海外から見た日本の戦争を知ろう①
きっかけ
夏休みのフィリピン親子英語留学中、先生はどこの出身ですかと聞いたら、「レイテ島」と返ってきた。
レイテ島… たしか、戦争でなんかあったとこだよな、というぼんやりした記憶をもとに、「戦時中のことを申し訳なく思う」と伝えて、先生は「大丈夫ですよ」というようなことを言ってくれました。
が、実際には、レイテ島が戦場だったはずというぼんやりしたこと以外、何も知らない自分。
ほんと何も出てこない。「申し訳ない」という以外に何も言えない。
具体的に何があったのか知らないし、何について申し訳ないと言っているのかも説明できない。
英語以前の問題。
恥ずかしくなりました。
ちきりんさんや野本響子さんも、「戦争について、海外から見られているのと日本国内での扱われ方が違いすぎる」ということをよく言われています。
日本は、被害者ではなく、加害者だということ。
↓ ちきりんさんブログ
日本の中では、日本がアジアでどのようなことをしたかについてあまり教えられておらず、多くの日本人が知らないまま。
その結果、アジア諸国だけでなく、日本以外と日本国内の認識とは大きな違いがある。
その辺は、自分も知っておかないといけないし、子どもにも教えておかなければ。
どうやってそのへんの知識を入れたらいいか?
戦争関連の本は膨大にあって、日本軍の内部にフォーカスしたもの、軍事的な細かい戦術から見たもの、日本は実はアジアから感謝されている、というようなものも交じってきて、選ぶのがとても難しい。
半藤一利さんなど、ものすごく正統派の本があるのも知っているけど、以前読みかけて挫折してしまいました。
本に出てくる人物や地名がなじみがなく、字を追っても理解できない。
これはひとえに私の知識のなさゆえです。
今回、ぴったりの本を2冊見つけました。
「アジアの人々が見た太平洋戦争」(小神野真弘 著)
「可能な限りアジア諸国の視点を盛り込みながら、アジアにとって太平洋戦争がどんな戦争だったか、そしてアジアにとって日本軍がどんな存在だったかを眺めていく。」(Amazonサイトより)という本で、アジア各国の当時の事情と戦争について書かれています。
読んでみて、自分が何も知らないことがさらによく分かりました。
日本の軍部が東南アジア進出を具体的に考えたのが真珠湾攻撃の3週間前だったという記述にも驚きました。
性急さゆえに現地の文化への理解も欠け、統治能力もないまま進む→現地の人の反感を招き、ゲリラ化→誰がゲリラか分からないため、疑わしい人をみんな捕まえてくる→収容できずにみんな殺してしまう、というようなことも行われていた。
また、アジアと一口に言うことはできず、それぞれの国の歴史があり、当時は植民地化されていた国もあり、独立への機運も様々。
各国についてもっと知りたくなり、最初の一冊としてとても分かりやすい内容でした。
この本を案内役的に使いながら、各国での戦争について調べていこうと指針になりました。
「海外が描いた日本の戦争: 世界の対日戦争映画が語る日中戦争とアジア・太平洋戦争」(永田ヨシツグ 著)
世界の戦争映画が日本の戦争をどのように描いてきたのかにフォーカスしています。
日本では、侵略の歴史が教えられていないし、海外で作られた戦争映画の上映がとても少ない。
『南京1937』でスクリーンが切り裂かれる事件があったり、『靖国YASUKUNI』で抗議騒動があったりと、興行的にも安全面でも上映することが難しくなっているようです。
結果、海外の多くの人が見ている映画を日本人は見ていない。
「日本の戦争加害を描いた映画は、日本人を悪く描くことを目的としているのではなく、その国の人たちが日本から受けた被害を描いているのです。」「日本が受けた無差別空襲や原爆の被害と同様で、それを映画化しているのと変わりがないのです。」と本の中にありました。
自分の頭に映像を作るためにも、この本に紹介されている映画をまずは観ていこうと思います。
アジア太平洋戦争の地図と年表
本や映画を見ていくのに助けになってくれる地図と年表を見つけました。
これを壁に貼って、毎日眺めています。
なんとなく戦争関連で聞いたことがある地名(コレヒドール島、レイテ島、アッツ島、ガダルカナル島、インパールなどなど)の場所と、いつどういうことがあったかざっくりと知ることができる。
西東京市のサイトからお借りしました。
レイテ島の戦いについて
先生との話でレイテ島の話題がきっかけになったので、戦時中レイテ島で何があったか、ChatGPTにまとめてもらいました。
マッカーサーの「I shall return.」なんか聞いたことがあったやつです。
フィリピンでの話だったんですね。
海戦と地上戦があって、地元住民も大きな被害を受けた。
日本の敗北が決定的になった戦いだったということですね。
まとめ
まずは映画から見ていって、定期的に経過をご報告したいと思います。
楽しい話ではないですが、ぼんやりしか知らなかったことを知って「自分は何も知らない」という不安が消えるのはうれしいことです。
ではでは。
親子留学の話はこちらを読んでね。
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