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日々鍛錬

来るべき日のためと、気分転換も兼ねてインハウスリクルーターやインタビューは積極的に受けていた。

おかげで英語のインタビューに関して、自分でも驚くくらい滑らかに言葉が出てくるようになっていた。

ただ、一つも盲点があった。外資系企業のバックオフィス系の業務が、私の専門だったため、最初から最後まで英語のインタビューであることが多かった、が、あるスタートアップの企業で最後は営業の日本人ディレクターとインタビューが設定されていた。最後というのは、興味があるポジションだったし、オファーをもらったらそこでチャレンジしてみたいと思っていたので、本気度高めでインタビューを受けていた。

企業の業務内容は確認し、そのポジションで、自分なりにこうしたいなどは考えていたが、頭の中にあることを文字にして整理まではやらなかった。

結果はぐだぐだなインタビューの内容になってしまった。
日本語だからこそ、まとまらないまま、あれもこれもとエピソードを追加してしまったり・・・ちょっと上手く説明できていないと自分でも気づいていたが、修正しようと思えば思うほどぐちゃぐちゃになっていってしまうのであった。英語のインタビューばかり受けていて、日本語だから大丈夫だろうと思っていたのが間違いであった。私はスタートアップやベンチャーでの業務はやったことがなかった・・・経験値がゼロだと、そりゃ話す内容も薄くなるな・・・と改めて自分の準備の悪さと相手の方の時間を無駄にしてしまったことを恥じた。

しかし、その日はきた。GAFAMのポジションだった。
インハウスのリクルーターから、「いかがでしょう」と連絡が来て、そのJDが送られてきたとき「時はきた」と思った。

毎朝見ている朝ドラの虚無蔵さんの言葉
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」

ついにその日が来た。ベストな自分を出していこうと思った。

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