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空の色が変わるトキ

小さい頃に、よく昼から夜へと空が変わる瞬間を見ようと、ずーっと目を凝らして空を眺めていましたが、結局その瞬間を掴めたことはこれまで一度もなくて。空模様や、空の色って「いつの間にか変わっている」
最近、日本の古武道の動画をよく見ているのですが、いわゆる達人と言われる方はそういう「いつの間にか立ち位置が変わっている」「いつの間にか間合いに入っていく」ような動きをします。「等速度」とか「一調子の動き」などの表現があるのですが、物理的な速さではない、「一見動いてないように見えて、動いている」ちょっと目の錯覚を起こさせるような、速さ。
植物とかも、そうですよね。いつの間にか芽を出して、びっくりすることありせんか?🌱

その神業のような速い動きを見ていて、「変わりたい」と思ったら、「空」になったつもりになる=空、つまり自然と一体になることで、「いつの間にか変わる」ことができるってことか。と納得しました。

「オソイホド ハヤイ」

大好きなミヒャエル・エンデの物語「モモ」の中で、モモをガイドするカメのカシオペイアも、そんなことを言ってました🐢^^
そう、ゆっくりは意外と速い。

ゆっくり呼吸をしながら、身を入れて動くと「身体の動き、呼吸、意識が一致・統合」し、中心(ココロ)が強くなります。また、余分な力も抜けて、呼吸が閑かに、きめ細やかになり、スムーズにエネルギーを循環させていくことができます。
この無駄のない動き、スムーズな呼吸が、目に見えない「速さ」を生むのだなぁと。。

これって運氣を巡らせること、想いを「カタチ」にするコツでもあり。
様々な武道の「カタ」や、ヨガのポーズやムドラー(手印)なども、「自然と一体=自然体になるカタチ」を究めたものだと思います。

「空や海を見てぼーっとする」っていうのも、まさに「自然に溶け込み、一体になる」行為だな、と思います。みんな無意識にやってるんですよね。自然の一部である、その感覚を思い出すこと。

なので、「休む=動かない」ことで、エネルギーが巡って、急にコトが進んだり、「自然に治るのを待つ=信じると、はやく治る」のも、この自然の理です。無駄に動かないこと、一方的に、勝手に動かないことが、すごく大事だなぁと思います。これが、なかなか難しいですが笑 

「全てと一体となる、ちょうど良き間合い」を感じながら動くことで、自然体のフォーメーション、それぞれにちょうど良き役割が生まれる。この常に変化するフォーメーション、音の和を心に感じながら、共生する世界。身体も、お家も、社会も、宇宙も、全ては美事(みごと)なチームワークで生きている。そんなことを改めて感じる、今日この頃。



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