見出し画像

海外から見た日本の戦争を知ろう③ 『ミッドウェイ』

引き続き、戦争に関する映画を見ています。
またまたプライムビデオで観やすかったアメリカ映画。『ミッドウェイ』です(2019年公開)。
真珠湾攻撃からミッドウェー海戦までを描いた作品です。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08QYL6N37/ref=atv_dp_share_cu_r


3本目 『ミッドウェイ』

まず、自分がまったく思い違いをしていたことですが、真珠湾攻撃でたくさんの人が亡くなっているんですね。
「日本が真珠湾に奇襲攻撃をした。戦艦何隻を沈めた。アメリカが参戦することになった」というぐらいの理解で、真珠湾に停泊していた無人の戦艦を沈めた、というイメージでした。
戦艦にはアメリカ兵が乗っていて亡くなっているし、周辺の陸上軍事施設も攻撃して、人が亡くなっている。
Wikipediaによると、戦死2,334名、民間人死亡68名となっていました。
想像力の欠如に恥ずかしくなりますが、知れてよかったです。

それから、真珠湾攻撃後のアメリカ軍の雰囲気にびっくりしました。
上官が戦いを前に沈み込んでいる兵士たちに、「お前たちアメリカが負けると思ってるだろ。でもやれる」と鼓舞するシーンがあり、そんな時期があったのか、と驚きでした。
当時、日本の空母戦力や戦艦の評価は非常に高く、「このままアメリカは負ける」と士気が下がっていたそう。
「アメリカ=とんでもない物量、とんでもなく強い」としか考えていませんでした。
「日本に負けるかも」と思っている。そんなときがあったんだ、というのが正直な驚きでした。

『ミッドウェイ』を見て、海戦の雰囲気が映像でなんとなく分かりました。
戦艦と空母の違いもよく分かっていなかったのですが。
戦艦は、船が大砲などを積んでいて、船自体から攻撃する。空母は広い甲板があって、そこに載せている航空機から攻撃や各作戦を実行する、というイメージらしい。空母自体には攻撃力はほぼない。

私の理解では心もとないので、ChatGPTに整理してもらいました。

1. 戦艦
特徴: 重装甲と大口径砲を備えた大型艦船。
役割: 主に他の艦船との直接戦闘や海上砲撃を担当。
関係: 戦闘力は高いが、空母の航空機には攻撃範囲で劣り、防空も難しい。

2. 空母
特徴: 航空機を発着させるための艦船。
役割: 敵艦船や地上目標を遠距離から攻撃できる。
関係: 航空機の運用基地として機動力があり、海戦の中心的役割を担う。

3. 航空機
特徴: 空中から敵を攻撃する機動力のある兵器。
役割: 爆撃や偵察、制空権の確保など幅広い任務をこなす。
関係: 空母から発進し、戦艦や他の目標を攻撃。空母の運用次第で戦況を左右する。

4. 真珠湾攻撃の影響
真珠湾攻撃は、航空機が空母から発進して行われた大規模な奇襲作戦で、戦艦よりも空母と航空機の組み合わせが効果的であることを示しました。
アメリカ太平洋艦隊の主力戦艦が大きな被害を受けた一方、空母は無事だったため、空母が戦争の中心的役割を担うことになりました。

5. 空母の重要性の増大
ミッドウェイ海戦(1942年)では、空母同士の戦いが戦争の勝敗を決定し、日本の主要空母が大きな損害を受けました。これにより、空母の戦略的価値がさらに認識されました。
空母は、航空機を使って遠距離から敵を攻撃できるため、制海権や制空権を確保する上で欠かせない存在となり、戦艦の役割が徐々に縮小しました。

6. 戦後の変化
第二次世界大戦以降、戦艦はほとんど使われなくなり、空母が各国海軍の主力艦としての地位を確立しました。
このように、真珠湾攻撃を契機に、空母の存在はますます大きくなり、現代に至るまでその重要性が続いています。

ChatGPT4oより

さらに、戦闘に使われる航空機にも違いがあるのを知りました。
マニアックになりすぎないようにですが💦映画の中でもいくつか種類が出てきて、よく分からなかったので、ChatGPTに教えてもらいました。

1. 戦闘機(Fighter)
役割: 主に敵の航空機と戦うことを目的とする。
特徴: 高速・高機動で、主に機関砲や空対空ミサイルを装備し、制空権を確保する。
用途: 敵機の迎撃や護衛空中戦での優位確保
2. 爆撃機(Bomber)
役割: 地上や海上の目標を爆弾で攻撃することを目的とする。
特徴: 大量の爆弾を搭載し、広範囲の戦略目標(都市、工場、基地など)を攻撃できる。
用途: 敵のインフラや拠点への大規模爆撃、海上の艦船に対する攻撃(水平爆撃)
3. 雷撃機(Torpedo Bomber)
役割: 艦船に対して魚雷を投下し攻撃することを目的とする。
特徴: 魚雷を搭載し、海面すれすれを飛行して敵艦に接近し、魚雷を発射する。
用途: 主に敵の空母や戦艦など大型艦船への攻撃、魚雷を使った水面下からの攻撃で、戦艦の装甲の薄い部分を狙う。

