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留学生活を彩るルームメイト

先月のこと、ルームメイトが1ヶ月母国に帰るため、その間又貸し契約でギリシャ人の新ルームメイトがやってきた。第一印象はRizzoli&IslesのJaneそのもの、黒髪・高身長・ハスキーボイス。ギリシャ語アクセントが強いけれど、話してみると楽しくて、結構気が合った。

いつもオペラっぽい歌を裏声で、しかも心を込めて歌っているため、彼女が自分の部屋にいるのか、キッチンにいるのか、トイレにいるのか、見なくてもわかった。

その日も、彼女の上手とは言えない歌声のおかげで、彼女がキッチンで料理をしていることはわかっていた。私は、自分のお昼を食べようとして、箸をキッチンに忘れたことに気づき、キッチンのドアを開けた。

彼女は上半身裸で踊っていた。

彼女は私に気づくと驚いて、
「アイム ゲイ! アイム ゲイ!」
と言った。

「ごめん、箸取りに来ただけだから」
脳がフリーズ状態でこれしか言えない私。

「オーケイ、オーケイ、アイム オーケイ」
と繰り返す彼女。

数秒経ってから「あ、”アイム オーケイ”」って言ってたのかと気づいた。

一応弁明しておくと、私はLGBT支持者である。いまでも彼女がいる女友達だっているし、ミャンマーでもラオスでも、同性で恋愛をする友達がいた。大学生時代のルームメイトも初恋相手は同性だった。

このエピソードをいろんな友達に共有してみた。
スイス人の友達曰く、「ブラジルの友達は、家では基本服着ないみたいよ。家族同士は気にしないって。それぞれの家庭によるけどね」

スペイン人の友達曰く、「想像だにしないところで半裸の人に遭遇すると、驚くよね。でも日本人は温泉好きだから、人の裸を見るのは慣れてるでしょ?」

契約上、彼女は1月末に去ってしまったけれど、先日見たRizzoli&Islesでヌーディストビーチの話題が出てきて、また彼女のことを思い出してしまった。


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