❺四半期計画(目標、目標達成のポイント、手順)

❻デイリー目標達成PDCA ❼ウィークリーレビュー

目標達成のために感情という行動のエンジンをコントロールする重要性を説いており、「やりたいこと」に集中し、「やらないこと」を捨てるという手法です。

これまで、夢実現に関する本を何冊も読みましたが、この本は、私が読んだ夢実現の本をより実践的でノートフォームを提示することで、非常に分かり易くした内容だと思いました。


2.【第4位】孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA 終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術(三木雄信 著)【自己評価3.3点】

臨機応変度★★★★☆ お役立ち度★☆☆☆☆ 手法の新規性★★★★☆

ソフトバンクで孫社長の右腕だった元社長室長の三木氏が如何にPDCAを活用して、孫社長のむちゃぶりを解決してきたかということが書かれています。

この本を読んでソフトバンクの強さの秘密の一部が理解できますが、著者が実践して来た「PDCAサイクル」活用法は、凡人にはほとんど不可能かなと思いました。

この本の中で言っている「高速PDCA」とは、1日で回す「PDCAサイクル」のことです。

年、月、週の計画はもちろんありますが、それを日々どうやって推進するかに掛かっているということです。とにかくスピード感を持って進めます。

思いついた計画は、可能な限り全て同時に実行し、毎日PDCAを回してチェックする。そして最もいい方法を選び出す手法です。

チェックの際には、簡単な統計学を活用して数値的に結果を捉えているところは素晴らしいと思いました。

「PDCAサイクル」とは直接関係ありませんが、ビジネスの手法として感心したのは、「6:3:1」の法則です。

「6:3:1の法則」とは、1番いい方法に60%の労力を使い、2番目の方法に30%の労力を使う。そして残り10%は、全く新しい方法に労力を使うということです。

即ち、自分の時間配分を3つに分けて、最善策がどれかを試すことができるということです。

このように3つの手法を毎日「PDCAサイクル」を回して検証するというところが、ここでいう「高速PDCA」のキーポイントだと思いました。


3.【第3位】図解&事例で学ぶPDCAの教科書(川原慎也 著)【自己評価3.7点】

臨機応変度★★★☆☆ お役立ち度★★★★☆ 手法の新規性★★☆☆☆

この本は、組織として「PDCAサイクル」を回して成果を出すための非常にオーソドックスな方法を分かり易く書いています。

ただ、著者の考え方として「PDCAサイクル」は「変化が求められるときにこそ活用すべき」と書いています。

そのため、この本における「PDCAサイクル」は、❶新たな戦略の実行、❷より高い目標の達成という変化に対して、仕事のやり方に変化を与えることの重要性について述べています。

この本の掛かれているところで、参考になったのは以下のことです。

・「PDCAサイクル」は「計画」で9割がた勝敗が決まるので、リーダーは、自ら思いをこめて計画を作り込み、「やり切りたい」と強く思うことが重要である。

・「計画」からメンバーを巻き込むことで合意形成を図ると、メンバーは納得して自ら動く。

・実行を継続することは難易度が高いという考えから、「できない理由をあげない」「小さな成果を積み上げる」「劣勢順位の低いものを切り捨てる」「変化のために会話の時間を設ける」等々、組織が「PDCAサイクル」を回していくための知識が随所に見られます。

この本は、先程の本のように「むちゃぶり」への対応ではなく、現実的に組織が「PDCAサイクル」を回し確実に成果を出すためのリーダーの役割が非常に分かり易く書かれており、実践的な内容になっています。


4.【第2位】一生食えるプロのPDCA コンサル時代の4倍速で所得を倍増させた私の方法(清水久三子 著)【自己評価4.0点】

臨機応変度★★★★☆ お役立ち度★★★★☆ 手法の新規性★★☆☆☆

「一生食えるプロのPDCA」という本の題名通り、PDCAを意識せずとも回っていく「PDCAサイクル」の習慣化を目指しています。

この本では、「PDCAサイクル」は1週間で回すことを推奨しています。その辺り非常に現実的です。

仮説を立てて行動を起こして、検証しながら進んで行くアプローチの事例として、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏の「早く失敗して早く改善する」とかサントリー創始者の鳥井信治郎氏の「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」という引用が非常に分かり易かったです。

「PDCAサイクル」を効果的に回すための「ゴール」「問題」「課題」「手段」の4つの仮説や、身に付けると「PDCAサイクル」の質とスピードがあがる「行動」「学び」「積上」の3つの志向の紹介等、「PDCAサイクル」の活用方法が非常に論理的かつ実践的に紹介されているところが非常にいいです

「P」「D」「C」「A」それぞれへの取組法についても、非常に論理的で納得のある手法が紹介されており、今後、「PDCAサイクル」を有効化しようとしている人にとって、バイブル的な解説書になっています。

また、最終章の「仕事タイプ別PDCA全テクニック」は、具体的であり、各分野の人にとって、大変参考になります。


5.【第1位】鬼速PDCA(冨田和成 著)【自己評価4.3点】

臨機応変度★★★★☆ お役立ち度★★★★★ 手法の新規性★★★★☆

「鬼速PDCA」って、さらに実践のハードルが上がるのかと心配していましたが、この手法、案外使えるぞと思える興味深い内容でした。

ひとことで言うと、これまで紹介した4冊の本の重要なポイントを分かり易くまとめたような本です。

それでいて著者の経験に基づくノウハウが、分かり易く散りばめられていて、自分もやってみようという気になりました。

最後の章に「PDCAを鬼速で回す必要条件」が10個書かれていますが、このことを頭に入れ実践する、分からない部分は、本文を参照するという活用の仕方がいいと思います。

10個の必要条件とは、以下の通り。説明しないと分からない単語もありますが、この10個を見ると「鬼速PDCA」とは何かが見えて来ます。

❶因数分解で精度の高い仮説を立てる

❷仮説思考、リーン思考で動く

❸常にインパクトの大きい課題、行動から着手する

❹行動のアイデアが湧いたらすぐにタスク化する

❺行動目標も必ず数値化

❻TODOの進捗管理は毎日行う

❼こまめに検証を行う

❽要因分析時は「思い込み」をはずす

❾次のサイクルに迅速につなげる

❿小さいPDCAを同時に多く回す


本日は、5つの「PDCAサイクル」に関する本を私の目線で紹介しましたが、如何でしたでしょうか。

気になる本がありましたら、是非手に取ってまず一読し、自分に合った手法であれば、実践してみて下さい。

いずれも、成功事例をもとに書き下ろした本ばかりですから、必ず、皆さんの「PDCAサイクル」の有効化に役立つと思います。

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