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ヨガの練習を客観的、多角的に知ること①

ヨガを持続可能なものにしていくときに、ご自分が心地良いという感覚も大切するのと同時に、その練習が何をやっているのか客観的に多角的に知っていくこともとても大切になってきます。


私たちの身体は物質で、ご自分の体重や地球の引力というものが働いているので、ポーズを行うときに身体を守るアプローチをしないと、身体の部位に負担がかかる場所が出てきてしまい、それを繰り返し続けていくと怪我をする可能性が高まってしまいます。

陰ヨガのようなリストラティブなアプローチ、アイアンガーヨガのようなプロップスを使ってアライメントを整えていくヨガのスタイルの場合は、ご自身の力や意識の代わりに道具を使うことによって、それを支えてあげますが、道具を使わないアプローチの場合は、ご自分の内側の力や意識を使って、身体を守る必要があります。

そのようなアプローチの時にサステナブルヨガ®︎では【身体的な観点】【内面的な観点】でそれぞれいくつか大事にしているポイントがありますが、今週のクラスの後半ではその内の【身体的な観点】に絞ってお話をしました。

ポイントは以下の三つ、

①適切なアライメント(心地よく安定していて安全な身体の配置)

②身体を守りながらも、筋力と柔軟性を育み、同時にリラックスをもたらす身体の使い方

③物理学的視点における地球に働いている力(例えば引力)に対しての働きかけ方


例えば今回のレベル2のクラスでやっていたバシスターサナというポーズのなかで説明していたことだと以下のようなものになります。


【アライメント(他にもありますがここでは1つだけ紹介します)】

・肩と手首のラインをそろえる。


【身体を守りながらも、筋力と柔軟性を育み、同時にリラックスをもたらす身体の使い方】

・手をしっかり開いて手の指先でマットを掴む→ 手首を安定させ、関節が圧迫されないように守ってくれる。



・脇を腰のほうに引き下げる(肩が耳の方に上がらないようにする)→肩と上体を安定させてくれる。

【物理学的視点における地球に働いている力(例えば引力)に対する働きかけ方】
手を地面のほうに真下に押す。自分で押した力の分、上に力が上昇していく。 (上げている手の指先に届く) 少ない力で安定感が増し、エネルギーが上に引き上がっていく。


これらを行うと、心身に対して安全に、このポーズが生み出すエネルギーをしっかり受け取りことができるようになりますが、ポーズをやっている間どれかが抜けてしまうと、逆の結果をもたらしてします可能性が高まってしまいます。

例えば包丁のような道具も、「包丁はものが切れる」という性質や取り扱い方を知らずに使うと、手を切ってしまったりすることがあるかもしれません。でも包丁がどういう性質か知って、安全な切り方を繰り返し練習すると、怪我をする可能性を低くし、安全に使えるように自然となっていき、料理をする時の支えとなってくれます。こういった例は、普段の生活の中で様々な場面で同じことが言え、そのパターンは無数にあり、どんな物事も表裏一体なところがあり、ヨガもこれと同じです。

また、ヨガのポーズの構造的な観点からいうと、いくつかポーズグループがあり、それが組み合わさってデザインされているので、上記のポイントと併せて、どのようなポーズグループがあるか知っていくと、ポーズの構造をより理解することができ、これらをさらに応用しやすくなってきます。


サステナブルヨガ®︎のレベル1のクラスではポーズグループの組み合わせがシンプルな構造のポーズを通した練習によりその基礎を作り、レベル2のクラスではポーズグループの組み合わせがより複雑な構造のポーズを用いた練習を通して、変化する環境や、同時に複数のことが起こる環境下でも基礎を応用できる力を養いながら、レベル1のクラスで培う基礎を安定させていきます。そして、レベル3や4のクラスでよりチャレンジングなポーズへ取り組む際に自然とそれが出てくるように基礎を身に付けていると応用することが自然とできるので、心身ともに安全に、ポーズが生み出すエネルギーの流れを作れ、効果をしっかり受け取れ、怪我をせず自分にあった安全で持続可能な練習をすることができるようになってくるので、自分が心地良いと思うペースで練習を是非継続してみてください。

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