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毎月ちょっとずつ重ねていきたい対話会

ジェンダー規範って、まるで雨みたいだ。ふってきたからといって文句を言っても仕方がないとあきらめて傘をさすか、閉じこもっているしかなかった。けど、風向きが変わって、少しずつ弱まってきた感じがする。まだ晴れ渡ることはなさそうだけど、それでも、傘を置いて「やまないねー」「どうしたらいいかな?」「こう思うなー」と話しているうちに、虹がみえてくるかもしれない。

何かとモヤモヤする世の中だけど、そんなモヤモヤを代弁して語ってくれる本がすごく増えてきたなと思う。自分でも気づいていなかったモヤモヤ、言ってはダメだと思っていたモヤモヤたち。それが、本をきっかけに話せるようになるかもしれない。ぼくも勇気づけられたり、考えるきっかけとなった本があって。そうした本たちをテーマに囲みながら、日頃感じているモヤモヤや気持ちを話しを話せる場を開いていきたい。

「話す」と言っても、「話し合う」のとはちょっと違う。「で、解決策は?」とか、「じゃあ具体的にどうすればいいの?」とか、そういう「結論を出す」ことを目指そうとする前に、まずは話してみたらいいんじゃないかなって思う。答えなんて、誰も知らない。わからないことをわからないまま、浮かんできた思いを、まるで焚き火に薪をくべるように、そっとつぶやいていく。今必要なのは、そうした時間なんじゃないかって思うんだ。

一度の参加で何がどう変わるわけでもなく、モヤモヤが増すばかりかもしれない。それでも、その向こうに、今まで「かさ」で見えなかった景色があったことに気づくかもしれない。清々しくて美しいと思える世界が見えてくるかもしれない。「かさ」をなくして、少しでも軽やかにいけるようになったらいい。そんな願いを込めて、開いていこうと思います。

ー 枷鎖(かさ)ー
①くせとくさり。昔、罪人をつなぐのに用いた刑具。②禅宗で、我見(自分だけの偏った見方や狭い考え)など無形の束縛を①にたとえていう語。


毎月第一土曜日、お店番ついでにとまり木にて。いつものように珈琲を飲みにくる人もいるかもしれない半開きな空間で、ただただ普通に思っていること話せたらいいなと思います。



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