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情熱の国!スペインへの移籍・移住を決めた理由

Hola todos!
2024年7月末からスペイン女子サッカーリーグの
C.D. Femarguín SPAR Gran Canariaに移籍し
スペインのカナリア諸島の1つ、
グランカナリア島に住む女子サッカー選手
阪本未周です!

スペインでのサッカー、暮らし、人々との交流や
この土地の文化を通して感じた日々の学びを
自分が好きな"文章を書くこと"で
発信したいと始めたこのnote。
前回の「海外挑戦を決めた理由」に引き続き、
今回は
数ある国の中からなぜスペインを選んだのか?
についてです。
前回の記事をまだご覧になってない方は、
合わせてご覧ください!

プレシーズン中にあげた第1弾のnoteから早3か月、
現在はシーズンインしてリーグが始まり
先週第10節を終えました。
環境の変化や体調面、
サッカーと環境への適応やチーム状況、
もうとにかく自分を立て直すのに精一杯で
気づけば「次回もお楽しみに!」
と言ってから3か月、、、
心身共に戦いの毎日は今日も続いていますが、
書くことが楽しいと感じられるくらいの
余裕は生まれてきたので
やっと第2弾を書き上げられて嬉しい限りです!!
(「ちなみにnote第2弾いつ?笑」の友達たちの声が
純粋に嬉しかったです、、、お待たせ。笑)

それでは今回も早速始めましょう!

なぜ、スペインに決めたのか?

1.サッカーが文化として根付いてる国でサッカー選手をしたい
2.これぞ情熱の国、スペイン!!
3.   私がなりたいサッカー選手像になるために
4.英語以外の言語って活かしやすいのでは?
5.プロとしてサッカーで食べていく選択

この5つにまとめました。
それでは1つずつ。



1.サッカーが文化として根付いている国でサッカー選手をしたい

まず日本をはじめ様々な国との大きな違いは
なんといっても
"サッカーが文化として根付いている"
ということです。
初対面の人との会話の中で、名前、出身、
もうその次くらいに
"Barça o Madrid ?!"と聞かれます。
FCバルセロナとレアル・マドリードの
どっちの方が好きかと言う質問。
めちゃくちゃファンという訳ではないけれど
選ぶならバルサが好きな私もこちらにきた当初、
腕に大きくレアル・マドリードのタトゥーを入れてる
体の大きめな近所のおばちゃんに勢いよく
「"Barça o Madrid ?!"」と質問をされた時は
正直寝返りそうになりました。
でも相手がどこを好きであろうと、
自分が好きなチームを自信を持って
答えるのがスペイン人の魅力だと今は知っています。

そして、私が初めて
サッカーが文化として根付いている国を
体感したのは大学3年生の時。
1人でスペインに2週間サッカーをしに
行った時のことです。
たった1人で通訳もなし、
修学旅行以外での初めての海外渡航。
この2週間の体験が
人生の選択に大きな影響を与えたのは
言うまでもありません。

夢のFCバルセロナのホームスタジアム
”カンプ・ノウ”へ。

FCバルセロナのホームスタジアム カンプ・ノウ


2020/2/15 バルセロナvsヘタフェ(Googleより)


激レアなバルサ在籍時のリオネル・メッシ


目の前で当初在籍していた
リオネル・メッシのプレーを見て
「メッシって本当に実在するんだ、、!」と感動し
コーナーでメッシが客席に近づいて
私たちの目の前にくると観客達が
「レオ!!レオ〜!!(メッシの愛称:Leo)」
と叫ぶ姿を見て、
「こっちの人はレオって呼ぶんだ、、!!」
と起こる全てのことに感動していました。
でもそれより私の心に残っていることは、
サッカーが多くの人々の生活に溶け込んでいる
ということ。
日本だと、サッカー観戦と言えば
一つのイベントのような感覚ですよね。
そのチームや推しのユニフォームを着たり
ちょっとチームカラーを意識してみたり、
試合に行く前からお祭りにいくような気分。
運営側もそのお祭り気分をさらに盛り上げるために
スタジアムグルメや屋台のような
競技以外の所にも力を入れたりします。
大学ではスポーツビジネスを専攻していたので
日本では試合以外のそういったイベント的要素が
来場者の満足度に大きく影響しているという
文献を多く目にしました。
試合を楽しんだ後もしばらくその余韻に浸ってから
席を立ち、帰り道もホクホクした気持ちで
熱狂の余韻を纏いながら帰り道を歩く。
そんな感覚でした。それも凄く好きでした。

