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私の知らないわたしの素顔

観ました。(ブライムビデオ有料配信)

大好きな女優さん、ジュリエット・ビノシュさん主演の映画です。

一言で言うと、<老いと闘う女性>の物語、かな。

恋人と別れたばかりのヒロイン。50代くらいの女性。架空の人物を自身の中に作って、アカウントを作成し、とある男性と連絡を取るようになります。

名前はもちろん架空。アイコンも20代の美しい女性を選びます。

ネタバレ無しですが、序盤は、結局男性は若い女性が好き !なのだよね、と言う再認識をしました。ですが日本はともかく、ヨーロッパ(ちなみにフランス映画ですから)は、若ければ良い、と言うような価値観はあまりなく、ワインのように、月日を経て、中身が成熟した女性を、良いとする文化も、やはりあるのではないか、と言う気持ちも、後半は持ちました。

若作りではなく、生涯女性である意味を堪能しながら、生きていけたら、それはそれで素敵だと思えます。

この作品のように、SNSが持つ危うさや、ドキドキ感、が生活の一部どころか、かなりの割合でその人を精神的に支配していくことは、よくある話です。

自分を偽り、なりすまし、配信すると言う事も、よくあるようですね。本人のみの楽しみならば良いのでしょうけれど、他に大きな影響を与えてしまうならば、少し、考えたほうが賢明です。

この映画のヒロインは、最終的に救われたのでしょうか。

フランス映画あるある、だと思っていますが、結論は視聴者の想像に任せる的な、エンディングがよくあります。

そして私は、意外に、そういうフランスものの空気感が好きなのです。

ジュリエット・ビノシュさんもそうですが、ヨーロッパの女優さんは、(この映画の本筋と異なり)自然に身を任せた歳の重ね方をします。リフトアップ施術やシワとり手術などをする事なく、等身大の自分、を愛している感じがします。

それでも、少し特別な時は、マスカラを塗り、明るいリップをつける。そんな素敵な一面も見られます。

そうそう。数年前に長男とパリ旅行へ行きましたが。道ゆく人々全てが「モデルさんですか??」と言う容姿の素晴らしさ。ショーウィンドウに映る自分は、チビデブで、平坦な顔族。「悲しくなるよね」と親子で嘆いた記憶がありますよ。良い思い出ですが。

結局は自分を疎ましく思って生きるより、見捨てないで、少しでもブラッシュアップしていくほうが、人生楽しいです。

近年では、整形も多いので、それも良しではないか、と思うようにもなりました。

久々のフランスものでしたから、秋に向け、またヨーロッパ作品を探して観ようと思います。

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