Hiro

気候変動と農業を考えているオランダの大学院生。現在ベトナムで卒論調査中。尼さん→NGO…

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気候変動と農業を考えているオランダの大学院生。現在ベトナムで卒論調査中。尼さん→NGOミャンマー駐在→中学校英語教員→今に至る。

マガジン

  • ベトナム生活

    ベトナム南部キエンザンでの刺激的な日々を記録してます。

  • オランダ留学

    オランダ大学院在学中の苦労話をつづります。

  • 私の彼はアゼルバイジャン人

    イランで生まれ育ったアゼルバイジャン人の彼について書いてます。

  • ミャンマー瞑想日記

    ミャンマーで出家した時のことを語ります

  • 読書

    自分の読書記録です。仕事術、国際協力、スペイン文化、世界史など。

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元尼さんで今大学院生の自己紹介

名前  Hiroと名乗っていますが、国によって色々あだ名がついてます。ミャンマーではみちょう、ベトナムではデップガイ、中国語圏ではホンチャ、トルコ語圏では、ヒロシュと呼ばれてます。どの愛称も結構気に入ってます:)  一か月ミャンマーで尼さんやっていました。いまはちゃんと俗世に戻っています。また、イスラーム圏で育ったパートナーがいます。 趣味、好きなこと フラメンコ:3年くらいやってます。マカレナ・ラミレスというダンサーが好きで、Youtubeで研究してます。ファルーカ

    • イラン彼氏の許嫁騒動

      太陽君の父方の遠い親戚に25歳の女性がいます。その女性の母親は、昔から娘を太陽君と結婚させたいと言い続けていたそうです。 しかし、太陽君はイラン女性には興味がないと言います。その理由のひとつが、美意識の違い。イランでは女性の間で鼻の整形手術が一般的で、濃いメイクも特徴的だそうです。その親戚の女性も数年前に鼻の整形手術を受けたところ、太陽君は「前の方が良かったのに」と残念がっていたほどでした。 先日、太陽君の親戚のお葬式と甥の誕生日会が同じ日にあり、親戚一同が一日中顔を合わ

      • 「ユニクロ万引き団=ベトナム人」じゃない

        ホーチミンの街で出会った努力家の親友「こんな田舎に日本人がいるって?!」 その日、キエンザン省の海沿いにある小洒落たカフェで、私は生涯の親友となる人物と出会いました。旧正月の活気に満ちた街で、「日本語が話せる人がいるから」と紹介されたのが、グエンさん(仮名)との出会いでした。 彼との思い出で特に印象に残っているのは、彼が「専属Uberドライバーになってあげる!」と言って、友人から借りてきたUberジャケットとヘルメットを着込んで、私をホーチミン市内に案内してくれたときのこ

        • 楽あり苦ありのオランダ大学院生活を振り返ってみる②

          一年目三学期: (2月~4月初め) 三学期の必修科目は、いわば「卒論の書き方おさらい講座」。2か月間、ほぼ個人作業で仮の卒論計画書を作成したんですが、授業は4、5回程度で、その内容といえば学士の時にやったことの繰り返し。参考文献の引用方法やデータの保存方法など、大事なことは分かってるけど、正直これが修士の中で一番退屈な授業でした。友達の間でも「あれ、ほんとキツいよね」と愚痴がこぼれる始末。 ただ、内容自体は自由に決められたので、自分のやりたいことに没頭できました。私は電力

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        記事

          楽あり苦ありのオランダ大学院生活を振り返ってみる①

          2年のオランダ大学院生活が終わりました。 辛かったけど、楽しかったし、とても勉強になった。久しぶりに一人でゆっくりできる時間ができたので、ちょっと振り返ってみる。 ちなみに私が通った大学は一年4学期制です。 一年目一学期(9月~10月末): 必修では、「Sustainability」とはなんぞや、地球環境にどんな異常事態が起きていて何が原因とされていて、どんな解決方法がとられているのか?という基礎知識を学ぶ。最初の課題で、文字制限を勘違いするという失態を起こし、結構へこむ。

          楽あり苦ありのオランダ大学院生活を振り返ってみる①

          学生が軍事訓練をする世界

          ベトナムでは、大学の寮に住まわしてもらっているので、大学生の生活が観察できて結構面白い。 最近は軍事訓練の授業があって、男女問わず、銃の使い方や、戦術について、戦うための基礎戦略を一通り学んでいる。留学生は免除されるが、ベトナム人は必須科目である。2週間の集中コースであり、コース履修中の学生は大学内の寮に寝泊まりし、2週間の間大学の外に出ることができない(祝日は例外あり)。 ある学生によると、この2週間のためには、約4百万 ベトナムドン、日本円にして2万4千円ほどもの出費

          学生が軍事訓練をする世界

          猫みたいに可愛い彼女、結婚後は虎になる

          果たして私の周りの女子たちが最強なのか、ベトナムの女性たちが最強なのかはわかりません。ベトナム女子の一般論として語るつもりは毛頭ありません。 最近、男性陣とよくコーヒーを飲みに行く機会があります。この片田舎で、日本人が珍しいのと、英語を使ういいチャンスということで、よく誘ってくれるのです。 というのも、私は独身のアラサー女ですが、ベトナムに来てから早三か月、同年代の独身女子友達は今のところ一人しか会っていません。それもそのはず、ベトナム政府がベトナム国民に「30歳までに結