一方スペインでは。
ピッチにいる選手より激しくリアクションし、
叫び、熱中していたはずなのに、
試合終了のホイッスルがなった瞬間
「え?さっきまで叫んでましたよね?」
と聞きたくなるほどの切り替えの速さで
スッと席を立ちその場を去っていく観客たち。
(ちなみに勝ち試合です)
その帰路でも、
「試合さっきまで見てましたよね?」
と聞きたくなるほどナチュラルに
みなさん普段着なのも相まって
カフェから出てきた人と見分けもつかないほど
何気ない日常感を漂わせて帰っていくのでした。

"逆に。逆になのか。"

衝撃的でした。これほどまでにこの人達にとって
”サッカーを見にいく”
というのは日常的なことなのかと。
日常の中にサッカーが溶け込んでいる。
それも老若男女、国中の人たちの生活の中に。
逆に彼らにとってはサッカーを見ること、
見に行くことは特別なことではないんです。

主婦がスーパーのチラシを見る感覚で
ラ・リーガ(男子のスペイン1部リーグ)の
順位情報を見るし
試合を見ること、お気に入りのチームがあることは
彼らにとって非常に自然なことで
小さい頃から根付いている生活なのです。
私も推しチームがほしいなと思って最近、
アトレティコ・マドリード好きなチームメイトに
なぜそのチームが好きなのか聞いたら、
「え?特に理由なんてないよ!家族が昔から好きだから!」
と返ってきました。なるほど、、、。
大それた理由なんて必要ないんです。
でも家族のように熱く熱く応援する、
チームの一員の気持ちで誇りをもっている。
何か新しいことを始めること、趣味をつくること
何かを好きでいること、
その好きに理由をつくらないと、説明できないと
好きでいちゃいけないなんてことないですもんね。
そしてそれほどまでにスペイン人にとって
好きなチームを持っていることは
非常に自然なことなんだなと思いました。

そしてその時私は、
子供も大人も街のいたるところで
好きなチームのユニフォームを着ているこの国で、
サッカーが国中に根付いている文化の国で
自分自身がサッカー選手として生きれたら
この人達の前でサッカーをして
自分のプレーで沸かせられたら
私は今までになかった感覚で喜びを感じて
サッカーの醍醐味をより深く
理解できるようになるだろうな。
そう感じました。

誤解を恐れずに言います。
ここで重要なことは、
6才から20年間サッカーを続けてきた私は
サッカー大好き人間、サッカー小僧ではない
ということです。
正直スペインに来るまでは
ワールドカップや友達が出ている試合以外で
サッカーの試合をあまり
見たことがありませんでした。
小学生、中学生の時はむしろ
サッカーの試合を見るのは苦痛でした。
J1の選手の名前を10人も
あげられないかもしれません。
海外サッカーの試合を見るために朝4時に起きて
試合を見たこともありません。
見る時は「サッカーの勉強のために見ている」
そんな感覚でした。

しかしこの20年間、
サッカーに夢中になって本気で
人生を捧げてきたことも事実です。

私の人生の喜怒哀楽の名場面は、
ほぼ全てサッカーによってもたらされてきました。
それだけサッカーに人生のほとんどの
時間と心身のパワーを費やしてきたということです。
それは私が特別ということではなく、
現役スポーツ選手はほぼ全員の方が
そうなのだと思います。

サッカーで努力すること、上を目指すこと、
限界に挑戦し続けること、
毎日自分と向き合って更新し続けること。
そんな20年を過ごす中で
私はサッカー自体の魅力というよりも、
結果を出すまでの過程とそれを達成した時の喜びを
味わう”手段”のような感覚だったり
純粋な楽しさや面白さよりも
競技・競争”として責任感や義務感を
背負う人生の方が長かったと思います。

そして私は
サッカーを「する」ことは好きでも
サッカーを「見る」ことは好きになれて
いなかったんです。
20年間も続けてきたはずのサッカーの魅力を
まだまだ知りきることができていなかった、
もしくは忘れてしまっていた部分もあると思います。
私はこの国で生活することで
知りたかったのかもしれません。

私がずっと続けてきたサッカーに、
どれほどまでに大きな価値があるのか

時に世界中の人々を熱狂の渦に巻き込み、
世界中の人々に愛され続けているサッカー。
人々はサッカーのどんな側面に
それほどまでに魅力を感じているのか。
自分の知らない、けど私もいろんな瞬間に
触れてきたであろうその答えに
私はきっと興味があるんだと思います。
言葉で知るのではなくて、
分かってるフリをするのではなくて
もっと根底から自分の体験、生活で
身に染みるような理解をしたい。
そしてそれを
日本のサッカー界に還元できる日がきたら、、
そんな想像さえできてしまいます。


そしてもう一つ。
今現在、私は人生で1番サッカーが好きです。


2. これぞ情熱の国、スペイン!

