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映画を見ない私がジョーカーとパラサイトを見て思うこと

年に数回、とてつもなく映画を見たい衝動に駆られることはないだろうか。
先週、その衝動がやってきた。
パラサイトはずっと見たかった。アカデミー賞受賞でますます感化され、映画館を予約しようとするが、好みの席が空いていない。今すぐ見たいのに‼
と思いながら近所のレンタル屋にふらっと入る。
「あ、ジョーカーもノミネートされてたよな…」最後の1つを手に取り、深夜2時に観了。木曜に観たことを激しく後悔した。

パラサイト見たいなーと思いながら、クエン酸サワーを飲む土曜夜。4杯目に差し掛かったころ、「この後、1回映画館行ってみようよ」と友人が言う。映画館に着くと、ちょうど15分後に上映する回があった。「ここまで来たら見るでしょ」と半ば背中を押される形でそのまま観了。どちらも重いが、個人的には、パラサイトの方が見やすかった。

※ここからネタバレあり※
テーマは共通して「経済格差」。なんだろう。思ったのは、外部要因の影響って大きいなと。

ジョーカーの場合は、本人もお母さんも精神的な病を抱えていて、尚且つ母子家庭。保護を受けていたけど、それも打ち切りになる。うーん、彼らのせいじゃないんだよなー。たまたまが重なっただけで、誰にでも起こり得るん話だと思った。そんな中でも主人公は、コメディアンを目指していた。夢を持っていて、仕事にもやりがいを持っていた。クビになっちゃったのもなー。今までの劣等感を払拭できる、彼の自信に繋がった武器だったんだと思うと、落とすのはよくないが、やりがいを無くしてしまったのは見てて辛かった。

パラサイトは背景詳細はなかったけど、1人1人が持つスキルはそれなりだった。勉強も芸術も運転も家事も。その武器をどうにかして活かせる環境はなかったのだろうか。余裕がないからこそ、自分の価値を考えるよりもどんな手段を使ってでもお金を求めるんだろうなー。序盤のピザの内職のときみたいに…。
こちらは描写がすごかった。上下、匂い、陰影で格差を表現していた。階段を降りれば降りるほど貧しい世界にたどり着くし、腕いっぱいに伸ばしてWi-Fiを探している姿は切ない。あとは、個人的に雨の描写も辛かった。浸水して体育館で一夜を過ごしている人たちがあんなにいるのに、何事もなかったように、翌日お誕生日パーティーを開催し、友人たちもわんさか集まる。住む世界が違うんだなー。お父さんの表情がすべてを物語っていた。

何だろう。日常でも、人はお金によって時間にも心にも余裕ができるんだなって思うことがある。でもそれってお金が軸な訳じゃないんだよなー。3つのバランスで人の余裕って保たれるのではなかろうか。時間がきゅうきゅうになるのも、お金にかつかつしてるのも苦手な私は、きっと心の余裕を保ちたいからなんだろうなと思った3連休最後の夜。

あー、セブンのスモークタンおいしい。


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