新自由主義の申し子、竹中平蔵
ネオ・リベラリズムという新自由主義思想を立ち上げた経済学者のミルトン・フリードマンは「資本主義の世界では、儲かるときに儲けるのがジェントルマンなのだ」と演説をしていたらしい。
「政府がドラッグを取締ると、腐敗政治、暴力、法の威厳の喪失、他国との軋轢などが起きるので麻薬は取り締まる必要がない」というもはやアヘン戦争を無視した意味不明な発言まである。
新自由主義のイデオロギーを言い表すと、「市場万能主義」「小さい政府」「緊縮財政」「金融万能主義」「トリクル・ダウン」「フラット税制」「累進課税の否定」「福祉国家の否定」「財政政策の否定(公共投資の否定)」「規制緩和」、その骨格は
①市場万能主義
②社会保障はいらない(小さな政府)
③全てはマネー
この三つ。(ゆうちょマネーはどこへ消えたかより)
ここまでを見てきて、最近しつこいくらいに自分は言っていますが、日本ではこの二人がまず思い出されませんか?
小泉純一郎、竹中平蔵。
1981年に就任したレーガン大統領が新自由主義にもとづく経済政策を実行し、法人税と最高税率を極端に下げた結果、1985年に米国は対外純債務国に転落、さらに貿易赤字も拡大、1991年に米ソ冷戦が終わり、米国は覇権国家になったものの、債務国のまま。
そこで目を付けたのが、1968年から対外純債権国になっていた、植民地日本。
その中でも、潤沢な資金で日本国債や公共投資として活用されていた日本人の資産である「ゆうちょマネー」。
そのゆうちょマネーに最初に目を付けた“ジャパンハンドラー”、“竹中平蔵の親友”のケント・カルダーは「ゆうちょマネーはアメリカ国内の景気対策に利用できるばかりでなく、対ロシア援助や発展途上国、世界的な環境対策に“最も容易に”投入できる資金源である」と発言し、結果、郵政民営化に繋がった。
何度も言っているが、そのケント・カルダーの発言を実現させるために最も動いたのが、竹中平蔵であり、小泉純一郎。
そして、日本人の富はどんどん海外に流れていき、日本人はどんどん貧しくなり、今ではゆうちょマネーどころかTPP参加により規制緩和が更に進み、日本の社会的共通資本は全て海外のグローバル企業に乗っ取られつつある。
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