皆さんはスペインといったら
何を思い浮かべるでしょうか?
サッカー、パエリア、フラメンコ、サクラダファミリア、、、
そして、"「情熱」の国"と呼ばれる
スペイン人が持つ気質。

スペインに住んでみてわかりました、
ここが情熱の国と言われる理由。
彼らの性格、その彼らが使う言語に 
大きくその気質は表れています。

日本でも一人ひとり性格が違うように、
もちろんスペインでも一人ひとり違います。
それでもやはり、国という単位で文化、気候、地形、
言語、政治、歴史、様々な特色により
大きく見たときに国民性が表れてくると思います。
その両方を承知の上でここで書くのは
生粋の日本人である私が日本からスペインに移住して
率直に感じた大まかなスペイン人の特色です。

・とにかく陽気
・男女共におしゃべり
・喜怒哀楽を表現する幅とスピードが凄まじい
・すごい踊る
・1発言1ジョークのテンポでジョークを言う

以前スペインでサッカーをしていた私の先輩は
こう表現していました。
全てを笑いに変える人たちだと。
 、、、、確かに。

そして、私はこのスペイン人がもつ人柄に
とても惹かれました。
彼らの感情を表現するパワーには毎回驚かされます。

日本ではなんとなく照れ臭くなって表現を
抑えてしまっていた
「喜び」や「愛情」、またその逆の「怒り」さえも
スペイン人はここぞとばかり表現してくれます。

例えば「喜」。
自分がゴールを決めた時はもちろん、
人のナイスゴールに対しても真っすぐ
とびきりの喜びを表現してくれます。
ただの練習でさえも私が点を決めると
「VAMOOOOOS MICHIIIIIII !!!!!!」
と、どうやって発声してるのかと
純粋な疑問が湧くほどの驚きの声量で
チームメイト達は私より喜んでくれるし
心からの興奮と喜びを真っすぐな言葉とハグで
表現してくれます。
シュート練習で2チームに分かれて競争をするとき、
点を決めた後にそのチーム全員で
ゴールパフォーマンスをして
監督がそれを気に入ったら+1点というルールで
練習をする時があります。
ゴールパフォーマンス慣れしているのか、
ふざけるのが大好きだからか、
その時の全員の発想力とスピードと全力さは
本当に凄まじいです。

そしてとにかく陽気に踊る、踊る、踊る。
チームメイトが試合後のロッカールームで
言い合いしてる時に他のチームメイトが
めちゃめちゃ大きいスピーカーを持ってきて
爆音で音楽を流して
「終わり終わり!はい!もう踊ろう!!!」
と言ってたのは本当に衝撃的で面白かったです。
(ちなみにちゃんとそれで収まりました。笑)

「怒」
自分でシュートを外した時は
日本ではつかわないような汚い言葉と
なんで一瞬でそんなに出てくるんだという
語数をつかって一人で大声で怒りながら叫びます。
日本語との違いでとても感じるのは、
スペイン語の”怒り”を表現する言葉の多さです。
老若男女、おばあちゃんでさえも日本語にすると
よろしくない言葉を普通につかいます。
最初は驚きましたがスペイン人の
喜怒哀楽の振り切り方を知れば
言語が性格をつくるのか、
性格が言語をつくったのか
とても面白いなと思いますし
これも込みの情熱の国だなと感じます。

「哀」
一人のチームメイトのご家族に不幸があったとき
監督はその子がいないところで
他のチームメイトに対してこう言いました。

「あの子がこの場所で”愛されている”と
感じられるようにしてあげよう」

私はこの言葉がとても心に残っています。
気にかけてあげて、優しくしてあげて、
声をかけてあげて、ではなくて
”愛されている”と感じさせてあげられるように。
スペイン人から感じる温かさは
この考えからくるのかなと感じました。
沢山の真っすぐな愛ある言葉やハグは
ここから生まれるのだと思います。


