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ゲームが脳に悪いってホント!?テレビゲームが体にもたらす影響とは??

テレビゲームをスポーツ競技として捉える、「E-sports」という言葉が世間に浸透し始めていますが、それと同時にテレビゲームが脳に与える影響にも研究者やメディアが注目するようになりました。

実際のところ、ゲームは脳に悪影響を及ぼすもの、として捉えている方もいると思います。

今でこそスマブラに熱中している僕ですが…

僕の両親も大のゲーム嫌い。「ゲームは頭に悪いからやめなさい!」と耳にタコができるほど聞かされてきました。子どもの頃はなかなか自分のゲームを持たせてもらえなかったのは苦い思い出です・・・

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ところがどっこい、

ゲームも適度に行うことで、日常生活に役立つ能力を鍛えることができるのです!!

聞いてますかそこの奥さん!

今回は、テレビゲームが私たちの身体、特に脳にもたらす良い効果、影響について書きたいと思います。



ゲームがもたらす良い影響その1-認知科学の観点から-

まず最初に紹介させていただきたいのは、認知科学者ダフネ・バヴェリア氏のTED Talkでのプレゼン動画です。

この動画では、ダフネさんが自身の研究室にて、テレビゲームが脳などの身体にどんな影響を及ぼすかを調べた結果をプレゼンしています。

この動画で最初に述べられている研究結果が、

アクションゲームを週に5時間~15時間ほどプレイしている人は、ゲームを全くプレイしない人よりも視力が良い

ということです。

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ゲームをすると普通視力が悪くなると思われがちですが、それとは全く逆の結果が出ているから驚きですよね!!

視力向上の理由としては、ゲームをしている時には、画面中の細かい部分に気を配らないといけない。雑多なものから細部を見分ける力が養われるからだとされています。


また、ダフネさんはテレビゲームのプレイによる脳自体の変化も研究によって明らかにしました。

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研究によると、ゲームをプレイしている時は、脳の中の注意力を司る場所である頭頂葉皮質、前頭葉、前帯状皮質。この3つの部分のネットワークがより機能していることが分かりました。


頭頂葉皮質・・・注意力の向きを制御
前頭葉・・・注意力の維持
前帯状皮質・・・注意力の制御、矛盾解決

このことから、テレビゲームは注意力の一種である集中力、特に車を運転する際などに用いられる、周囲の状況を把握する能力に優れているといいます。

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確かに画面の情報量が多く、複雑な操作を強いられるFPSゲームなどは、かなりの注意力がなくてはプレイできませんよね。

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ゲームがもたらす良い影響その2 -Logicool Gのチャンネルから-

Logicool Gは、マウス、ヘッドフォン、コントローラーなど、様々なゲーム周辺機器を製造している会社です。Youtubeチャンネルには製品の情報だけでなく、E-sports界隈のニュース、オススメのゲームなどの動画も挙げられています。


こちらの動画では、大学の研究論文などの例を挙げて、テレビゲームを通して日常に役立つスキルを磨くことができることを説明しています。

この動画でゲームの最も興味深い活用法として挙げているのが、テレビゲームは、問題解決能力を高めるということです。

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世の中にはあらゆるジャンルのゲームが存在しますが、それらのゲームをプレイしている時、様々な問題に直面することになります。

例えば、スーパーマリオブラザーズをプレイ中。どのタイミングでジャンプすれば、敵キャラクターのクリボーに当たらず進むことができるか、

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ゼルダの伝説シリーズで、どのような手順を踏めばボスにダメージを与えることができるのか。ボスの弱点はどこか。

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などなど、ゲームは常に思考錯誤する経験を与えてくれるものです。

これらの経験が、現実世界で実際に問題に直面した際の訓練となり、問題解決能力を高めてくれるのです。


また、ゲームで養われるもう一つの非常に重要なスキルとして、「何度も挑戦する姿勢」が述べられています。

世にあるゲームの中には、何回も何回もコンティニューを繰り返さなくてはいけないほど難易度の高いゲームもあります。

『ダークソウル』なんかがそうですね。

(ちなみに僕はムズすぎて買って2,3日で投げました(笑))

難易度の高いゲームは、プレイ中なかなかクリアできないことでイライラすることもあるかもしれません。

しかし、挑戦し続けてクリアした時の達成感は何にも代えがたいものですよね!

この何度も挑戦して、成功するという経験は、現実世界にも反映され、あきらめることが少ない人間を育てることができるといいます。

逆境に負けない、目標を達成するまで何度も挑戦できる能力というのは、厳しい社会において必要な能力の一つといえますね。


ゲームがもたらす悪影響とは?

と、これまでゲームがもたらす良い作用についてのみ触れてきましたが、悪い側面も存在します。

ゲーム依存の問題です。

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「ゲーム依存症」とは、ゲームをプレイする時間を自分の意志でコントロールできなくなり、日常生活に支障が起こった状態のことをいいます。

中には寝食を忘れてゲームをプレイし続け、体を壊してしまう人も・・・

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この問題はスマホによりゲームが気軽にプレイできるようになったことからゲーマーのみならず、誰もに起こりうる健康問題として重視されており、2018年には世界保健機関(WHO)によって、「ゲーム依存症」(英名:Gaming disorder)として、精神疾患として正式に認定されました。

幼少期は特に依存への進行が早くなると言われており、短い期間で依存症になる可能性があります。
そう考えると、あながちお母さんが子供にゲームのしすぎで怒るのは当然ともいえるかもしれませんね。

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また、ゲームの長時間プレイで長い間椅子に座っていると、姿勢の悪さから、肩こりや頭痛などの身体の異常を引き起こすことがあります。

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ゲームを長く続けていると頭が痛くなるのはこのためだったんですね。


依存症にせよ、肩こりにせよ、いずれの悪い影響も、長時間ゲームを続けたことに起因しています。

プレイ時間が長いな、と感じた時点で自分自身に注意を促し、プレイ時間を減らしたり、プレイの合間に休憩を取るようにしましょう。1時間ごとに10分~15分ほどの休憩をとるのが望ましいとされています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

テレビゲームのやりすぎは、悪影響につながるかもしれませんが、良い側面に着目して、適度にプレイすれば脳の活性化にもつながり、あなたの人生をより楽しくすることでしょう。

ちなみに余談にはなりますが、脳に良いとされるゲーム、『脳トレ』の最新作がニンテンドースイッチ用ソフトとして12月27日に発売されました。年を重ねて脳に衰えを感じ始めた人は、プレイして脳の若返りを試みるのもいいかもしれませんね!


最後まで読んでくださってありがとうございました。

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