ピアノレッスンで

家庭の事情で急にお引越しする事になってしまった小学生がいます。

すごく頑張っていて、意思も強く、難曲も諦めたくない強いメンタルがある子。

子供である以上、保護者のもとで過ごすのが通常だから、その大人の事情で不本意な転校や引越しをするのは仕方ない。

私も父の仕事柄転校は複数しましたが、転勤とはやはり違うのですわ。今回。(悲しい事情)

その子が、荷造りに一時戻るというので、本日急ですが、レッスンに来てもらう事に。何しろ月末の発表会にも出るし、遠方から、継続して通うとのこと。

有難いですし、
何よりトレーナー冥利に尽きます。

バスと電車に乗り継いでくるのは、五年生といえども、簡単ではありません。

一方で、御家庭の事情とかは何もないけれど、自分の練習が足らず、すぐウルウルする子もいます。

ある程度音楽とか、楽器、芸事習得するには、メンタルの強さが必要。

レッスンする側も、ストレスに感じる場合があるから、教室を卒業してもらったほうが良いかな、と結論を出す場合が、近年増えてきました。

まぁ若い時代と違い、教室はこれ以上拡大しなくてもよいから、こじんまりと、付いてくる生徒さんを引き上げたいのです。

さてお引越しの五年生は、今後はヘッドフォンマストで練習しなければならないようで、
本来の空間から味わえる響きは体感できなくなります。

せめて月一レッスンでも、教室でピアノ本来の響きを味わってほしいと思います。

久々に会うその少年。肩をしっかり抱きしめて、一緒に頑張ろう！と声をかけるつもり。

いろいろ感じる今春です。