そして怒りを表す言葉も多いですが
愛の言葉もその分沢山あります。
会った時の挨拶は「Hola Cariño(オラ カリーニョ)!!!」
と言ってくれる近所の
おじいちゃん、おばあちゃん、
おじちゃん、おばちゃん達。
「cariño」とはスペイン語で
「愛、いとおしさ」という意味がありますが
愛と親しみを込めて人を呼ぶときにもつかいます。
初めて言われたときは意味が分からず
家に着いてから調べて意味を知った時は
とても嬉しく温かい気持ちになりました。
たった一言の最初の挨拶から愛を伝えられるのって
とっても素敵ですよね。

私はこのまっすぐな表現の仕方に
とても心地よさを覚えました。
自分の感情に正直に沢山表現して
男女関係なく友好や愛情はハグとキスで目一杯伝えて
人の悲しみに愛をもって心から寄り添う。
「情熱の国」は彼らの愛情深さとそれを表現する力
からつくられていると感じさせられます。


ハグは強くて近め


3.   私がなりたいサッカー選手像になるために

実をいうと、この理由はスペインにきてから
自分と向き合う時間や機会を
意識的に多くつくる中で最近気づいたことです。
自分でも気づかず言語化ができていなかった部分に
なぜスペインでサッカーをしたいのかという
大切な理由が隠れていました。

意思の見える中盤の選手になりたい

私はこれまでの長い選手生活の中で
どんな選手になりたいのかを考えたとき
「一瞬で流れを打開できる選手」
「見ている人をワクワクさせられる選手」
「誰よりも走って味方を助けられる選手」
いろんなものを描いてきました。
でもその根底にいつもあったものはきっとこの
”自分の意志が見える”選手なのだと思います。

順風満帆ではない山あり谷ありの選手生活を
送ってきたおかげで
・結果が出ていて楽しい時
・結果が出なくて楽しくない時
だけではなくて、
結果は出てるのに楽しくない時
結果が出てないのに楽しい時
も経験してきました。
そしてその一見すると矛盾のようなズレの空間
自分が求める内なる声が眠っているのだと感じます。
私は自分がなりたい選手像、
そのためにもっと伸ばしたいと感じるところ、
そして自分はこういう生き方をしたい、
といった様々な重要なピースをそこで見つけました。

この理想像はただの幻想でもただの理想でもなく
自分の長所と短所を掛け合わせたもの。
これが実現されたとき、
日本のWEリーグのある監督に言われた
私が上へいくための重要な一つのアドバイスも
果たせると確信しています。
これもいつか詳しく書きたいです。

そしてこの国では監督と選手の間に
日本のような絶対的上下関係はなく
選手たちも自分の意志や要求を表すために
沢山発言をします。
プレーにもそれは表れていて、明確に意思をもって
要求しないとボールに触れないまま
一つのメニューが終ったりします。

実は一時期、何かを間違えるのも
誰かに聞くのも怖くなったことがあって
ある日の練習で本当に一度もボールに触らずに
一つのメニューを終えたことがあります。

だからこそ、
要求すること、発信すること、意思を見せることが
とても重要でみんな当たり前にそれをします。
当たり前にそのままでいたらクビになってしまうので
本当はとにかく時間がかかることでも
そんなのは言い訳だと思って
今できることを前のめりになってかき集めながら
トライし続ける
ことで
いつの間にか成長してる自分に気づいたり
状況が変化していることに気づく、
といった毎日です。

だからこそすごく苦しくても
ここは私が学ぶための絶好の場所で
自由で、私らしい、自分の意志が見える選手
になるために選んだ場所なのです。

自分と向き合うためのノートたち


4.英語以外の言語って活かしやすいのでは?

スペインでの生活は英語では生きていけません。
チームに2人くらい英語が話せる人がいたら良い方で
ほとんど英語を話せる人はいないし
そもそも英語で話すことを基本的に嫌がります。
みんな基本的におしゃべりでずっと喋ってるので
発音とか色々うまくスムーズに話せないのが
煩わしいそうです。笑
なのでスペイン語の習得が必須になります。

サッカーをここまで続けてきたからこそ
「海外で生活する」という選択肢を選べた
と思います。だからこそサッカー以外の面でも
得たいことは山ほどあります。
その一つがやはり「言語」です。

国選びの時に言語というのは
やはり大きな選択の基準になるもので
1から新しい言語を学ぶよりは
英語圏を選ぶ選手も沢山います。でも私は
「英語を話す人は日本に沢山いるから
私はそれ以外の言語を身に着けたい」
という想いがありました。
スペイン語は世界の母国語話者数ランキングで
中国語に次ぐ2位。
第2言語も含めた話者数では1位英語、
3位にヒンディー語が入り4位。
約20か国で母国語として
話されている世界で広くつかわれている言語です。
でもやはり英語よりも圧倒的に
日本人で話す人は少ないです。

