Micii.
日本に住むオタクによる、韓国ドラマ「椿の花咲く頃」のnoteたち。
※このnoteはドラマ「椿の花咲く頃」のネタバレを含みます。 「椿の花咲く頃」はとてもたくさんのメッセージが込められたドラマです。この記事は、日本のいち視聴者である私が受け取ったメッセージを、感想としてnoteにまとめたものの3本目です。 はじめに:「母の愛」よりも重要なメッセージ 韓国であれ日本であれ、「母の愛」は映画やドラマの鉄板のテーマである。 韓国ドラマでは、冬のソナタの頃から「未婚の母」を題材にしたストーリーが数多く描かれ、未婚の母であることの不利や社会の偏見・
明日へ(2014)原題は「カート」 監督:プ・ジヨン、脚本:キム・ギョンチャン 感想が長くなったのでTwitterでなくnoteへ。 韓国のスーパーのレジ打ち係によるストライキを映画化したものがあると聞いて、絶対見たいと思っていたもの。序盤から涙が止まらなくなってしまった。 迷いながらも、仲間と一緒に立ち上がることを選んだアジュンマたちが本当に誇らしくなる。 映画「明日へ」は、韓国の財閥イーランドグループが傘下のスーパー「ホームエバー」の非正規雇用職員を大量に解雇した実話に
※このnoteはドラマ「椿の花咲く頃」の内容のネタバレを含みます。ドラマ未視聴の方にはおすすめしません。 0.ヨンシクの魅力について語る時がきた Netflixで「椿の花咲く頃」という素晴らしいドラマに出会った。ドラマ全体の感想については、ネタバレなしで前回のnoteに(比較的)短くまとめているので、もしよければそちらからどうぞ。 ドラマを見終わって、おそらく多くの人がこう思ったはず。「あんなに序盤はダサかったのに、私いまヨンシクとめちゃくちゃ結婚したくなってない…?」
2020年の百想芸術大賞(韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる、大衆芸術すべてを対象とした大きな賞)でTVドラマ大賞や最優秀男優演技賞(カン・ハヌル)など多くの賞を受賞をした『椿の花咲く頃』。Netflixで今更(2021年2月)ながら最終回まで見て呆然とした。人間の弱さと愛おしさを、同時にこんなに美しく描くことができるのか…と。 時間が経つとドラマに対する感想が変わるような気がして、今の自分の記録のためにも文章に残そうと考えた。このドラマは、一言で表現しようと思うと難し
又吉直樹原作、行定勲監督の『劇場』をAmazonプライムでみた。 夜中にボロボロ泣いて、泣きすぎるので一気に観られなくて途中で何回も止めた。配信だとこういうことができる。 あまりに衝撃を受けたので、だいぶ前に一度登録して放置していたnoteに記事を書くべくアクセスしてしまった。※多分に映画のネタバレを含む内容になることをここでお断りしておきます。 あらゆる「元彼」を内包している永田という男なぜこんなに心が動かされるかは映画が始まった瞬間から明らかだった。山崎賢人演じる永