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飯田善國IIDA101➕田中聰講演会

昨日、目黒区美術館で行われたイベントに参加してきました。
今年は飯田善國生誕101年目にあたります。「101年目からの飯田善國プロジェクト」の一環です。

作曲家、田中聰氏へのインタビューという形で飯田善國氏の仕事を語っていく会でした。
田中聰さんが飯田善國さんの「円盤の五月」の詩に音楽をつけたことに始まります。飯田氏ご存命中にもピアノとソプラノによる公演は行われました。

詩に音楽を付けることの難しさやそこで生まれる新たな世界を作者はどう感じるのか?
鑑賞者がどのように受け取るのか、その多様性をどう考えるのか?

これは昨日紹介された映像ではないですが、youtubeで見つけました。


田中さんのチェンバロ作品は数曲あり、以前初演もさせていただきました。
飾らぬ音、音の表現の奥深さ、
無の表現。音が鳴っているのに無。張り詰めた空気。例えば飾ろうとすればアルペジオや深い和音や細かい音で埋め尽くすなどあると思うのだけど、それとは全く違うテクニックで空気を作る。
作者自身はそうではない、と言うかもしれないけど、私はそんな風に感じています。
いかに削ぎ落とし、いかに一つの音を掘り下げるか。
とにかく気持ちの緩みは絶対許されない世界です。


同時開催は「広がるコラージュ」です。
(コラージュとは糊で貼り付けるという意味で、ピカソやジョルジュ・ブラックらによって制作されたのがきっかけという表現で、日本では西洋美術の前衛的な表現に学んだ大正時代以降に発展し、さまざまな作品が作られてきた。)解説より。

今回は桂ゆき、草間彌生、岡田謙三ら素晴らしい作品を鑑賞できます。

目黒区美術館は目黒川沿いの住宅街の中にあり、目黒区民にとっては憩いの場と見えました。ふらっと立ち寄る感じですね。
所蔵美術品は充実していて、ゆっくり楽しむことができました。

飯田善國氏の美術館の御案内です。


一度訪れてみたい美術館です。

目黒川の桜はまだもう少し。


桜満開になったら素敵でしょう。

1階には大きなテーブルの休憩所があります。
カフェコーナーです。



ちょっと一休み、季節限定の桜のソフトクッキーとコーヒーを。
とにかくゆっくり出来る美術館です。

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