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三鷹の水って大丈夫なの? PFAS(有機フッ素化合物)学習会 安全な水を求める市民の会・三鷹 諸永裕司氏講演会

2024.2.12(月・祭)
【第3回・三鷹の水って大丈夫なの?PFAS(有機フッ素化合物)学習会】
#諸永裕司 さん講演会 #有機フッ素化合物 #PFAS


諸永さんは、先日の日米合同委員会抗議街宣にも顔を出してくれていました

昨日、三鷹市市民協働センターで、諸永裕司さんの講演会が行われました。
会場は約80名ほどのお客様がお見えになられて、大盛況でした。

会場には多くの参加者が

今ではこれだけ多くの方が会場にお見えになられるほど、注目を集めるようになってきた、この有機フッ素化合物・PFAS。

そもそもこの多摩地域のPFAS汚染を最初に報道したのが、2020年1月6日の朝日新聞での報道でした。
その記事を書いたのが、今回講演をしていただいた、諸永さんでした。

報道と共に、世界各国ではPFASに対する規制が強まってきてます。
米国では25の州で規制が始まっています。

ヨーロッパでは、“予防原則”にたった規制が始まっており、日本は世界の潮流から完全に逆行しています。
「健康より経済」という日本の立場。もちろんこれはPFASだけに限ったことではないが、この考え方はなんとかならないものか、と思います。

最近はこの汚染は水だけではなく、「農作物からの汚染、そもそも土壌が汚染されているのではないか?」という声も多く上がっています。
そして現在、東京都は「現在、飲み水は国が定める目標値(50ng)より下がっているので大丈夫」としています。
ですが、このPFASは1950年代から企業や米軍基地、自衛隊基地などで使用され、私たちはいったいいつ頃からこのPFASに汚染された水や食品を体内に入れていたのかはわかりません。
東京都はそう言っても、それはあくまで「現在は」という事。
過去、どれだけ私たちの体内にPFASを含んだ物質を体内に取り入れたか。
それを知るために、だからこそ、一刻も早く国や行政は血液検査をしなければいけないのです。

私たち多摩地域に住む住民が利用する、水道水。
その水道水の最終責任は東京都です。
本来ならば、国や東京都が率先して血液検査を行うべきなのにも関わらず、動きが遅くて話にならない。
これもこのPFASの問題だけではなく、全てに対して対応が遅すぎるどころか、何もやろうとしないのが、この国の体質なのでしょうか。

そして、横田基地の汚染。
米軍側は「基地外には流出していない」と公表しているが、そんなのは全く信用できません。
これは自分の意見ですが、「流出していない、と公表するならば、それを証明するために立ち入り調査を行うべき」と言う意見です。
「米軍以外の企業も調べるべき」という意見はそんなものは当然。
それと同時に、というか真っ先に横田基地の立ち入り調査を行うべきなんです。
米軍以外の問題を訴えることは、問題を矮小化させている、と個人的には思います。

2015年、当時の岸田大臣が、米国と「環境補足協定」を結びました。
この協定は「基地内の立ち入り調査が出来る」と謳われていました。
ですがこの協定には抜け道が。それは
「現在進行形で問題が起きている場合」「米軍側が自ら通報した場合」という何とも、協定でした。
こんな抜け道があるならば、こんな協定になんの意味があるのでしょうか?

世界的にPFASに対しての規制が強まっている、現在。
最初に言ったように、日本では「健康より経済」。
日本の“暫定目標値”はいまだ50ngのまま。

今年、米国環境保護庁(EPA)では今年に現在の70ngから、PFOA4ng.PFOS4ng、に“規制値”を変更する動きも出ている。

米国大統領選挙も絡み今年は、PFASにとってとても大事な1年になる、と仰る諸永さん。

現在、食品安全委員会では、PFASのパブリックコメントを3月7日まで募集しています。
是非とも気になる方は、パブリックコメントにアクセスしてください。

「汚した水を飲ませた責任は行政。行政が責任を持ち血液検査を」
諸永さんはそう仰っていました。
それは当然です。
OECDでは、1970年代から「汚染者負担の原則」というものがあるらしいです。
国は、「被害がない」と言っています。それは、調査をしないから。調査をしない、被害がないため「対策しない」という丸投げ政府。

こんな国にしたのは私たち国民のせいでもあるが、そんな政府を動かすのも、私たち国民です。
行政に訴えること、そして関心を持つこと。
これが、私たち国民に出来ることです。

諸永さんの講演会、とても学びになりました。

まだまだPFASの問題を追い続けている諸永さん。

是非とも皆さん、もしお近くで講演がありましたら、参加してみてください。

私たち国民にやれること、学ぶことはまだまだあります。

パブリックコメントです。

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