だからこそ習得したら
活かせる場面を多く生み出せるかもしれない、
そう思っています。
だがしかし、話せる人も少ない分
ネットやYoutubuでも
英語と比べると圧倒的に教材が少なく
勉強や調べものをするのに苦戦することもしばしば。
私は現地で語学学校に通わず独学で勉強中なので
ネットの情報が命なので困ったものです。
何かいい情報、勉強法やサイトをご存じの方、
ご教示ください!

5.プロとしてサッカーで食べていく選択

ラストですが、これは本当に大事な部分です。
一概にこの国が良い、悪いとは言えません。
その上で自分で沢山調べて、沢山聞いて、
沢山動いて選ぶ必要があります。

国単位のサッカーの競技レベル、
その中のリーグごとの競技レベルを見て
自分がどのレベルでサッカーをしたいのか、
現実的にどこなら入れるのか。
サッカーだけで生活できるのか、働きながらなのか。
ビザはワーホリなのか、就労ビザをくれるのか。
学生ビザで学校に通わなくてはいけないのか。
オファーをもらうためには
プレービデオを送るだけでいいのか、
必ず現地でトライアウトを受ける必要があるのか。

自分がどういう選手生活を望んでいて、
どのレベルでプレーしたくて
そして自分が選手としてどのレベルなら狙えるのか。
国、リーグ、チーム、自分の選手レベル、
語学レベル、年齢、エージェント
によって得られる選択肢は様々です。

私は
・サッカーだけで食べていけるところ
・自分の実力でさらに上のリーグを目指せるところ
が絶対条件でした。
ちなみに簡単にそれが果たせそうだったのが
スペインだったわけでは全くありません。
スペインでもリーグとチームと選手のレベルや
タイミングにより待遇は本当に様々です。

そしてヨーロッパリーグでの経歴がない場合
最初のチーム選びのハードルはさらに上がります。
日本でずっとサッカーをしてきた
私にそんな経歴があるわけもなく、
愛媛FCを退団してからスペインのチームを
決める約半年の間
「どこも行けるチームがなかったらどうしよう…」
「自分が望む条件では無理だったらどうしよう…」
とか本当に本当に毎日が孤独で不安でした。

スペインの先駆者たちからもよく聞いていましたが
正直本当に運とタイミングなところもあります。
でもそれの可能性をいかに
自分で行動を起こして広げられるか、
チャンスを見極めて飛びつけるように
準備ができるかはとても重要です。
沢山情報を集めることは必要だけど、
他の人が沢山苦労しながらやっと得た
経験という情報を聞くには
それなりの対価が必要なこともあるし
何よりも軽い気持ちではなくその人への
リスペクトをもつことは絶対だと思います。
私もすでにスペインでプレーをしていた
大学の先輩や後輩に沢山沢山助けてもらいながら
ありったけの準備をして
多くの奇跡的なタイミングが重なって
稀に見るイレギュラーな形でチームが決まりました。
(需要あればこの波乱万丈のチーム選びもいつか書きます!)

他の国も検討していたのでその国でプレーする選手に
話を聞かせてもらったこともありました。
その助けがあったからこそ
自分なりの選択をできたのは言うまでもなく
どの過程を見ても必ず
その道の先駆者たちが助けてくれました。
本当に本当に本当に感謝してもしきれません。
私も恩を返すだけではなく
恩を回したい、そう思います。

このnoteの場もその一つにできたらと思います。


最後までお付き合いいただきありがとうございます!!

以上が、
私が数ある国の中から
スペインでサッカーをすることを選んだ理由です。

途中にも書いたようにきっとこれから
さらに沢山の経験と自分と向き合う時間を通して
新しく気づくことも沢山あると思います。
そしてここに書いた数々のエピソードも
今ならさらに違う解釈ができるなぁとか
もっと具体的にこのエピソード話したいなぁとか、
もうすでに書きたい色々なことが
積もりに積もっております。

それも含めて、
これからもこの私の経験を私の視点から
大好きな文を書くことを通して
より多くの方々に届けられたらと思います。

ということで
今回もそんな私のはじまりを
読んでくださりありがとうございました。
スキ♡と、フォローをして
次回の投稿もお待ちいただけると嬉しいです :)

それではまた!Chao!


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