短歌を詠む 冬編
日が落ちてさめた地面をすすむ犬やさしい飼い主真夏は遠い
部室にて幽霊部員のロッカーに住み着いているほんとのゆうれい
ひょいひょいとすたすたとことこずんずんと歩いて歩いて歩いて進む
利き手ではないほうで書く字のような性行為でもぬぐえぬ孤独
ひらがなのふにおちてゆく気持ちよさ肉体のないおれの脳みそ
絵文字にてしりとりをするにんげんがハートの次にキウイを打ち込む
ぎんいろの人からもらった数字の5!だれかの人生いつもありがと
おおきくてきれいな葉っぱそのへんのチャリのかご入れたぬきに化ける
歌詞カードみたいな手紙うれしくてBメロみたいな返事を書こう
目が覚めた熊が山菜食べる春 冬眠中に見た夢おしえて
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