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2022.11/26 「PFAS(有機フッ素化合物)って何?勉強会@調布


昨日の写真。左はYou TuberのJT。右は愛知県から来てくれた伊藤すみえさん。

近頃話題になりよく耳にすると思われる、有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」。
PFASとは五千種類ほどある有機フッ素化合物の総称で、その中でも特に毒性が強いとされるのがPFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)。最近はPFHxSなんて、なんて呼んでいいのかわからない物質のPFASまで出てきています。

上は、昨日の勉強会の動画です。友人のJTが自らのYou Tubeに投稿してくれました。
それを見るのが一番早いですが、ちょっとだけ説明します。

そもそも有機フッ素化合物は、ベトナム戦争時に米軍基地内で米軍飛行機かなんかが火事になり、その時の炎を消火するために作られたのが発端らしい。
んで、これは一般にも流用出来るのでは、となりもちろん泡消火剤やテフロン素材のフライパン、ご飯がくっつかない釜、雨具など、言い始めたらキリがないほどに様々な用途で幅広く現代の我々の生活に密着している、PFAS。

どうやらそれにかなり強い毒性がある、とわかったのが映画、「ダークウォーターズ」で公開されたが、米国デュポン社が発ガン性のあるPFOAの危険性を40年間隠蔽したことを映画の主役の弁護士、ロバードビロット氏だ。

もちろん米国の属国である日本でもその物質は幅広く使用され、大阪のダイキン社など、多くの公害問題を引き起こしてきた訳ですな。

沖縄県では、2016年に急遽「北谷浄水場の飲み水から高濃度のPFAS汚染が発見された」と発表。
沖縄県民からしてみれば寝耳に水。
恐らく米軍基地、嘉手納基地から高濃度のPFASが流れ出た、とされるのが濃厚だ。
恐らく、としか言えないのは、もちろん日米地位協定があるから。
立入検査などをして断定出来ないんですな、属国の日本では。
悲しくなりますね。


日本における主な水源汚染の元は、米軍が訓練に使用している泡消火剤、その流出から水源を汚染している、と言われています。

PFAS規制に関して、日本では水道水1リットル中のPFOS・PFOA合算の濃度で50ナノグラム以下が安全性の目安としているが、専門家の中では日本におけるこのPFAS基準値はまだまだ高く、10ナノグラムを基準値とし、規制ももっと強化すべきとの声も挙がっているんです。

そして問題の、その物質が人体に及ぼす影響は、母胎が体内にPFASを含んだ場合の低体重出産、子宮内で暴露すると子どもの免疫系を損傷し、乳幼児の感染症抵抗力の減少、発がん性、ヒトの血液、免疫系、肝臓、腎臓などの障害と関連付けられている。

そして新たに米国バイデン政権は2021年10月にPFASに関して規制を強化する方針を発表しており、その基準値はPFOAは0.004ナノグラム、PFOS0.02ナノグラムに変更された。

そこで今回問題となっている、東京都三多摩地区のPFAS汚染です。

2020年1月6日、朝日新聞にてショッキングな記事が紙面を飾った。

「横田基地近くの井戸から有害物質、米国の飲用水基準の19倍」
それは、米国の専門家たちが「フォーエバー・ケミカル(永遠の化学物質)」とニックネームを付ける有機フッ素化合物、PFASという日本人にはあまり聞き慣れない物質が東京の水源井戸を汚染しているという現実であった。

5千種類ほどあると言われる有機フッ素化合物の総称がPFASであり、そのうち特に毒性が強いとされるのがPFOAとPFOS。

2020年1月6日の報道によれば、都福祉保健局は昨年1月、横田基地に近い4カ所の井戸でPFOA、PFOS両物質の濃度を調査し、このうち立川市にある井戸で両物質合わせて1,340ナノグラム、武蔵村山市にある井戸で同143ナノグラムを検出したという。

 2010年度から4年間、都環境科学研究所が、23区を含む都内の地下水を研究目的で調査し、基地に近い立川市にある事業用の井戸で2010年度、両物質の合計272ナノグラムを検出した。継続調査では、569ナノグラム(2015年度)から284ナノグラム(2018年度)で推移していた。

さらに都は2019年5月以降、過去に濃度が比較的高かった6浄水所で臨時調査を実施し、国分寺市にある東恋ケ窪浄水所で両物質合計で1リットル当たり101ナノグラムを検出。こうした事態に対して、都は、米勧告値の半分(35ナノグラム)を超えないよう管理する方針を独自に決め、府中市にある府中武蔵台浄水所(2019年の臨時調査の60ナノグラム)と、国立市にある国立中浄水所(2018年の調査で38ナノグラム)を加えた3浄水所の水源井戸の一部からくみ上げをとめたと朝日新聞が2020年1月6日に報道した。

 都は、2019年6月から現在まで有機フッ素化合物が検出された水源の井戸からのくみ上げを停止している。

このショッキングな状況で、我々ができることは、まずは市民に徹底的に周知すること。
それは最近の東京新聞などの報道で周知はまだまだだがちょっとずつ進んできている。

そこから一歩先を私たちは狙っています。
それは市民のPFAS汚染に対する血中濃度検査。
血中濃度を調べて行政に叩きつけること。
動かさざる確たる証拠を突きつけて、そこから国や行政はどう動くか。
もちろん最終的には米軍を動かすところまで持っていくしかない。
先は長いかもしれない。
けど、やるしかないんです!


PFASの女神様、沖縄県北谷町議会議員の仲宗根ゆみさん。

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