体を鍛えることの重要性③
体幹を鍛える
「からだのバランスを崩してちょっと転んだだけなのに、足の付け根を骨折してしまった」
「子どもの運動会で転倒。病院へ行ったら肉離れをおこしていた」
などのトラブルに発展してしまうケースがあります。
重症化しないまでも、平たんな道なのにつまづいたり、転んでしまうこともあります。
転倒するのは日々の運動不足のせいだけではありません。
普段の生活で間違ったからだの動きや筋肉の使い方をしていると、転びやすくなってしまうのです。
転びやすい人の特徴は
①両足先が内側へ向いている
股関節が内側に入り込んでしまうと1歩が踏み出しずらくなります。
立ち仕事が多い人は無意識にこの姿勢を取っている人が多くみられます。
②姿勢が悪い
パソコンを長時間使う人に多くみられます。
背中がまるく、首やあごが前へ突き出している状態がクセになってしまっているため、歩くときも猫背になります。
からだの重心が後ろになる猫背は、太ももの裏の筋肉が低下し、可動域が狭くなります。
そうなると腰に負担がかかり、腰痛になってしまうこともあります。
③お尻の筋肉が少ない
「転ぶ=股関節の動きが鈍い」傾向が見受けられます。
歩く、走るなどの基本動作は股関節のスムーズな動きが必要です。
股関節の動きはお尻の筋肉で動かしているのです。
お尻の筋肉が弱い人は足を後ろに引っ張ることができないため、蹴り上げてあるくことができないのです。
多くの人は歩くと言う動作を安易に考えていますが、正しい歩き方をしていないと体全体の不調にも繋がりかねないのです。
そこでまずは歩き方から変えていきましょう。
①立ち姿勢を整える
頭の位置は骨盤の上に
正しい姿勢で立たないと歩く姿勢が歪みやすく、姿勢が悪いときれいな歩き方に見えないので、まずは立ち姿から見直すことが大事です。
横から見たとき、「首・肩・腰・かかと」が一直線になるように意識して立ちます。
このとき顎を突き出すと猫背になってしまうので、軽く引きます。
地面を見ながらうつむいて歩くと、正しい姿勢で歩けません。
顔は真っすぐ前に向け、目線を少し上げましょう。
②膝を伸ばして踏み出す
膝が曲がっていると、不自然な歩き方に見えてしまいます。
足が地面に着地するとき、膝が真っすぐに伸びていることがきれいに歩くポイントです。
踏み出す足だけでなく軸足も曲げないように意識します。
上半身を引き上げるようにイメージすると、膝を伸ばしやすいでしょう
足を踏み出すときは、つま先をまっすぐ進行方向に向け、膝の皿が真っすぐ正面を向くように意識してください。
その時に、左右の足幅くらいの平均台の上を歩くイメージをもち、その幅からはみ出ないように歩くと安定して美しく歩けます
つま先とかかとを同時に着地させる
地面に足を付けるとき、つま先とかかとがほぼ同時になるように、「足全体」で着地することがポイントです。
くるぶしの下に重心が来るようにイメージしながら、大股で力強く歩きます。
すり足のように左右の足がほとんど地面についている状態で、歩いている最中に片足で全身を支える時間がほとんどありません。
この片足で全身を支える時間をきちんとつくると、体幹を使うことになるので、体が安定してくるのです。
すり足にならないように、かかとから着地して、いつもより少し歩幅を広げて歩くと、ぽっこりお腹も猫背もいずれ自然と解消できるのです。
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