見出し画像

「ビジョン」の大切さに気づけた2019年。そしてこれから。


2019年はどんな年だった?と聞かれたら、学びの多かった一年だったと答えたい。そして、学ばないといけないとひしひしと感じた一年でもあった。仕事で人材の育成プログラムを運営をしながら、まだまだこれからの人材の解像度が低いなあと感じることや、もっと知らなくてはいけないことがあるなと感じた。そして、これを考えることは所属するTABIPPOがこれから目指すべきビジョンを噛み砕くことと似ていた。仕事で扱っている「旅」を通じて、世の中はどう良くなっていくのだろうと。

まず、世の中の「構造」を知らなすぎた。この課題意識が一番大きかったように思う。これは、歴史的に、政治的に、主義、思想として。国の成り立ちや構造がどうなっているのか。その大きな枠組みが分からないと「旅行産業」の意義を語ることはむずかしい。「旅ってなんかいいよね」という主観的な価値観から脱却しないと先に進めないわけだ。

例えば、旅と幸せの関係について学んでいると直ぐに資本主義の経済自体のおかしさに気付く。年収と幸せの相関がある程度の所からなくなる。1900年から一人あたりのGDPは世界的に見てもすごい増えているんだけど、世の中全体の幸せが向上したように思えない。経済成長だけを追ってきた世の中に対して、1972年ブータンが声を上げる。その指標が、国民総幸福量(GNH)。徐々に、世の中があれ?と気付くわけである。なんのための経済成長なんだろう、と。


そして、もう一つぼんやりしていたことは、世の中全体はどんな方向に向かっていくのだろうということだ。これがTABIPPOのビジョンで言えば「世界を素敵に」の部分にあたるのだけど、この「素敵な状態」とはなんなのだろうか。そして、色々な本で「豊かさ」について探っていた所、「人の幸せの最大化」と「人をとりまく自然環境」の2つなんじゃないかとまとまった。

この前提をもとに、「旅」という産業がどういう影響を及ぼせるのか?を考えるわけである。ここでやっと土俵にたった感じ。普段の仕事をしていると、目先のことでいっぱいになってしまうのだけど、こうして俯瞰して考えてみることはすごい大切だ。


そして、団体設立してなんと10年が経つ今、リニューアルを行っている真っ最中で会社はみなバタバタとしている。そんな中、TABIPPOの歴史をいろいろと振り返ってみた(3万文字くらいの歴史書ができた)。この振返りをしながら「ああ、ビジョンってすごい大切じゃん」だと改めて気づいたのだ。もともと学生団体として始まった組織で、「旅で世界を変えようぜ!」という想いで生まれた。4年近くは任意団体のような形で、想いのみで走ってきた。そして2014年に会社になった。今は、なんだかこの「ビジョン」に対するこだわりがやや弱くなったようにも感じる。いつだって、人はビジョンに突き動かされるし、ビジョンのもとに集まる。今足りないのは、この「ビジョン」に向かう姿勢なのではないかと。


2020年。今年はとにかく実践あるのみ。「旅」についての俯瞰的な役割や価値についてもちゃんと理解しながら、「旅」を通じていい世の中作りに貢献していきたい。そして、もっと人の幸せの向上にコミットしていくような年にしたいと思う。やりたいことは尽きないので、どこまでやりきれるのか。楽しい一年間になりそうです!

今年もよろしくお願いいたします!

ありがとうございます!また新しい旅に出て、新しく感じたことや学びを言葉にできればと思います!あるいは美味しいお酒を買わせて頂きます。そして、楽しい日常をみなさんにお届けできれば。