          猫みたいに可愛い彼女、結婚後は虎になる

          ベトナム 伝統スイーツ Chè

          ベトナムに関する記事を見返してみたら、バイク事故のことしか書いていなかった。ベトナムに来てただバイクにひかれただけの人になっていた。 今日は私の大好きなベトナム伝統スイーツ、チェーについて語りたいと思います。チェーとは、南国のフルーツや芋、豆などをココナッツミルクやココナッツミルクペーストなどと一緒に頂くスイーツです。素朴な味ながらも、素材の甘さを存分に味わえます。和菓子好き、芋・蛸・南瓜好きならきっとハマる味。 ベトナム南部のKien Giangの、私の行きつけのお店で

          ベトナム 伝統スイーツ Chè

          ラマダンの断食には抜け道がある

          3月10日の夕方からラマダンが始まった。約一か月の間、ムスリムたちは日の出から日没まで断食をする。水も飲まない。 世界のムスリムの人口は約19億人である。単純計算で世界人口の約4人に一人がムスリムである。しかし、もはや尊敬に値するこの断食を、19億人全員がしているわけではない。 イスラーム圏で生まれ育った友人たちと話しているとよくラマダン期の「冒険記」で盛り上がる。食べ盛りの10代に、どうやってラマダンの抜け道を探して食べ物にありついていたか、という話である。 家にいて

          ラマダンの断食には抜け道がある

          日本の「不倫文化」にビビる外国人たち

          「日本人女性はパートナーの不倫は当たり前だと思ってるの?!」と焦り気味で電話してきた、太陽君(彼の愛称)。どうやらオランダ人の同僚たちと、日本の風俗や不倫文化、セックスレスの現状と電車での痴漢問題など、いろいろ議論していたらしい。その中で一番物議をかもしたのが、以下の記事である。 「なぜ日本の84%の女性は不倫・浮気を健康的だと思っているのか?」というショッキングな題名の記事である。西洋文化圏出身である外国人記者が、「不可解な」日本の不倫文化について、現状とその社会的背景の

          日本の「不倫文化」にビビる外国人たち

          ベトナムで交通事故に遭う②

          事故に遭った当日、自分の部屋に戻ってからは、ひたすらRICE応急処置を行いました。RICE応急処置とは、Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)のことを言います。つまり、枕に足を載せて、足には氷を載せて、ベッドに横になっていました。 中高で、陸上とサッカーをやっていたため、ケガをしまくっていて、その対処にも慣れていたのが、こんなところで役に立ちました。 足が痛いのと同じくらい、事故に遭ったこと自体がショック精神的ダ

          ベトナムで交通事故に遭う②

          ベトナムで交通事故にあう①

          しばらく投稿が途絶えていましたが、私、交通事故に遭っていました。 幸い足の打撲だけで済んでいますが、まだまともに歩けません。 コロナにかかった時と同じくらいの時間をベッドの上で過ごしています。つまりご飯とトイレの時以外、大体ベッドの上。 実は今日は旧正月でいう元日で、町はお祭りモード(のはず)なんですが、歩くのがつらくて、外にも出られず、情けない。 ベトナムでは、旧正月をお祝いするために1.2週間くらいから、学校が休みに入ったり、飾りつけにいそしんだりして、町全体が浮足

          ベトナムで交通事故にあう①

          4か月の遠距離恋愛

          いま私は修論のために常夏のベトナムに来ています。彼を極寒のオランダに残して。 私たちよりも周りの友達たちの方が、心配してくれましたが、お互いが自分の生活を楽しんでいて、なかなかうまくいっています。特に二人で決めたわけではないけれど、ちょうどいい関係を保つためにしているのが以下の通り。 無理して毎日電話しない お互いの睡眠を妨害しない 「おはよう」メッセージは送るようにする たまに「I miss you」って送る 帰国したら、どこ旅行行くかとか計画(妄想)する あ

          4か月の遠距離恋愛

          出身は「南アゼルバイジャン」

          私の彼はイラン国籍のアゼルバイジャン人です。 アゼルバイジャンは、北はロシア、南はイラン、東はカスピ海、西はアルメニアといった場所にあります。ジョージア、アルメニアとともに南コーカサス3国とも呼ばれます。日本の外務省によると、アゼルバジャンは中東と分類されています。しかし、サッカーワールドカップやオリンピックなどにおいては、アゼルバイジャンはヨーロッパの国として分類されたりして、なかなか興味深い場所にある国です。 彼はイランで生まれ育ちましたが、アイデンティティはアゼルバ

          出身は「南アゼルバイジャン」

          ベトナム田舎生活

          学業が少し落ち着いたのと、いまの刺激的な毎日を記録するために、note再開しました! 修士論文のフィールド調査のため、2週間前からベトナム南部のキエンザンという場所に滞在しています。5月初旬までいる予定です。 ※上の写真はホーチミン キエンザン大学の先生が色々コーディネートしてくれて、私は大学寮に居候しています。来る前に指導教官から「キエンザン大学のまわり何もないから、覚悟しとき。バイク運転できるよね?」と言われていたので、私は以前のミャンマーの駐在地(家はお寺と田んぼ、

          ベトナム田舎生活

          留学生活を彩るルームメイト

          先月のこと、ルームメイトが1ヶ月母国に帰るため、その間又貸し契約でギリシャ人の新ルームメイトがやってきた。第一印象はRizzoli&IslesのJaneそのもの、黒髪・高身長・ハスキーボイス。ギリシャ語アクセントが強いけれど、話してみると楽しくて、結構気が合った。 いつもオペラっぽい歌を裏声で、しかも心を込めて歌っているため、彼女が自分の部屋にいるのか、キッチンにいるのか、トイレにいるのか、見なくてもわかった。 その日も、彼女の上手とは言えない歌声のおかげで、彼女がキッチ

          留学生活を彩るルームメイト