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884/1096 親子の因縁、笑うしかない

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、己の夢を叶えようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で884日。

※この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。

884日目。今日はこれまで運営してきたオンラインサロン女塾の最後のお茶会の日であり、毎日投稿が2年と5ヶ月に達する日で、さらに結婚記念日でもある。

さらに、4日後にはこの毎日投稿が888日を迎え、12日後には残り投稿日数が200日を切り、16日後には900日目に到達する。その一週間後には秘行のオンラインコースがはじめてスタートする。

しばらくは気持ちが張っているだろうと思うけれど、いいのいいの。ある程度気持ちが張っていないと、皮膚も張っていないからさっ!伸び切った人生はもう、お腹いっぱいなのだ。

こんな怒涛の日々にも、この毎日投稿の更新に盤石の安定を感じる。少なくとも、忘れてしまったりサボってしまったりということもあり得ないし、事故病気厄災インターネットのダウンがないかぎりは、自分は必ずなんとかしてしまうから。おおお~!!今はこうして、なんの躊躇もなく言いきれてしまうんだなあ!というか、実際書きたくて書いちゃうと思うのだ。

今日も忙しい明日のために夜から執筆している。でも、実は苦ではなくて、書くことが習慣でもあり好きでもあるから、依存症みたいなものなのかも知れない。

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いつも強気で脳天気で元気なわたしですが、たまには読者さまに甘えてみようという発想がわきました。わたしは一体どういうわけなのか、いつも悩みもなく問題もない超合金のような人だと思われているので、そんな自分の人間臭い面を書いてみようと思ったのです。

いや、たしかに自分には悩みというものはひとつも、これっぽっちもないのです。が、そんなわたくしめはひとりの頼りなく軟弱な地球人であり、かつその暮らしには、なかなかハイレベルな同居人がいるのでございます。ホホホ…

そのハイレベルな同居人というのは、ズバリ我が母。
我が母は、なにを隠そうハイパー天然仕様の人物なのです。

母は知能を低く保つことで身を守ってきた、超絶な天然、かつ卑屈、かつ怨念を持ちやすいという特徴を兼ね備えた、わたしにとって同居の大変困難な人物なのであります。今日はそんな母との同居についてのわたしの葛藤について書いてみたいと思います。

さて、いいですか。
いきますよザーボンさんドドリアさん!

いきなりですが、まず母は、ほとんどのことを覚えることができません。繰り返します。まず母は、ほとんどのことを覚えることができません。

しかし母は、認知症や健忘症を持っているわけではないのです。はい、勝ち。もう"勝ち"です。この時点で母は、圧倒的に勝者なのです。

わたしが幼少の頃からすでに母は、学校で学ぶようなことについて覚えるのが、非常に困難な人物でした。以前にも書いたことがあるのですが、「最も」を「さいも」と読んでしまう人で、今も平仮名や片仮名すらも間違って書いてしまうという、不思議なあり方を長年キープしている珍種なのです。

まず母は納豆を買ってきて欲しい際に、「納豆」と書こうとして、漢字がわからないために平仮名で「なっとう」と書こうとし、それなのになぜか手は片仮名で「ナットウ」と書くことに挑戦し、結果なぜか「ナットウー」と書けばいいと思いつくらしいのですが高確率でそれに失敗して「ナットーウ」と書いてしまい、それを見つけたわたしが「この伸ばすための棒、要らないよ。ウだけでいいよ?もしくはもう、ナットーというふうに最後に棒で伸ばすかだよ」などと複雑極まりないアドバイスをしてしまうと、なぜか「ナッーウー」という、音読不可能な文字列に変換してしまいます。

そして、え…!!ちょ…読めなくなったんだが?!などと指摘してしまうと、いきなり超絶卑屈になってその「ナッーウー」を上からペンでグシャグシャに消して買い物リストから除き、何故かそこで即座にこちらからイビリを受けたというポジションを確保し空中にカマイタチを放ってその場を恐ろしく険悪にし、さらにはそれを後々まで根に持って忘れないという、大変稚拙な怨念を発動します。母に悪気はないのですが、こうして悪気があろうともなかろうとも、いや、悪気がないからこそ、母には相手を自分の土俵に引きずりこんでしまう強烈な負のパワーがあり、気をつけないと同居人の生活全般が、この魔の卑屈パワーに完全に支配されてしまうのです。

こんな調子で母は、どんなことを話しても伝わるまでに普通では考えられないような時間がかかり、やっと伝わってもすぐに忘れてしまい、かつそれらをネタに常に理不尽な怨念を発動する危険性を孕んだままで暮らすという、理解に苦しむ生き様を見せてくれています。

