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ヨガの心地よい練習の継続性の大切さ

『ヨガの心地よい練習の継続性』は、ご自身を壊さないようにしていくことと同時に、ご自身の可能性を拡げていくことにも繋がります。

私たちの身体は物質で、ご自身の体重や地球の引力というものが働いているので、ポーズを行うときに、ご自身から身体を守るアプローチをしないと、身体の部位に負担がかかる場所が出てきてしまい、それを繰り返し続けていくと怪我をする可能性が高まってしまいます。

陰ヨガのようなリストラティブなアプローチ、アイアンガーヨガのようなプロップスを使ってアライメントを整えていくヨガのスタイルの場合は、ご自身の力や意識の代わりに道具を使うことによって、それを支えてあげますが、道具を使わないアプローチの場合は、ご自身の内側の力や意識を使って、身体を守る必要があります。

その時に必要な要素は

・適切なアライメント
・身体を守りながらも、筋力と柔軟性を育み、同時にリラックスをもたらす身体の使い方

・地球に働いている力(例えば引力)に対する働きかけ方
・心身の感覚への感度
・身体へ意識を通し続けること

これらを身に付ける際に、『心地よい練習の継続性』というものがとても大切になってきます。

どのポーズもそうなのですが、自分にとってチャレンジに感じるようなポーズをやっていく際に、それをより感じやすいと思います。

今回のレベル2のクラスで行ったバカーサナやサーランバシルシャーサナ(ヘッドスタンド)などは、ヨガを初めたての頃は私たちもチャレンジに感じていました。
しかし、今は心地良い状態でアプローチができます。

これをどういう風にやったかというと、練習を継続していったということ。シンプルです。

例えば、バカーサナであれば、

【身体の使い方】
①手の指先でマットを掴み続ける
②肘を内側に締め続ける
③肩が耳の方に上がらないようにする

重心を前に持っていき、段々手の方に体重が乗ってきた時に、この3つの身体の使い方が壊れないようにし続けることができていれば、無理なく自然と足が浮いてくるポイントがきます。

練習していくときの段階としては、

【段階】
ステップ①:足を浮かせない状態でアプローチする

ステップ②:ステップ①の動作を出来るようになってきたら、片足を浮かせた状態でアプローチする

ステップ③:ステップ②の動作を出来るようになってきたら、両足を浮かせた状態でアプローチする

どの段階においても、この3つの身体の使い方が壊れず、身体、呼吸、心が、痛い、苦しい、辛いといった感覚がないかどうかを大事にしながら、それを続けられるところまで、段階的に重心を重心を前方に持っていく(手に体重が乗ってくるような感覚)ということを繰り返していく。

この時に、反動のように、自分以外の外の力を過剰に使ってしまうと、まだ身体の準備ができていないのに、いきなり自分の身体のキャパシティを超えていこうとしてしまった結果、怪我など身体を壊すことにも繋がりかねませんし、苦しみを生む状態はそのポーズが作ってくれるエネルギーの流れを阻害することにも繋がってしまいます。

なので反動は使わずにこのステップを繰り返し続けていくと、身体を壊さないように優しく取り扱いながらも、身体が変化してくるようにアプローチすることができます。その人のその時にあったバカーサナというのがあるので、必ずしも足が浮かせられなくても大丈夫。足が浮いてくる時は、フワッと自然と足が浮いてくる感覚があるのでそれを待ってあげてください。身体が変わってくると、身体自体も準備が出来、気持ち的にも自信を持つことができるようになり、恐怖心とも適切に向き合うことができるようになりますから、ご自身の変化に合わせて、ポーズの形を変えてあげれば良いのです。

練習のペースについては、やればやるほど変化は早いですが、そのペース自体がご本人にとってストレスがないペースで続けてあげることがとても大事だと思います。なのでポーズの練習時に心地良さを大事にしているのと同じように、練習のペースもご自身が心地よいペースというのを大事にしてあげてください。大事なのは、継続していくこと。その積み重ねが変化を生んでくれます。それは結果として、ご自身を壊さないようにしていくことと同時に、ご自身の可能性を拡げていくことにも繋がります。

今後も、ご自身がヨガを通して何を受け取りたいのかを大切にしながら、自分を壊さないように、自分に優しく練習をしていきましょう。

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