夢からきめる大学選び

 将来の夢が中学生になるまでに決まっている子はそこまで多くありません。しかし、決まっている子は大学選びまで中学受験段階で決まる場合もあります。また、決まっていても中学・高校と過ごすうちに夢が変わる場合があります。その時に、どのように方向転換できるようにしておくか、というのも中学受験では時に選択を迫られる時があります。さて、事例として以下、いくつか挙げていきます。

①:獣医学系統を将来の夢としている
 この場合、まず国立大学に進むのか、私立大学に進むのか、でも変わってきます。例えば、国公立の場合は以下の大学になります。
北海道大学、帯広畜産大学、東京大学、東京農業大学、岐阜大学、鳥取大学、宮崎大学、鹿児島大学、山口大学、そして大阪公立大学となります。
 10の大学が該当します。宮崎大学のように農学部の中に獣医学科がある場合ももちろんありますし、東京農業大学や帯広畜産大学のように、他の学部がなく、農学部系統で特化している国公立大学もあります。私立も加えればまた違ってきますが、今回は国公立大学に絞っています。

②:工学部系統を将来の夢としている
 ①とは逆に、わりと選べる大学が増えます。というのも、工学部に関しては多くの大学に設置されているからです。ただし、絞っていくと少なくなります。工学部の中でもシステムエンジニア系なのか、プログラマー系なのか、など分野によってはかなり絞られます。もちろん、指揮系統関連という意味では海上保安大学校も該当してきます。

③:教育系統を将来の夢としている
 ①・②とはまた違う意味で選べる大学が多いです。各都道府県に必ずと言っていいほどのレベルで設置されています。また、福岡教育大学や大阪教育大学のように、教育に特化した大学もあります(じゃあなんで昨今教員の質がとか問われるのか、というのはさておき……)。

 上記①〜③のように、将来の夢によって選ぶ大学が絞られていきます。これは今に始まった話ではありません。もちろん、私立を選べるのであればまた範囲も広がりますし、専門学校や高専という選択肢もあります。さまざまな選択肢がありますが、それを選ぶ立場になるのか、選べない立場になるのか、それは本人次第です。
 中学受験では、選ぶ中学校の実績にも注目が必要です。また、中学受験をしない場合は公立高校・私立高校への進学となります。その高校の進学実績(なお、浪人生は含まない実績に限りますが)を見て選ぶことになります。子どもだけでなく親も進学する学校については知る必要があります。

※高卒就職というのもありますので、必ずしも大学に進学しなければいけない、というわけではありませんし、専門学校や短期学校への進学が悪い、というわけでもありません。あくまでもこういうような選び方をすることがある、ということです。

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