かつ、母とわたしとはまったく気が合いません。

母の好みを表すキーワード:田舎、コツコツ、地味、畑、毛糸、芽が出た、氷柱ができた、霜が降りた、干し柿、山、土、北の国から、山菜、純朴、黄色いハンカチ、雪国、世間知らず、どぶろく、あったか手作り、早起き、忍耐、俺ら東京さ行ぐだ

わたしの好みを表すキーワード:パソコン、ネット、スマホ、ガジェット、派手、パーティ、高級、ラグジュアリー、ファビュラス、エロス、ゲーム、グッドルッキングガイズ、筋肉、筋肉、筋肉、外国人、アニメ、漫画、都会、美香さんお願いね

真逆である…!!そしてこの好みの違いに対して母は、「純朴で手作り好きで世間知らずな田舎者から見ると、都会の、お金と男の匂いが好きな夜の人間は悪いやつ」というセオリーにわたしたち両者をあてがうという反応をするため、それが微妙に母とわたしとの関係を『清き田舎の雪うさぎVS薄汚れた都会のドブネズミ』的なポジショニングに追いやり、極端に言うとわたしたちに『北の国から・黒板五郎VSミナミの帝王・萬田銀次郎』的な役回りをもたらしてしまうのです。

いや、いいよ?俺はね?昔水商売にも染まっていたわけだし、なんならさっさと店のナンバーワンになって客をみんな自分のものにして後にその老舗を潰したほど、灰色の都会でアスファルトにタイヤを切りつけながら暗闇を走りぬけて世間に揉まれた女だからね?

でもさあ!!なんかずるいじゃん。俺にだって五郎のような側面はあるんだよ?でもどうしても銀次郎の割合のほうが高いものだから、そうすると圧倒的に俺が悪者になるんだよ。のけぞって座って指に唾を付けてお札を数えているやつより、手編みの足カバーを編んでいる人のほうが、圧倒的に””いい人””の構図じゃん。~って言ったでしょう!と言う人より、あ、忘れちゃってた、テヘペロ!と言う人のほうが純朴ポジションを得るのが世間ってものじゃん。

俺は田舎者だがら…
俺、バガだがら…
お前みたいに、頭回らねがら…
ずっと被害者、ずっと犠牲者、
その役回りを72年も演じ、生きてきた人物…

まさに無双。敵なしである。
圧倒的勝者の前には、誰もが無条件に敗者なのだ。

母はいつだって問答無用で””可哀想で善良な一市民””という立ち位置に北極星よりもブレずに絶対的に立っているので、わたしは気がつけば、相対的に必然的に、自分がつねに悪の帝王ラオウの立ち位置にいるのを見つけるのです。しかし、わかりますよねみなさん…!その場を支配しているのはラオウではなく、可哀想な一市民の不可侵な正義のほうなのです…!!

そこでわたしは見つけました。こんなラオウで銀次郎で叶恭子なポジションにいて、そんな自分を観る良き観点を。

わたしがラオウ恭子でいるから、母はお気に入りの純朴市民五郎でいられるのだと。ポジションというのは常に相対的であるものだから、わたしがわざわざ自ら、母を善人にしているのだ。自分はなんと献身的なのだろう。身をなげうって、あえての悪役帝王…!この自由の時代に、あえて自らを世紀末の鎖につなぎ、親に尽くす子の姿ではないのか…!!!!

この気付きによってわたしは、『悪役型親孝行』という、かの有名な親孝行のジャンルを確立したことで有名なのである。はーははははは!!(嘘

はあはあ、いやーここまで赤裸々に書くと、痛快痛快!!
すっかり私生活の内情を語ってスッキリしてしまったけれど、ここまでお付き合いくださって、ほんとうにありがとうございました。親子って、なんだかんだとあるものですね。子どもの頃の悔しい記憶、通じなかった思い、取り返しのつかない寂しさや悲しみ…そうしたものがありながら、わたしはそれらを持ったまま、それで良かったのだと思っています。消さなくていいし、解決しなくてもいい。互いに傷もありながら、人間らしく生きていけばいい。問題だらけで、これで大丈夫で100満点だと思うんです。それがない人なんて、いないのだもの。これが、ザ・地球人さっ!と、わたしはそうやって未熟なわれら親子にこのままで合格を出しつつ、自分にとっての最高の修行のひとつだと思って、老いた母と暮らしています。

というわけで今日は、わたしの生活の難所について、自分なりの分析と今の心地よい観点のシェアでございました。親子の因縁って、葛藤して苦悩して、諦めたり泣いたりして、最後は結局そのままを笑うしかないの。だから、どうぞ笑ってやってくださいw

それではまた、明日ね。


毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)