「考える力をつける」文章題の作り方
ふつう算数を勉強する時、学校で解き方を習った問題を解きます。だけど、「もう既に習った問題」は問題を解く時「解き方を思い出そうとする」わけで、「考える力をつける」学習にはなっていないのが現状です(子どもが問題を解けない時「解き方を忘れた」という台詞、よく耳にしませんか)。また保護者の方が「考える力をつける」文章題を本屋で入手しようとしても、どの本を購入すればよいか、お悩みになるのではないかと思います。
それならば、家で作ればいいじゃないかと思いましたので、お家で「考える力をつける」文章題の作り方を説明することにしました。下記の動画で具体的に解説しています。
※ 小1から小6までの算数文章題のサンプルは動画の下をご覧下さい。
クリックすれば、ダウンロードできます。
「考える力をつける」文章題のプリント(各学年2題ずつ)
※ このプリントを使用される方は必ず上記の動画をご覧になってから、お使いください。(小1から小4までの問題は動画内で解説しています)
<小1>
<小2>
<小3>
<小4>
<小5>
問1
5年生で習う「割合」です。割合の問題を簡単に解くコツは、割合(〜%、〜割)を小数ではなく分数に直し、図を描いて考えることです。公式を使っている間は割合の世界が深まりません。もし学校で既に習ったとしても公式を使わないで解かれることをお勧めします。なお興味をお持ちの方は、動画で系統的に詳しく説明しています。次の動画をシリーズで、是非ご覧になってみてください。
公式を使わない割合講座
https://www.youtube.com/playlist?list=PLb2d5KC0IpGR4K54caLKfUmvEThq2hhTT ← クリック!
問2
6年生で習う「速さ」の問題です。習っていないので公式を使えませんが、公式を意識しない方が速さの問題の本質に迫ることができます。だから、決して「速さの公式」は教えないでください。ただ言葉の意味を教えることは必要です。この問題で言えば、「分速」という言葉の意味です。お子さんに対しては「『時速』は『1時間にどれだけ進むか』、では『分速』は何だと思う?。。。そう、『1分間にどれだけ進むか』だよね」ということは『分速300m」は?。。。そう、『1分間に300m進む』ということだね」みたいなやりとりを交わして、あとは「図を描いて考えてみよう。できなくてもいいからね」ぐらいのアドバイスがちょうどいいと思います。
<小6>
問1
6年生で習う「速さ」の問題です。既に学校で習っていても「速さの公式」を使わないで解いた方が「速さ」の理解は深まります。問題を解いてもらう前に「『時速』ってどういう意味?」という問いかけは必要です。理解していれば、解いてもらうだけだし、理解していなければ、「『時速』は『1時間にどれだけ進むか』」ということを説明してあげましょう。
問2
中2で習う「連立方程式」の文章題です。もちろん方程式を立てる必要はありませんし、方程式を教える必要もありません。絵を描けば、解けるからです。以前の動画で、この問題の類題を解説していますので、次の動画をご覧ください( 7分57秒あたりです)。
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