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389/1096 【前世】【不思議】知らない記憶

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で389日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

389日目、毎日投稿の辛さというのは、やっぱりどんな日も投稿するということ。ここ数日のわたしは、疲れが出たのか頭痛があったり熱の出る前のような症状があったりで弱っている。仕事で日本に行くときなどにWi-Fi環境を確保することが難しい日だけでなく、こんな日にも投稿するというのが大変だ。

しかーし、そんなことを言っていたらなにも続かない。こんな日こそが最後には、毎日継続することを「やってよかった」と思わせるいちばんの要素になるのだと思う。具合悪い日も頑張ったな、なんとかして更新してきたな!という思い出は、きっとのちのちの自分の心になにかを問いかける気がするのだ。

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みなさんは、前世を信じているだろうか。わたしは、一つの意識がそのまま他の人を生きる、のかどうかはわからないとしても、前世があるのだと思っている。なぜならわたしには、前世というものが本当にあると思える理由がいくつかあるからだ。

そのうちのひとつについて、今日は書いてみよう。

わたしは小学生の頃、ピアノの演奏を体育館で聴く機会があった。学校の催し物のひとつだった。

わたしは小学校の低学年生だった。当時のわたしは、いや、今も同じようなものだから当時の、というのはおかしいけれども、頭が雲の中に入ったまま生きているようなところがあった。

わたしは自分の考えごとに耽りやすく、外に注意を向けることができなかったのだった。食事中には母からいつも、おい、ぼさあ~~っとしていないで食べろ食べろ、と言われていた。歩いていれば、おい、ぼさあ~~っとしていないで早く歩けと言われ、とにかくぼっっっっさああああ~~~っとしていることを常に常に四六時中、「だいじょうぶか」と言われていた。のろまだなあ、と6万回くらい言われて育った。

でもわたしは自分が「のろま」なのではないと思っていた。外からはそう見えるかもしれないが、わたしは内側が忙しくて、外に注意を向ける事ができなかっただけだった。わたしは内側で、あれこれ思ったり考えたりしていたのだ。内側のわたしはぼさっとなどしていなくて、集中して考えていたし、思いつきの続きを追って一生懸命に思考を巡らせていた。

そんなんだったため、わたしはあの日も、体育館になぜ入るのか、なぜ体育座りをしてみんなで静かにするのか、なぜ館内が暗くなってステージだけが明るいのか、などのことが、なにもわからなかった。そうしたことがいつものようにわからないまま、外から見たら焼き芋のことしか考えていないような顔をして、内側ではちゃんと自分の感覚に冴えたまま、いつものようにただ事が運ばれるのを待っていた。しばらくすると、黒いタキシードを着たお兄さんがステージにやってきて、ペコリと挨拶をしてグランドピアノの前に着席した。

わたしは、わ~この人ピアノ弾くんだあ~と思った。

それからお兄さんは、ピアノに手を置いたと思ったら、いきなり体育館内に水晶のように澄んだピアノの音色を響かせた。乾いた砂漠に湖を創り出すように、寂しい川に桜の花びらを散らすように、簡素な皿をフルーツで満たすように。両腕を力強く動かしながら、鉄筋コンクリート造のゴムの香りのする体育館に、全身で没頭してその輝く音色を放ちはじめた。

わたしは唖然とした。
館内は、異世界となった。美しいメロディーが色鮮やかに姿を表し、体育館内は人類のみずみずしい英知に満たされた。

そのときにわたしは、それまでに一度も味わったことのない感覚に陥った。
好きな男の子がいるかと聞かれても、男の子が惹かれる存在だという感覚がよくわからなかったほど幼かったわたしが、ものすごく懐かしさを伴って、ピアノを弾く男性というものに強烈な色気を感じたのだ。

自分のどこかが、それが色気なのだと知っていた。ピアノを弾く男性。曲に心酔して美しいメロディーを紡ぎ出す男の姿。その手や腕に、その存在に、まったく知らなかった大人っぽい感覚で言葉をなくすほど焦がれた。わたしは自分に何が起こっているのかと戸惑って、自分の様子がおかしいのではないかと周囲を見渡したほど、心も頭も身体も溶けだすほどに、胸に腹に顔に、熱く煮えるペーストのようなものが渦巻いているのを感じた。鍵盤を叩いて放たれる、彼の知性と欲と訴えと勇敢さを波動にしたような音。なぜなのか涙まで出た。

あのときからこれが、不思議でならなかった。

その後月日は流れ、わたしはある日、及川浩治氏という日本人ピアニストの弾くベートーヴェンのピアノソナタを聴いた。熱情の第三楽章だった。
わたしはそのときに、またもやピアノを弾く男性に反応をした。涙があふれて、全身が震えるのを止められなくなった。強烈な反応だった。どれくらいかというと、今もこれを書いていて思い出すと、涙が出てくるほど、である!胸をかき乱されるほど、哀れみと恋い焦がれを感じた。自分にはない記憶。不思議だった。

今日はなにげなく開いたフェイスブックの広告動画で、ピアノを弾く男性を久しぶりに目にした。するとやはり、弾いている男性に個人的な好みを感じるわけでもないというのに、その音色に、力強く弾かれる男の弾くピアノに、胸を鷲掴みにされた。わたしは自分の目が勝手に涙を流したのを感じて、これはやはり、自分の個人的な体験とは別のところから来ているのだと思った。

前世について追求したいという思いはないけれど、こうして不思議な感覚があるのはなんとなく好きだ。わたしは、この思い、この焦がれると同時にとても悲しくてたまらない感覚を、わたしが今世でたくさん感じてあげようと思う。いつかそれが満足して、男性の弾くピアノを聴いても、ただ楽しめるくらいにまで。この思いよ、どうか成仏できますように。合掌。

というわけで、今日はわたしの前世から来ていると感じられる、不思議な感覚についてのお話でした。
それではまた、明日!

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