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逃した魚をつまみに酒を飲む(週報_2018_11_10)

今週投稿した
【R18推奨】ホテルで紳士に2時間殴られ続けた話
をご紹介いただいたことがきっかけとなり、私史上最速のスピードでページビューが増えています。

正直、びっくりしていて。
何度か言ってきたけれど私には学がないし、本もそんなに読んできていない、文章を書き始めたのは今年の頭から。
なんとなくスマホのメモ帳にポチポチ始めただけで。

だからこんなにたくさんの人が足を止めてくださったことに、びっくりしていて。

え、私の文章、ちゃんと、読めるの?
伝わってるの?
そのレベル。

"書くこと"を身につけるまで私はずっと透明人間だった気がする。
通りすがりの人に肩をドン!と当てられてはよろめき、舌打ちをされて初めて、自分が存在していることに気付くような人生だった。
私、ちゃんとここにいるんだなあ。
読んでくださってありがとう。
改めまして、貴重な経験をさせてくださったKさんに感謝申し上げます。

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それはそうと、月額500円のnoteプレミアム。
登録すると、有料noteの販売数に上限をつけられるようになる。
更にnoteの販売価格が最大50,000円に設定できるんですね。

つまり、私が黒い秘密を握ってるクッソおじさん(仮名ですよ、仮名)のあんなことやこんなことを書いて1部限定50,000円で販売したらクッソおじさん(仮)は誰にも買われまいと必死でその有料noteを買ってSOLD OUTにするんじゃないかな?
わあ、なんてオープンな恐喝!

っていうビジネスモデル(言い方)を思いついたけど、よく考えたら知らん一般人の秘密を5万で買おうとする競合相手が現れるわけがないので脅迫として成立しないね。
お金儲けとはむずかしいものです。

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先週の夜。
行きがかり上、狭いカウンターの奥まった席に追い込まれた私は困っていた。

帰りづらい。

あと1杯で帰ろうとしていたところに顔見知りの気のいいおじさん(きっと富豪)が「彼女にも何か1杯」と。
…も3杯目となり、さすがにバーテンさんに「薄めで」と目で合図する。

ようやく客の入れ替わりの谷間となり、私も店を出ようと思ったそのときに隣の席に座った男性。
既にだいぶ呑んできた様子で入店時から目が合い、にこにこと機嫌よく言葉を交わしあう。

雑談の中で私が最近文章を書き始めたという話をすると、男性は「ぼくは編集者です」と言った。

「あなたの書いた文章、読んでみたいなあ」

気のいい酔っ払いの社交辞令だとわかっていたが、私の心臓は激しく自己主張し始めた。
いたのかそこに!心臓!
勝手に全身に血を巡らせるものだから、先ほどまでのアルコールがよく回る。

「下瀬…ミチル…でググってもらえると出て…くるかも…」

すると男性は眼鏡を額に上げ、「あったあった」と眼光鋭く私の投稿を読み始めた。

「ちょちょちょ、ちょっとまった!」

耐えられなかった、裸を見られるよりも100倍、1000倍、恥ずかしい。
なんだこりゃ、無理だ、無理!
チューハイでたぷたぷのお腹の底から必死に絞り出した声は

「…おうちに帰っ…読んでく…」

語尾は吐く息と一緒に揮発してしまった。
せっかくプロから直接アドバイスを戴ける(かもしれない)チャンスを自ら潰した酔っ払いのお話。
あーあ、もしかしたらおじさんに見出され、プロデビューして、本を出して、映画化して…。

逃した魚が異常に大きかったと捏造するとニヤニヤしちゃう。
今はそれでとても幸せ。
応援してくれてる人には怒られてしまいそうだけど。
ずっと、ふざけていたい。
そしてずっとそれを、許されていたいんだ。

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今週水曜日の更新内容は未定です。
間に合えば美しい髪コンテストに向けて駆け込み投稿を、
間に合わなければ何か適当な他人の悪口を(笑)投稿します(笑)

追記
間に合った。

ピンクの髪が私にくれたもの

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