主な違いのまとめ
戦闘機は、主に空中戦を行い、敵航空機を撃墜することを目的とする。
爆撃機は、大量の爆弾で地上や海上の目標を攻撃することを目的とする。
雷撃機は、魚雷を用いて敵艦船を攻撃することを目的とし、低空での飛行を得意とする。
これらの航空機は、それぞれ異なる役割を持ち、連携して敵に対する総合的な攻撃を行います。

ChatGPT4oより

特に、魚雷と言えば潜水艦、と思っていたのですが、航空魚雷というものの存在を知りました。
雷電機から水面に魚雷を落とし、魚雷が水中を進み、船体に衝突して爆発するか、船底近くを通過する際に爆発。
いろんな兵器があるんですね。

子どもと一緒に/祖父の話

前回の2作(『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』)は子どもがいないときや寝ている間に見たのですが、今回、『ミッドウェイ』は、子どもが宿題をしている横でイヤホンをして見ていました。

後半から、「どこの戦争?どうなったの?どっちが勝ったの?」と興味を示すように。
最後30分くらいはイヤホンを外して一緒に見ました。
戦闘機から地上に爆弾を落とす様子を見て、「こんな風に爆弾落とすの」とびっくりしたようでした。
「この人は船と一緒に沈んじゃうの?」
「日本とアメリカ、どっちも応援したくなっちゃう」
と素直な感想も言っていました。(アメリカ映画でアメリカ兵が主人公なので、感情移入するんでしょうね)

この前行ったフィリピンも戦場になったという話もしました。

地上戦ものはまだ刺激が強すぎるかもしれませんが、『ミッドウェイ』は小学生でも見せられる感じでした。

さらに、ちょうど連休に義父の家に行ったとき、戦争の話を聞いてみました。
義父は今91歳。当時小学生で、空襲警報が出たらすぐに学校から帰されたそう。
家では夜は家の灯りに黒い布をかけたり。
幸い祖父がいた場所では空襲はなかったようですが、近くに敵の飛行機が落ちたと騒ぎになって見に行くと、日本の飛行機で、操縦士は亡くなっていたそうです。
子どもたち、じっと聞いていました。

海外からのレビュー

前回と同じように、海外映画サイトのレビューを見たのですが、監督がローランド・エメリッヒ(主な作品は『インディペンデンス・デイ』や『ゴジラ』ということもあり、戦闘シーンのCGやVFX(視覚効果)のことへの言及が多く、日本に対する評価はあまり分からず。
真珠湾攻撃についてどう思ってるのかな?というあたりが知りたかったのですが、さすがに全部のレビューは読み切れず、また別で探したいと思います。
以下のサイトから、いくつか気になったレビューを挙げておきます。

・帝国海軍と帝国陸軍の軋轢が正確に描かれ、裕仁天皇が軍国主義者をほとんど抑えられなかったことは、とても新鮮だった。
・この映画は私たちの敵に捧げられました。理屈が分かりません。

最近の映画では、一方の国からの味方だけでなく、両方の視点で描かれることが多くなっていると以前読んだ本にもありました。
それに違和感を感じる人もいるようですね。

・この映画が若い観客のために作られたのは明らかで、そのため、歴史をかなり正確に伝えるのに非常に良い仕事をしている。
・この国の歴史の多くが忘れ去られようとしているようなので、私は妻と子供たちを連れてこの映画を観に行った。 観て本当に良かった。 子供たちは、こんなことが起こっていたなんて知らなかった。

アメリカでも、若い人が歴史を知らないことに危機感があるようです。

ミッドウェー海戦についての映画を見たい人は1976年版を見るべきだということだ。

結構多かった意見がこれ。1976年版の方が良かった、というもの。
何が違うのか、見てみたくなりました。

本が読めるようになった

映画を観たことで、前に挫折した戦争関連の本が読めるようになりました。
だんだん文章から映像が浮かぶようになってきて、一冊読めるようになりました。


『なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか 太平洋戦争に学ぶ失敗の本質』松本 利秋 (著)

映像という意味ではドキュメンタリーもありますが、映画がいいのは、知ってる俳優が出ていること。
山本五十六、トヨエツがやってた人だ。南雲中将?あー國村隼ね、と名前を聞いたときにフックができる。
ちょっとでもイメージができると本が読めるというのが分かって面白いです。
こちらの本についても、今後ご紹介したいと思います。

今回はこの辺で。ではでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?