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今、僕が、現在地(ここ)にいる理由①

踏み外したレール

僕は3年前に日本社会における一般的に成功している人というレールから大きく踏み外しました。

金融業界やコンサルティング業界に属する人々からすると人気職種と言われている投資ファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)のファンドマネジャーから転じ、「地域資本家」として起業しました。

レールから踏み外したというよりは、自分で新しいレールを引きたい、自分がこうなって欲しい未来を自分自身で描いていたい、そんな思いでした。ファンドマネジャー時代は、大きな資本という力を持ちながらも、自分が思い描く未来を実現することができない自分が悔しくて、毎晩のように悔し涙を流しながら、一人で未来の実現したい世界を夢中で描いていたこともありました。

SNSなどでつながっている古くからの知人から、藤井のやっていることは「良くわからない」と言われてしまいます 笑。

それでも、直接会って話をさせていただいたり、何度か熱く語り合ったりすると、多くの人は共感してくれたり、理解してくれたりする。

「自分のことをもっと話していこう」

そう、決心しました。


僕の現在地

僕は約3年前に起業し、3つの法人の代表者を兼任しています。

日本という美しい国の、地域社会が持つヒトモノカネなどのすでにそこにある経済資本、文化とか関係性などの関係資本、そして地域の自然街並みなどの環境資本に着目し、「温かなつながりのある地域社会」を実現していく活動を行っています。

1つめは、事業や組織を応援する役割を担う株式会社みやび&カンパニー代表取締役です。一応、この事業が本業ですが、最も僕が割いている時間は少ないかもしれません。地域の医療機関や地域密着型の税理士法人グループや地域金融機関などの支援をさせてもらっています。

図1

2つめは、地域やコミュニティを応援する一般社団法人地域包括ケア研究所の代表理事です。「地域包括ケア」という捉えどころのないテーマですが、この分野のパイオニアでもある諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師との共同プロジェクトとして活動を始動し、北海道本別町や福島県西会津町をはじめとした複数の自治体や地域の支援と、地域包括ケアに関わる医療・福祉従事者の育成を担っています。

研究所_はじまり

上記の写真は、地域包括ケア研究所のキックオフの日の写真。鎌田實所長と「面白いメンバーで集まろう」みたいな掛け声で駆けつけてくれたメンバー。

3つめは、コミュニティのプレーヤーとして実践する東京都町田市を拠点として活動する一般財団法人ひふみ会まちだ丘の上病院の理事長(代表理事)です。「地域包括ケア」や地域に関わっていくことを突き詰めていくと、自分がプレーヤーとしてやり続ける側面が絶対に必要だと感じ、当時事業継続を断念しかかっていた医療機関の経営を継承し、関わり始めました。

最近の僕が最も長い時間いる場所です。

20171117_まちおか

「南多摩整形外科病院」から「まちだ丘の上病院」へ継承された日の想い出。これから何が起こるんだろうという期待と不安が交錯した瞬間でした。


レールを踏み外すこと

なぜ、今の役割を担うようになったのか、何をしようとしているのか、などはこれから少しずつnoteに書いていこうと思いますが、その前にレールを踏み外してみて感じること。

「レールなんか自分でいくらでも敷けばいい」

地域包括ケア研究所の活動を共にする中で、所長の鎌田實先生は、講演で僕のことをこのように、オモシロオカシク話してくれます。

「すごい年収を稼いでいたのに、それを投げ捨てて地域包括ケア研究所をはじめた(すこし無謀なオトコ)」

鎌田實先生からこのようにいじってもらえるのは、とてもうれしくもあり、恥ずかしくもあるのですが、実際には、それは正しくもあり、間違ってもいます。

というのは、起業した瞬間というのは、誰しも「収入=0」からのスタートなので、本当に”サラリーマン”として受け取っていたものは全て失いました。ただし、僕は自分の生活とか家族とかを犠牲にする前提で夢をかなえることなど意味がないと思っていたので、それ以外の生活は基本的にはほとんど変えていません。

今までレールだと感じていたものは、危なっかしいギュウギュウの満員電車で、みんながそこにしがみついて、振り落とされまいとしているところ。振り落とされたらきっと誰も助けてくれない。しかも、そのレールの先はかすんでいて思いっきり腐食していてレール自体が破損しているかもしれないし、もしかすると途中で乗っている電車のレールの規格が変わって思いっきり脱線するかもしれない。

一方で、その敷かれたレールから外れて見える景色は、決まった道はないけど、しっかりと準備して装備していれば、じっくりと間違いなく進んでいけるところ。しかも、たまに絶景とかが見られることもある。

さあ、皆さんならどちらの人生を選びますか?

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僕は、自分が描きたい「未来の絶景」のために、レールを踏み外しました。



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