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恩師の熱意と、カナダ人から習った初心者向け英語発音(LとR)のコツ

今となっては海外在住通算10年以上となりました。中一で、This is a pen. を初めて習ってから、英語はたんに教科として好きでした。

規則性を覚えて使うのが楽しい。

アルファベットのブロック体も筆記体も、英文用ノートに書くと、すっきりきれいで大好き。

地方の山間部の公立中学校にいた当時のおばあちゃん先生は、いつも話を聞かない生徒たちに向け、ちょっと鼻声だった大声を張り上げて、でぇぃす、いーず、あ、ぺーんっ、と必死に繰り返し練習させてくれました。先生はいつもカセットデッキを下げていて、今思えばマイルドヤンキーの世界で、やる気のない生徒が多かったはずなのに、なんて熱心だったんだろう。松下先生。今お会いできるものなら、30年後に、あなたの生徒は、頑張って英語を使って海外で仕事をしていると、一言お礼を伝えたいです。熱量は伝わる。確かに先生は英語は実際には話せなかったと思う。話せる先生なんて、都市部の高校に進学するまで知らなかった。

実際の発音の方法は19歳で留学してフォニックスの基礎を習うまで、全く知らなかった。発音記号は知って全ての単語に書き込んでいたけれども、ネイティブじゃない私たちが、舌をどんな形でどこに置けばどんな音がでるのか、自分の耳に聞こえる音以上に、ただ舌の形をまねることが大事だなんて、そのころは全く知らなかった。

小さいころにLとRの違いを全く聞き分けなかった昭和の日本人の耳には、どちらも同じようにらりるれろーと聞こえるような気がします。でもよく聞くとRの方が若干音がよく響いているのです。エルは軽めです。はっきりとした聞き分けは実は今でも時々できないけれども(もう私の場合、耳としてその機能がないと思います)、それを補うために、会話の文脈と併せればどちらを相手が話しているのか、大体の場合判断できるようになります。

19歳の日本人留学生だった私にそれを教えてくれたのは、カナダで出会ったサンディー先生でした。日本人と結婚していた彼女の発音レッスンは実践的でした。30年後のいまでは、だれでも知っていると思うけど、その当時は大学の英語の先生も教えてくれなかった発音の違い。エルは舌を突き出して上側の前歯の裏側にあてます。強く当てて、そのままの口の形で、うーというようにかるく声を出せば、それがエルの音です。次にRアール。アールは舌を後ろ(のどの方向)に折り返すほどに引っ張るようなかたちに、くるっと巻き上げ、その形のまま舌を後ろに出来るだけ引きます。終えっとなりそうなくらいでいいです。その後ろに引きつつ丸めた舌の形をキープしながら、背筋を伸ばして、お腹に力を入れて、しっかりと、あーと声を出します。これがRです。エルとアールの発音が使い分けられているかどうか、自分で話しながら確認する方法があります。それは発音しながらお腹(胃のあたり)に手を当てることです。この手に振動が伝わる場合、あなたはアールの発音ができています。エルの場合は、お腹は震えません。と教えて頂いたのはあなたの生徒の一緒の宝物になりましたよ。サンディー。

ここで大事なのが、練習です。何度もやることです。英語を話したことがない場合、最初は特にアールの形をとると、すぐに舌が痛くなりますけど、3ヶ月毎晩これをやればできるようになります。サンディーはそういって、教えてくれました。それをまじめにその日から三ヶ月やって、三か月後に英てぃぶのルームメイトに聞くと、運発音し分けられてる、いいよって言われました。大きな自信になりました。そして今ではほとんどの場合、エルとアールの違いが自分が発音するときも、聞くときにもわかるようになりました。残念ながら、100%じゃあありません。いくら練習しても耳の機能が失われているのです。今になって子どもを多言語環境で育てたい一つの背景かもしれません。ネイティブではない、以上に、洋楽も聞いたことがなければ、英語を耳にしたこともない、外人さんにもあったこともない田舎の子供だった私も、でもちょっとは発音できるようになりました。今月もローカルボスからお給料がもらえそうです。サンディー先生ありがとう。

サンディーは、別のことも教えてくれました。カナダの大学キャンパスでいかにレイプが多いか(当時90年代です)、レイプに合わないために、どのように行動すればいいか、暗くなる時間に注意する、知り合いでも二人っきりにならない、人気のない道をあるくときには、鍵束を指の間に挟んで、私はいつでも攻撃できるぞと周囲に示しながら威嚇しながら歩いていい、この鍵の持ち方は素手同士で喧嘩をする場合には卑怯な手だけれども、か弱い外国人女性であるのでそういう権利があなたにはある、自分で身を守りなさい、ここは日本じゃない、実践的だったと思います。危ない目には一度も合わずに済みました。本当に私たち日本人留学生をいろんな面で助けてくれた先生でした。

今日、書こうと思っていたのは英語が話したいと思った経緯だったのですが、それますね毎回。帰国子女の同級生に憧れたのが、直接のきっかけです。でも、今回は筆が進んだ方向なのでこのままアップします。帰国子女への憧れはまたいつか書きます。しばらく書きたいことをやみくもに書いてみます。note初心者ですから。何を書けば自分が納得するのか、書くうちにわかってくるかもしれません。

発音練習、騙されたと思ってやってみてください。ベロの筋肉を鍛えるのに19歳の昭和少女は(19歳時点では世は平成でしたねW)、ひとまず三ヶ月は掛かりました。あなたはいかがですか?硬くて動かないベロがくるっと後ろに自在に回るようになるまで、お腹がぶるぶる震えるのが感じ取れるまで、興味のある人は何度もやってみましょう。

(この発音方法は、あくまで英語が全く話せない日本人向けであり、30年前の私の記憶の中で、しかも何メソッドなのかもわかりません。あくまでご自身の責任でお取り組みください。批判のご意見は一切不要です。別のよい方法をご存知の方、または私と同じような昭和耳から学んで100%聞き取れるようにまでなった方がおられましたら方法をぜひシェアしてください。)

最後までお読みいただきありがとうございました。


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