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KPOP に想うこと(発声)

私がBTSにハマった時、それははっきりとした境界線であります。

それまでは、Kpopに対して、どちらかというと全く興味なく、そもそもPops自体にそんな感じでした。(トシちゃんや聖子ちゃん、ピンクレディーはもちろん、その後はジャニーズ好きではありましたが)

きっかけはBTSであり、推しはジミン氏でありますが、今となっては「ジミン氏が好き」と言うこととは、全く別の意味で、「Kpop」の大ファンとなりました。

その理由を書きたいと思います。

最近は次々に行われているKpopのオーディションを見ています。

結論から言います。多くの日本人歌手やアイドルと決定的に違うのは、「発声法」です。

詳しく言いますと、日本人が息の多いファルセットを多用したものとすると、kpopの方は基本「声帯閉鎖をした」地声要素がメインです。

さて私がこれまで学んできた声楽も、実はどちらに近いかと言いますと、(「声帯閉鎖をした」ベルカント発声ですので) Kpopです。

よくオペラの真似っこで、手をお腹の前で合わせ、裏声の甲高い声で歌う様子が見られますが、本来は裏声でオペラを歌わないので、間違いです。

ただ、ファルセットは楽ですので、その要素が年々多くなりがちなのも、声楽をやる上で注意です。

オーディションのあるシーンが印象的でした。「ファルセットに逃げたくない」  そんなセリフがありました。そうなのです。韓国の方にとってのファルセットは、まさに「逃げ」なのです!!

私は師匠のレッスンで、逃げるな!!もっと声帯つけて!!!とビシバシ言われておりますので、なるほど、声楽とKpopは通じるものがある、そう痛感したのです。

尾崎紀世彦さん、布施明さん、天童よしみさんなど、昔の歌手の方や現役の演歌歌手の方は、どちらかと言うと、「声帯閉鎖」をしっかりされた発声だと思います。素晴らしいテクニックだと思います。

対してJpopの方々は違います。かわいい歌声、裏声、息の多いファルセット。結局は好みですから、良い悪いではありません。

ただ私の学んでいる声楽と通じるのがKpop、と個人的に思いますので、興味を持って観て、聴いているわけです。

ベルカントもできるだけ低音から高音までを地声ポジションで出していく、行けるところまで。そこが全く同じなのです。

ですから「ファルセットに逃げない」歌を、頑張って追求している姿を見て、私もガンバろう!!! そう思っています。(あくまでもベルカント発生のトレーニングではありますが)

BTSのV氏やジョングク氏は本当に素晴らしい発声だと思います。また最近かなりハマっているnmixxの子たちも、皆すごい発声です。曲は中毒性があり、アレンジ含め、驚きしかありませんが、楽器としての声帯の使い方を、ぜひ聴いてみてくださいね。



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